Giro de HOTAKA 2015
この週末はGiro de HOTAKA 2015。武尊山を1周する118km、獲得標高2733mのグランフォンド系イベントだ。去年は5時間9分45秒で総合16位、年代別で4位だった。今年の目標は、まず、全エイドのリンゴ制覇(エイドごとに違うリンゴが置かれている。去年は坤六峠のエイドをパスした)と5時間切り。参加者が去年の170人から今年は300人とほぼ倍増しているので順位的には下がるかもしれないが。
前日の移動は、昨年とほぼ同じ3時間弱。いや、去年は急いだけど今年はのんびり走ったので、今年のほうが少し道が空いていたのかもしれない。仕事で夕飯ごろに到着したY氏とビールを飲みつつ晩ご飯。いろいろと話をしていたら、昨年、道に迷って暗くなるまで走っていた人(去年、私と同じ宿に泊まったもうひとりの参加者)をみつけて連絡をくれたのがY氏であったことが判明。いや、世の中、狭いわ。
ゆっくりお風呂に入ってそろそろ寝ようと思ったら、外はしっかり雨。夜中にはあがるという天気予報を信じて就寝。
朝4時20分起床、45分朝食。今年は宿泊者が多くてにぎやかだ。気温は低いが坤六峠も雪は降っていないという話が宿のおかみさんからあった。いや、それ、言い換えると、雪がふってもおかしくないってことね(--;)
朝食後、しばらく休んで6時前に車で出発。雨は予報通りやんでいた。
■朝焼けがきれい
去年、スタート地点になった駐車場に車を止めて準備を進める。
■今年は参加者が多い
寒い。とにかく寒い。ベースが夏用ジャージ上下というのは無理があるっていうくらいに寒い。でも、ジャージは夏用しか持ってきていないので仕方ない。結局、夏用ジャージ上下に厚手のインナー、アームウォーマー、レッグウォーマー、フルのシューズカバー、頭にも防寒のキャップ、指まであるグローブと持ってきているかぎりを身につける。それでも寒い。だいぶ迷ったが、薄手のダウンジャケットを着て走ることにする(ユニクロのプレミアムダウンジャケット)。丸めればなんとかパックポケットに入ることが確認できたからだ。Y氏は指切りグローブしかないというので、それはいくらなんでもと、デスライドのとき現地で買った薄手の長指グローブ(指切りグローブの上にはめられる)を渡す。
開会式では、「少し前の気温が3℃、いまは2.7℃」という話に参加者からうめき声があがる。日が差してきているというのに気温はまだ下がるんかい。
■ゆる~い開会式
7時、ちょっと上の駐車場からマスドスタート。先頭の右端に近いところにいたのだが、ここがよかったようで、10番手くらいで下りはじめる。最初は下り基調だし、どうせ冷え切るからとウォーミングアップはしていないしで、ゆっくり体を動かし、暖めることを考える。さすがにゆっくりだったのか、下りきったときには20番手くらいまで落ちていた。
今朝は寒いのもつらいが、風が強いのも問題だ。何回も、横風でぐらりとかしぎながら走ることになった。上りで向かい風になると止まりそうになったり(^^;)
国道に出ると、去年と同じように中切れをブリッジしながら上がっていく。去年と違うのは、国道のアップダウン程度ではきつくならないこと。これは、私の力が上がったのか、先頭集団の速度が去年より遅いのか。
国道でふたり飛び出したが集団は動かない。私は集団の後方に位置。そのまま国道からわかれ、片品温泉、尾瀬戸温泉へと向かう。片品温泉あたりでふと気づくと、集団先頭を引いているのは村山さんである。下ハンを持って走っている。著書で「下ハン持つのは空気抵抗じゃなくて、前走者になにかあったときブレーキをかけられるようにだ」みたいなことを書かれていたが、さすがに、このときの下ハンは空気抵抗削減が目的だろう。ちなみに、私も国道からずっと下ハンである(ツール・ド・おきなわに向けた練習)。
