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2015年8月 2日 (日)

Attack! 299 2015参加

8月2日の日曜日はAttack! 299。初参加した昨年はぎたぎたになっていたガードレールで手などを切ってDNFになったので、今年はリベンジである。

Attack! 299は、飯能の自転車屋さんが中心の3UPというクラブが始めたイベント。国道299号を飯能から麦草峠まで、走行距離157km 、獲得標高3819mを走ろうという無茶苦茶な企画だ。下りより上りのほうがずっと多い、4つの峠を越えるのだが後半になるほど峠が大きくなる、ゴールからある程度自走しないと帰れないと破格の鬼設定である。

2時すぎに起床。ゆっくり準備をしてスタート地点へ。途中、3時スタートらしき人たちをみかける。

3時少しすぎに受付をすませ、荷物を預けてウォーミングアップへ。スタートからけっこうがんがん行くので、アップはしておいたほうが無難である。45分ごろスタート地点に戻り、スタートを待つ。

■4時スタートの人たち

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簡単な説明があったあと、スタート。みなさん、のっけから飛ばしていく。信号が青に変わるとダンシングでダッシュしたりするし。私はと言えば、先日交換したペダルにまだ慣れておらず、2回に1回はクリートがうまく拾えなくてもたつく(--;) スタート直後は3番手を走っていたが、もたつくたびにひとり、ふたりと抜かれ、街中を抜けるころには10番手くらいに後退していた。

山伏峠の上りが始まるまで、この10人がトレインとなって走る。去年は先頭3人だけがローテーションという変則だったが、今年は、きれいに10人でローテーション。それにしても、みなさん、飛ばすというかなんというか。付き位置で走っていても230Wとかだったりするし、小さな上りとか、あっちこっちで350Wなんて数字も目に飛び込んでくる。全体にゆる~い上りなのだが、まるで平地を走っているようなペースで進んでいく。これは楽しい。楽しいのだけれど……こんな走りで後半に脚が残るのか!?

山伏峠の上りが近づいたあたりで、ひとり、飛び出していった。どうみても300W近くを持続させないとついていけないスピードでぐんぐん離れていく。そろそろ本格的な上りになる直前、工事の信号でいったんは追いつくが、その直後から、また独走態勢。少し離れてふたり。そこから少し離れて私。しばらく走って前が見えなくなったあと、ふと後ろを見ると、誰もいなかった。あらら、完全な一人旅状態。

山伏峠着は5時10分。スタートから山伏峠までは、29km、獲得標高488m。平均速度24.8km/hr、最高速度43.3km/hr。信号で止まった回数がけっこうあることを考えると、めちゃくちゃハイペースだと思う。

山伏峠を下り、299号に出ても、前後に誰もいない。仕方がないので、下ハン持って、ひとり、飛ばしていく。先行する3人に追いつければいいのだが、Attack! 299の参加者らしき人がいると思えば3時半スタートの人たちだったりして、一人旅が続く。バックポケットに入れた補給食も少々かじる。スタート直後とヒルクライム中はとても食べている余裕がなかったので。

秩父の街中でも何グループかをパス。と、信号で追いついたグループが4時スタートの3人だった。そこからしばらくは4人トレイン。これが高速で……ひとりで追いついてきた私にはきびしい。だいたい、先頭が左に寄ったとき、どうして後ろが加速して抜きにかかるんだよ~。ふつうは先頭が減速して下がってくるんじゃないの? 加速されてもついていけるだけ脚がないんですが。というわけで、3人ローテーション、私は4番目の付き位置固定でしばらく走る。その状態でも、もうだめ、もうちぎれるって何回思ったことか。それでも、4番目で脚を休められたおかげで、後半はローテーションにも参加できるようになった。がんばって何回かは引いたけれど、小鹿野の7/11をパスしてしばらく走り、志賀坂峠に向けた上りが始まったあたりで、私がひとりちぎれる。さすがにもうだめ。220~230Wで走ってるんだから、私にしてはとってもいいペースで走ってはいるんだけど。

■いい天気

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志賀坂峠への上りは、3時半や3時スタートの人たちをパスしつつ走る。

