Mt.富士ヒルクライム2015-当日
3時50分起床。買っておいたパンなどを食べつつ準備を進め、4時35分に宿を出発。天気は、雨がぱらついたりやんだりという状態。けっこう微妙な天気だ。服装は、下が短いレーパン、上が肚力アンダーに半袖ジャージ、指切りグローブとした。下山用には薄いダウンなども持っていくが、走っている間はこれで十分だろうということで。
5時前に県立富士北麓駐車場に到着。入り口が渋滞することもなく、スムーズに入れた。自転車の準備をすませ、預ける荷物を持って5時半ごろ走りだす。雨はやんでいる。スタート会場である富士北麓公園までアップを兼ねてゆっくり上っていく。ま、自転車がずらっと並んでいるのでそのペースで上がるしかないんだけど。って、その状態なのに、無理矢理抜いていく人とかいるのはどうよと思ってしまう。荷物預けの締め切りには余裕で間に合うから急ぐ必要もないのに。
会場についたところでO氏と別れる。荷物預けの場所がパトロールと後ろのほうのウエーブとではまったく違うので。荷物を預けたあと、平坦気味の場所でアップをする。路面が濡れていてお尻が冷たいがしかたない。気温は1週間前の試走時より暖かい気がするくらいで、ウインドブレーカーを着ているとまったく寒くない。シューズの前半分を覆うものも用意していたが、この感覚から不要と判断して外すことにした。足元はなるべく軽くしておきたいので。
自転車を第3ウエーブの空いてるところへ置き(後ろでいいと思っていたのだけれど、真ん中くらいになった)、トイレの列へ。ふと見上げると、富士山がそれなりに見える状態になっていた。
■富士山がそれなりに見える
6時50分ごろからはぶらぶらしながらスタートを待つ。手持ちぶさただったが、ふと思いだして、主催者選抜のスタート位置へ藤田さんを探しに行くことにした。ツール・ド・おきなわでいろいろとお世話になったからだ。
■藤田さんにご挨拶
それにしても、主催者選抜の人たちは時間直前まで現れない人が多い。ぎりぎりまでアップなりして体を冷やさないほうがいいってことかな。っていうか、運動という面からは当たり前ではあるんだけど、でも、一般のウエーブでは、直前に来ると最後尾に入らざるを得なくなったりするので、ある程度早めに場所取りが必要だったりするので悩ましい。
スタートは5分ごと。といっても、第2ウエーブからあとは1ウエーブのスタートに3分くらいかかるので、前のウエーブの最後尾と次のウエーブの最前列は2分も違わない。で、パレード走行でその差がさらに詰まるはず。イメージとしては、ずるずるっと全体が細~く列になってるってくらいなのではないだろうか。
私の第3ウエーブは、主催者選抜、女性・ジュニアの第2ウエーブに続く一般男子のトップウエーブ。とはいえ、最初の上りで、もう、前のウエーブをとらえるというのはさすがにどうなのだろう。ここはアップみたいなものだからいいんだけど、微妙に走りづらい。と、胎内交差点近くはごちゃ~っと詰まって渋滞。
- (隣を走っていた人)
- 詰まっちゃいましたね~
- (Buckeye)
- このウエーブで走るの初めてなのでよくわからないのですが、例年、こんな感じなんですか?
- (隣を走っていた人)
- いや、去年はそんなことなくて、このあたりは高速で流れてましたよ。
- (Buckeye)
- このあたりはまだしも、料金所のところで詰まらなければいいんですが……
- (隣を走っていた人)
- ですね~。計測区間に入ってからはカンベンしてほしいですね~。
そんな会話をしながら胎内交差点を曲がると……けっこう混んではいるが、それなりの流れはある。大丈夫そうだ。隣の人と、「行けそうですね~」と言葉を交わして計測区間に突入。
ツール・ド・八ヶ岳と同じくらいタイムが縮むとすると、1時間20分を切れるかどうか微妙というライン。まあ、気合を入れて走れば1時間20分は切れるんじゃないかと思うけど、19分を切るのは難しいし、18分が切れたらできすぎ万々歳というところだろう。それがわかった上で、目標はあえて17分。来年シルバー獲得に向けてどこまでがんばれるのか試してみようと思ったからだ。
ステムに貼ったメモは、5kmごとの平均ラップスピード。
ラップ | 平均スピード |
---|---|
0~5km | 16.7 |
5~10km | 18.8 |
10~15km | 18.2 |
15~20km | 18.2 |
序盤は女性・ジュニアのウエーブが右車線まではみ出しているところを抜いていくので走りにくい。右側車線を3~4列で第3ウエーブが走って抜いていくのだから、3人並ぶだけでセンターラインを超えるなんて走りは正直やめてほしいと思うのだが、まあ、自転車のコントロールに自信がなくて近づくと怖いからと隙間を広く取ってしまうのかもしれない。とにかく、前後左右に気を配るのに忙しくてパワーとかケイデンスとかスピードとか見ている余裕なんぞほとんどない。なんか、平均パワーで250Wを超えてるようで、若干オーバーペースかなとも思うが、平均スピードは目標値前後で推移しているようなので、とにかく走ってみる。