片品温泉をすぎ、アップダウンが多くなったあたりで私は集団から離れた。まだまだついて行ける感じだったのだが、さすがに暑くなってしまって。ウインドブレーカーとダウンを脱いでしまっているうちに20人近く抜かれただろうか。薄着で出ていれば、どこまでついて行けるか試せたのにとちょっと残念ではある。
坤六(こんろく)峠まで、ひとり、またひとりと抜きつつ、220W強でたんたんと上る。7~8人抜いただろうか。今年は去年より紅葉が早いようで、坤六峠近くは冬枯れの風情になっていた。
■坤六峠のエイド
坤六峠で気温を確認したら0.3℃。いや、寒いわ。ここにずっと立っているスタッフの人は大変だろう。坤六峠のエイドでは、ダウンとウインドブレーカーを着こみ、リンゴ一切れを食べたあと、ミニあんぱん1個をくわえて走り出す。
ここからの下りは紅葉がきれいなところで、昨年は紅葉狩りの観光客がたくさんいた。だからゆっくり走ったのだが、今年は紅葉が終わりかけていたため、景色がいまいちだったかわりに人は少なく、快調に飛ばしていくことができた。
ただし、紅葉が終わりかけているせいで道に落ち葉がたくさん落ちているのは怖かった。場所によって山のようになっているし。一応、グリップ重視でタイヤの空気圧は低めにしてきたけれど……。
この下り、去年でもちょっと震えがついたほどで、今年は死にそうに寒くてもおかしくなかったが、ダウンジャケットのおかげで十分にがまんできる範囲だった。指先だけはしびれるくらいに冷えたけれど。
結局、藤原ダムのエイドまではダウンジャケットを着たまま突っ走る。うーん、やっぱり、ダウンジャケットを着てくることにして正解だったなぁ。
■藤原ダムのエイド
「味噌汁におにぎりを入れて猫マンマって手もあるよ~」と言われたが、「今年の目標は、全エイドのリンゴ制覇だから」とリンゴをもらう。なんと、ここのリンゴはまだ開発中で、名前がないそうだ(名前の代わりに開発コードの「4-23」が掲示されていた)。
あまりの寒さに水が減らない。それでもときどき、少しずつは飲むようにしたのだが、このエイドに着く直前、水を飲もうとしたら閉じているつもりの口から水がこぼれるなんてことが。寒さにかじかんで、きちんと閉じられなくなっていたらしい(--;)
■藤原ダムあたりの紅葉
平坦が終わり上牧峠に向けて上りはじめると……出力が上がらない。150~190W(--;)
■上牧エイドのリンゴは陽光というもの
■温泉饅頭も4種類並んでいた
「今年は全エイドのリンゴ制覇が目標」と言ったら、エイドの方から「饅頭全種類制覇もいいんじゃないですか?」と言われ、3個までは食べたのだが、さすがに口の中が甘くなってしまい、4個目はやめておいた(^^;) なお、ダントツでよかったのが、右上に写っている「仙ノ倉万太郎」というヤツ。ちなみに、打ち上げ時に聞いたら、基本的にひとり1個だったらしい(^^;)
■背峰エイドは紅玉~
背峰峠への上りも、やはり、出力が上がらない。普通なら抜かれないだろうと思うペースで走っている人に抜かれ、じりじりと離されていく。うーん、いかんなぁ。もうひとつの目標、5時間切りは絶望的。それどころか、下手すると5時間半近くかかってしまうかもしれない。いくら今日は条件が悪いとは言え、去年、ゆっくり走った下りを飛ばしてきたりしたというのに……
背峰峠のトンネルを抜けるとしばらく下り。しかも直線基調。というわけで、べったりと体を寝かして飛ばしていく。下りの最後で、だいぶ前に抜かれた人を抜き返す。武尊牧場スキー場に向けた道へ左折すると、少し前に、もうひとり、だいぶ前に抜かれた人が見える。あれ? ずいぶんと追いついた? もしかすると、私、上りより下りのほうが速い???