志賀坂峠は6時55分。山伏峠~志賀坂峠が49km、獲得標高673mで平均速度28.1km/hr。

ががっと下ってから、上野村へ走る。ここで2個目の補給。予定ではこのあたりで4個目のはずだったのだが。このペースだと、後半、補給が足りなくてハンガーノック気味になるかも。

気温が20℃前後と比較的涼しいが、さすがにボトルは2本とも空になった。上野村のエイドで作り直さないと。そう思いながら走っていたのだが、もうついていいはずの距離なのに見当たらない。もしかして見落とした? 佐久穂まで水なしはいくらなんでもまずいぞと不安になったところで上野村のエイドに到着。よかった~。

上野村AS到着は7時35分。志賀坂峠~上野村ASが19km、獲得標高198m、平均速度28.5km/hr。

■上野村のエイドステーション

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今年は、お世話係もスタッフとして参加している。スタート地点で前半の受付をしたあと、上野村AS、ゴールと、順次移動していくらしい。

コーラ×3、オレンジジュース×1、バナナ数きれ、トマト1個+塩を補給。2RUNも一袋追加。ボトル2本を作り直し、トイレにも寄って……と20分近い大休止。私よりあとについて先発する人が何人もいたほど。

上野村AS後、去年までは矢弓沢林道に迂回していたが、今年は、工事が完了したので299号を走る。去年は矢弓沢林道に入ったところからがっくりパワーが出なくなったので心配していたが、今年はそんなことはなく、220W前後のパワーで快調に上っていく。

十石峠の直前、去年、けがの原因となったグレーチングのでっぱり(というか舗装のへこみ)は補修されていた。何年もほっぽられていると聞いていたが、今年は補修したらしい。去年補修しといてくれればなぁ。

■十石峠

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十石峠到着は8時57分。上野村AS~十石峠が16km、獲得標高754m、平均速度14.6km/hr。

ここから佐久穂のチェックポイントまでは下り基調。いい道なのに車が少ないので、快調に飛ばしていく。途中、ジェル1本を補給。固形物は食べるのが苦しくなってきたのでジェルに切り替えである。

佐久穂CP到着は9時45分。19km、獲得標高35m、平均速度30km/hr。

今日は、ここまで抜く一方で抜かれるというのはなかった。4時スタートの中でも速い人は最初から前にいるし、ずっと快調に走っているので後ろの人に抜かれることもなく。4時半、5時スタートの速い人が追いついてくることもなく。でも、5時スタートの速い人には佐久穂CP前後で追いつかれるはずなんだよなぁと思っていたら、案の定、コンビニ休憩中にトップが到着。私が6時間で走ったところを5時間で走ってきたのね。平均して15%以上も速いんだ。

佐久穂CPで休んでいるあいだに竹澤さんも到着。あれ、どこで抜いたんだろう?

ジェル1本を補給したほか、500mlほど水分をとり、ボトル2本を満タンにしてスタート。15分ほど休憩していたので、佐久穂CP発が10時ごろ。2時間もあったら麦草峠までつけるだろうから、これなら、12時にはゴールできそうだ。

そう思ったのが大まちがいであると、上り始めた直後に悟る。とにかく暑い。気温は一気に30℃超。日があたるとサイコンに38℃とか表示される。もちろん気温がそこまで高いわけではないが、道には日陰がなく、背中からじりじりと焼かれている私にとっては38℃のほうが、ある意味、正しいのかもしれない。

ツール・ド・八ヶ岳のコースに入ったあたりから出力も150W前後しか出なくなる。ちょっと急な傾斜が出てきたのでダンシングしようとしたら膝がくだけた。脚がなくなってるじゃん(--;)

八千穂への県道と分かれるあたりをすぎ、傾斜がきつくなってくると、それでも日陰が多少は出てきた。標高も上がってきて気温は下がり気味。体感的には少し楽になった。それでも、ダンシングできないことと出力が上がらないことに変わりはない。左足の膝裏には痛みも感じる。脚はふらつく、熱気で頭はぼけ気味といろいろやばそうなので、水は止まって飲むことにした。ここでこけたら残念すぎる。じっとがまんで1時間半走ったら、ようやく給水ポイントに到着した。