第3ウエーブはやはりみなさん速くて、250Wくらいで走っていても抜かれること抜かれること。
最初の5kmは、ほぼ目標スピードで走り切った。走りきったのだが、やはりオーバーペースだったらしく、5~10km、10~15kmとパワーが落ちていく。やっぱり80分ペースかなぁ。
ちょうど半ばくらいだったかな、ANCHOR RL8のオレンジに黒ロゴというまったく同じパターンの自転車に乗っている女性を抜いた。ボトルも同じもの(オレンジ)。「ロゴまで同じパターンですね~。ボトルも一緒。やっぱりこの組み合わせにしちゃいますよね」「あ、ホントだ」「がんばりましょ~」と声を交わす。
そうそう、15kmくらいだったと思うが、先週、スバルラインを試走したあと自転車屋さんに寄ったとき、お目にかかった方にぶち抜かれた。第4ウエーブの出走でシルバーを狙っているというお話で、「平坦区間、私が引きますよ」と言ってくださっていたのだが、平坦区間のはるか手前で抜かれてしまったし、とてもじゃないけどついていけるスピードではなかったので、「速いですね~」と応援しただけでお別れである。
15~20kmに設定されている山岳スプリット区間はたんたんと。山岳スプリット賞を狙っているらしい人がときどきぶっ飛んでいくが、全体のタイムを上げるためにはここで力を使い果たすわけにはいかない。
21km地点の奥庭駐車場をすぎると平坦区間。ちょうど直前に抜いていったふたりトレインがいたので、その後ろにつくことにする。時速35kmくらい。先日の試走では、ひとりで時速40km超まで飛ばしていたわけで、トレインから外れて先行することもちょっと考えたけど、最後の上りを考えたらここは足をためたほうがいいはずと乗せてもらうことに。しばらく走ると先頭が左に寄る。先頭交代しろということだろう。だが、ふたり目が上がらない。というか、先頭が少し緩めると一緒に足を緩めてしまう。仕方なく、先頭がまた引く。しばらくして左に寄る……が3回くらいあったかなぁ。ふたり目があれだと先頭交代が成り立たない。3人目についていた私にとっては、ラッキーではあるんだけど、あれは先頭がかわいそうだよな。案の定、傾斜が急になったところで先頭は失速、ふたり目が前に飛び出し、私がその間に入るという展開になった。
最後の上りがきつい。試走のときよりずっときつい。ぎりぎりで走ってきたら当たり前なんだけど。あきらめたくなるのを必死でがまんして、もうちょい、もうちょいと思いながらダンシングとシッティングを交互に上っていく。ゴール直前でトレインふたり目の人をかわして終了。手元のサイコンによると1時間20分は切れたようだ。
■Mt.富士ヒルクライム2015の記録
走行距離23.84km、獲得標高1202m、所要時間1時間19分22秒、消費カロリー1063kcal、平均速度18.0km/hr、最高速度41.3km/hr、平均パワー223W、最大パワー421W
先週の試走時より平均パワーが落ちているのにタイムは縮んでるなぁ。どうなってるんだろ。
オフィシャルな結果では、1時間19分22秒。年代別(50代)53位/1222人(完走者対比)、総合826位/7135人(完走者対比)。タイムは伸びたけど、順位は年代別がわずかに伸びて総合は逆に後退。今年は速い人が多かったのか走りやすいコンディションでみんな速かったのか。
■5kmラップの目標値と実績
ラップ | 平均スピード | 実績 | 平均パワー |
---|---|---|---|
0~5km | 16.7 | 16.9 | 248 |
5~10km | 18.8 | 17.8 | 224 |
10~15km | 18.2 | 17.1 | 217 |
15~20km | 18.2 | 17.5 | 212 |
序盤5kmと同じパワーをずっと出し続けられるようにならないと1時間17分も難しいってことね(--;)
ゴール後は、下山パトロールの受け付けへ。
■下山パトロール
10時35分のグループと一緒に下山することになった。10時20分には出発なのだが、それでも、1時間半近く待たなければならない。この建物の2階を使っていいとのことだったので、2階で下着まで替えてから防寒着を着込む。結果を家族とラインでやりとりしたりしていたら、そろそろO氏が到着するはずのタイミングとなったのでゴール地点まで行ってみた。
■ゴールは大混雑
あまりに人が多くて、気づいたときにはO氏はゴール直前まで進んでおり、写真を撮ることはできなかった。やっぱ、もっと派手なウエアにしてもらわないと(^^;)
O氏は1時間35分だった。試走が効いて、それなりにいい走りができたらしい。来年はブロンズ達成、かな。O氏と一緒に知り合いの結果を探してみた。私をぶち抜いていった方は、どうも、1時間15分15秒だったらしい。くやしいだろうなぁ。自転車屋さんの息子さんは、2週間前の試走から20分詰めて1時間55分くらい。こちらはきっと大満足しているだろう。