ゴールの武尊牧場スキー場に向けた道もかなり上っているのだが、最後だと思ったら出力がちゃんと出るようになり、230W前後で快調に上っていく。なんか、このごろこのパターンが多いなぁ。上牧や背峰の上りで出力が落ちたのはメンタル面が原因なのかなぁ。
ともかく、150~190Wではとぼとぼと上るのがやっとという走りだが、230W前後の出力があると、ふつうの坂道なら「走っている」感覚になる。やっぱり、こうして走ってるって感覚があると楽しいんだよなぁ。
順調に走っているので当然なのだが、前にいた人(私と同じでオレンジのアンカー)に追いつき、追い越し、そのまま離していく。なんか、あっという間に最後の直線に入る。最後はダンシングでラストスパート。タイムは、結局、5時間12分42秒と去年より3分ほど余計にかかってしまった。
■ゴール地点(例によって手作り感満載)
とりあえず、自転車を車にしまう。なんかぱらぱら落ちてきたなぁと思ったらみぞれ。まだ走ってる人がたくさんいるんだけど、大丈夫なんだろうか。ともかく、自転車ジャージの上からジャジーズなどを着込んでから、食べ物をもらいにいった。
■ゴール後のおもてなしは山形のこんにゃくと豚汁、炊き込みご飯
袋に入っているのは完走賞のリンゴである。夜の打ち上げで村山さんも言われていたが、この豚汁、「豚」が入っていなかった。どうも、豚肉が下に沈み、最初のほうは野菜ばかりになってしまったらしい。そんなことはあったが、炊き込みご飯とかはおいしかった。おかわりが欲しいくらいだったが、さすがにそれはまずかろうとガマン(余りがそれなりに出たらしく、結果論としてはもらってもよかったようだけど)。
同行のY氏ゴールまではまだ時間があるはずなので、いったん宿に戻り、風呂に入ってから表彰式に参加することにする。
■ゴール地点から宿に向かう途中の紅葉
このあたりの紅葉も去年のほうが鮮やかだった。やはり、今年の紅葉が少し早いからだろう。
■結果速報
私の5時間12分42秒は総合16位、年代別6位だったらしい。参加者が倍近くまで増えたことを考えると、総合が去年と変わらず16位というのは、やはり、今年、それなりに速く走れたことを示しているのだろう。年代別が4位→6位と落ちているのは、ま、年による変動として仕方がないだろう。
ダントツトップの4時間1分という人を除くと、全体にかなり遅め。その結果、村山さんとのタイム差も、去年の約55分から今年は30分くらいまで縮んでいる。天候による影響が大きかったのだろう。
■年代別優勝者の一言を語る村山さん
同行Y氏のゴールを待ちたいところだが、寒くて外にいるのはつらい。ゴールが見えるあたりの室内や車内で暖をとりつつ待っていたのだが……見落としたらしい(--;) 電話があったので休憩室に行ってみたら、もうご飯を食べているところだった。
■同行Y氏
悪条件のなか、Y氏は去年からタイムを大幅に短縮。このところ、いろいろとトレーニングをされていたらしく、それが効いたのだろう。
同宿の女性の結果が出るのを待って、みんなで宿に戻る。6時半から打ち上げとのことなので、それまで、お風呂に入ったりしながらゆっくり待つ(体が冷えたので、私も、また、お風呂へ^^;)。
■村山さんを囲んで打ち上げ
前泊はけっこうな人数がいたが、後泊までする人はさすがに少なく、こじんまりとした会になった。参加するほうにとっては、全員と話ができていい感じの人数ではある。
■村山さん差し入れのおまんじゅう
日本酒だけでなく、おまんじゅうまで差し入れが……。
■最後に記念撮影~
私が手に持っているのは、今年出た村山さんの著書『ヒルクライムトレーニングの極意』である。というわけで、サインなんぞを(^^;)
■著書にサインする村山さん
■村山さんのサイン
添え書きは「継続は力なり」……プロもおどろくトレーニングを継続している村山さんに言われると重みがあるなぁ。私も(できる範囲でだけど)がんばろう。
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