給水ポイント着が11時半。距離18km、獲得標高782m、平均速度12.4km/hr。

コーラを何杯かもらうとともに、空になっていたボトルに氷水を入れてもらう。また、お世話係が乗った車が佐久穂を出たので、もうそろそろ抜かれるよと教えてもらった。ん~、11時には麦草峠にいるんじゃなかったのかなぁとは思ったが、そのあたりはスタッフ間でいろいろあるのだろう。

あまりにきつく、ずっと休んでいたいところだが、少しずつでも走らないと終わらないので、給水ポイントのスタッフにお礼を言ってスタート。相変わらずのゆっくりペースで上っていく。途中、立ち止まって水を飲む。冷たい水がおいしい!

佐久穂から麦草峠では、5時スタートの人たち2人か3人に抜かれたかな。まともに出力が出ていれば抜かれなかったはずだと思うのだけれど。

脚が残っていないしダンシングもできないので、カーブは基本的に大回り。左カーブで車がきたら、仕方ないので左端を必死で上る。何回かあったそんなことの1回、「がんばれ~」の声がする。お世話係が乗った車だ。おっと思ってそちらを振り向いたら右にふらついた(--;) とにかく、よれよれである。

最後、白駒池駐車場直前にある下って上るところ、下りの勢いを生かして上まで上りきれるはずなのだが、今回、必死にペダルを回したのだが、2割ほど残ってしまった。ここさえ上れば、ここさえ上れば……と思い、必死で脚を持ち上げる(踏もうとすると膝裏が痛むので、抜重に意識を集中)。

ようやく上りきると白駒池駐車場が見える。やれやれ、ここを回ってちょい上れば……と思った瞬間、左足の中指と薬指がぴきぴきっと固まった。う、つった。初めてだ。どうしよう。止まってストレッチするか、もうちょいだからだましだまし行ってしまうか。止まったら再スタートがきつそうだし、だましだましでなんとか……と駐車場の反対側くらいまで走ったら、それなりに収まってくれたようだ。

最後の上りは、最後だ、最後だと必死で脚を持ち上げる。出力も220Wくらい出ている。なんだ、気合いを入れればちゃんと出力出るんじゃん(←そういう話じゃない)。ゴールは12時10分ごろ。合計距離160km、獲得標高3456m。合計所要時間8時間11分、走行時間7時間18分。

■ゴール地点

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ゴール後、スタットのとりまとめをされている双木さんと立ち話。

(Buckeye)
こんなきつい麦草峠は初めてですよ~
(双木さん)
きついでしょう。
(Buckeye)
コース自体、走るだけなら特に問題はないはずなんですが、序盤の高速トレインで脚を使うので。あれはあれでとっても楽しいんですけど、後々を考えたら、脚、残んないだろって。
(双木さん)
そうそう、それがね、このAttack! 299の醍醐味なんだよ。 で、十石峠の上りで、みんな、「失敗した~」と思うんだよね。
(Buckeye)
今年、そのあたりまでは大丈夫だったんですけど、佐久穂を出たあと、脚がまったく残ってなくて。腰砕けになってダンシングができないほどでした。

■ゴール後はカップラーメン

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このカップラーメンが意外なほどおいしい。塩気が強いのがいいのだろう。ゴミ問題もあってか「最後の一滴まで飲み干してね!」とあるが、こちらの需要としても、塩が強いスープがとってもおいしい。

30分くらい休憩したあと、預けた荷物を残し、野辺山に置いた車を取りに行く。最初のうち、上ってくる参加者とすれ違うので、声をかけつつ下っていく。

そうそう、竹澤さんともすれ違った。うーん、もうちょい待っていればゴールの写真を撮れたか。でも、後のことを考えるとこのくらいで走り出さないとまずいもんなぁ。

レストハウスふるさとで299号から分かれ、松原湖方面へ。141号を少し走ってから、天皇皇后来訪記念碑に向けて上っていく。当然ながら出力は出ないので、ゆっくりと。結局、33km、獲得標高600m。朝のウォーミングアップなども含めれば、全体で約200km、獲得標高4000m強というところ。おー、初の獲得標高4000m超えだ。よく走ったな~。

2時40分ごろ車で走り出し、麦草峠到着が3時半すぎ。撤収、とっくに終わっているかと思ったらまだ途中だった。

そんなこんなをしていたら、佐久穂CPで足切りにならなかった最後の参加者が到着。盛大な拍手のなか、ゴールインした。チームがひとつと3時だか3時半だかスタートの人がふたり。

■最後のチーム

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チームは、遅れがちの女性を待ってこの時間になってしまったらしい。お世話係によると、この女性、十石峠への上りでも大きく遅れており、とても佐久穂の足切りをクリアできるとは思えない、万が一クリアしても麦草峠まで上るのは無理だと思われたそうだ。それがよく最後まで走った、「今回のAttack! 299で敢闘賞を出すならこの女性だね」とのこと。

オフィシャルには3時までにゴールすることとなっているが、そのあたりは臨機応変というか、こじんまりした運営だから融通が利くというか。まだ撤収されずにそのあたりに出ていたバナナなどが振る舞われていた。

■感想

きつかった。こんなきついライド、ちょっと経験がないというくらいきつかった。理由は明白で、序盤のトレインでがんがん脚を使ったせいだ。3時とか3時半のスタートだと完走が主眼の人が多く、あそこまでがんがんに走ることはないんじゃないかと思うが、4時スタートは健脚の人が多く、アタック的な走りがかなりあった。ほかのイベントでは、まず、経験できない楽しみだ。これに近いのは、giro de Hotakaくらいかな。

本格的に乗り始めて2年半、よくこれだけ走れるようになったなぁと思う。

このイベントは毎年の定例にしたい。スタッフという形で参加したお世話係も、それなりに楽しかったようだし。

そうそう、先日導入したペダリングモニターのおかげでわかったことがある。後半、出力が落ちることがあるのだが、そういうときはペダリング効率もがっくり落ちているようだ。今回、麦草峠への上りで気を抜くと左足は20%台が出たりした。で、気合いを入れて抜重し、ペダリング効率がよくなると、それなりの出力が出たりする。以前も、出力が落ちた後、みょーに出力がでる瞬間があったりしたが、たぶん、そういうときは短期的にペダリング効率がよくなっている(というか、落ちていない)状態なのだろう。

ということは、今後しばらく、ペダリング効率が落ちない練習、引き脚による抜重がきちんとできる、そのための筋肉をつける練習を中心にすべきなのだろう。

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コメント

初の獲得標高4000m超えというのはまちがい。7月頭のDeath Rideが獲得標高4644mだったじゃん(^^;)

投稿: Buckeye | 2015年8月 4日 (火) 12時36分

オレンジ色の自転車の方ですよね。志賀坂の手前までローテでご一緒させていただいたピンクの牛ジャージの者です。私も千切れないよう必死でローテ回してましたw。十石峠下ってからは暑かったですね。また来年?、機会がありましらよろしくお願いいたします。お疲れ様でした!

投稿: eijitom | 2015年8月 5日 (水) 14時42分

ピンクの牛ジャージ、おられましたね。あの方ですか。これはどうも。

はい、オレンジの自転車にオレンジのジャージで、秩父で最後に追いついたのが私です。あの4人の中では私が一番地力がない(だから峠で遅れたわけで^^;)うえ、あそこまで一人旅で飛ばしてようやく追いついたもので、悪いなぁと思いつつ、だいぶ付き位置で走らせていただきました。お世話になりました~m(._.)m

来年も走る気満々でいます。もし、同じスタート組になりましたら、また、よろしくお願いします。来年までには、もう少しちゃんとローテに参加できるよう、精進しておきますので。

投稿: Buckeye | 2015年8月 5日 (水) 15時37分

十石峠のピーク手前で抜かれましたよ~。
足が攣りそうになったので、ストレッチしているところをぶち抜かれました。

投稿: takezawa | 2015年8月26日 (水) 23時05分

あらら、そうでしたか。峠近くは、もう、上っていくのに必死で、抜く人が知りあいかもって確認する余裕がなかったんだと思います(^^;)

投稿: Buckeye | 2015年8月27日 (木) 06時38分

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