時間になったので下山に向かう。先導車に荷物をあずけ、下山パトロールのウインドブレーカー姿で下ることに(そでがちょっと短かった。次回、また当たったら、サイズはLにすべきだな)。
マニュアルだと前後とセンターラインをぐるり下山パトロールで囲むことになっていたが、とてもじゃないが、そんなことができる人数比ではない。数百人の下山グループにパトロールは6人しかいなかったのだ。というわけで、前後をはさんで下ることに。私は後ろを担当。前でも後ろでも同じだろうと思っていたが、これは圧倒的に前が楽。後ろは、ゆっくりゆっくり下るひとがいたりして、その人について下らざるを得なくなるためだ。握力がなくて手が疲れるという人はわかるが、理由が特に見当たらないのに時速15kmで下っていく人とかいてちょっと閉口。仕事として引き受けたからには、せかさず、じっくり付きあうしかないんだけど。
と思っていたら、半ばで後続の下山グループが追いついてしまった。こうなると、もう、最後尾もへったくれもない。後ろをガードする車も先に行ってしまったし。じゃあというわけで、私も、後続グループの割と前のほうで下ることにする。
で、この途中、なんともはやな人たちに遭遇してしまう。センターラインを超えて右車線を走る人たちだ。下山パトロールには笛が支給されており、正直、こんなものいらんだろうと思っていたのだが、そんなことはなかった。いや、もう、笛を吹きまくり。声をかけても聞こえないのかなんなのか左車線に戻らないが、「ピッ、ピッ、ピッ」と笛を吹くと戻る人がけっこういるのだ。ひどかったのは、20mくらい先で右車線をふさぐように併走するふたり。どなっても、笛を吹いてもず~っと右を併走。それを見るからか、次から次へと右車線を走る人が出るし。近くの人たちがびっくりして振り返るのもかまわず「ピーーーーーー!」と全力で笛をふくこと数回。ようやくやめてくれた。
たぶん、右車線を走っている人たちは、「どうせ貸切になってて対向車もこない。最後尾車の後ろで上っている人もいない。万が一、関係車両が来ても見えたらどけばいい」とか言うんじゃないかと思うが、それですむ問題ではない。ひとりふたりならそうかもしれないが、みんながマネして両方の車線をふさぐように走ってしまったら……関係車両が来ても左車線によけることなどできない。そんなスペースはないからだ。無理に詰めれば接触事故が起きかねない。実際、救急車があがっていったりもしているわけで、車がこないとはかぎらないのだ。
下山したら、下でO氏が待っていた。パトロールの仕事をしていた分、私のほうが下山に時間がかかったらしい。表彰式の放送を聞きつつ、チップを外し、自転車を置いてから下山パトロールで預けた荷物を受けとる。O氏に確認すると表彰式などは見なくてもいいとのことだったので、そのまま車へ。
道の駅富士吉田まで足を伸ばしておみやげに野菜などを買い込み、河口湖ICから高速へ。高速に乗ったのは1時前くらいだっただろうか。小仏で渋滞らしきものがちょっとあったが、大きな波乱はなく東京に帰着。O氏宅でコーヒーをごちそうになったあと、自転車屋さんに寄って結果を報告し、4時半ごろ帰宅。
晩飯では、とっておきのビール「ハレの日仙人」を開けた。シーズン序盤の山場が終わったわけだから。
■ハレの日仙人
長期熟成ビールでアルコール度数が9.5%。750mlをひとりで飲むのはとても無理だが、炭酸弱めで一応はふたが付いているので、明日など続けて飲んでいけばなんとかなるだろう。
■反省
実力以上に飛ばしちゃいけないな。序盤の平均250Wは絶対に飛ばしすぎ。あとあと、かなり効いた気がする。
今後は……いままでやってきた練習を続ける……なんだろうな。いろいろ伸びているので練習の方向性はまちがっていないと思う。だから、あとは、量というかなんというか。もっと力をつけるしかないのだろう。
来年の目標は1時間17分切りと言いたいところだけど、たぶん、1時間18分切りがやっとなんじゃないかと。うーん、来年1時間18分だと、その翌年1時間17分で、その次が16分強……という具合で15分台に入るくらいまでは行けるかもしれないけどそこでおしまいになりそうな気がする(--;) やれるところまでやってみるしかないんだけど。
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コメント
日曜日の中央道、事故渋滞3件発生で悲惨なことになったらしい。さっさと戻ったの大正解だったな。
投稿: Buckeye | 2015年6月15日 (月) 10時52分
こんばんは、加藤です。そうなんです、75分15秒でとても残念な結果となってしまいました。ゴールシーンの写真が心拍計を止めたところと、タイムを見てガックリしているところの二枚でした(笑)。来年は、カッコよくギリギリではなく70分ぐらいでシルバーをゲットしたいと思います。よろしければ、フェイスブックでもご挨拶したいのですがよろしいでしょうか?
投稿: 加藤孝一 | 2015年6月23日 (火) 23時11分
加藤さん、
これはこれは、コメント、ありがとうございます。
ある意味、一番くやしい結果ですよね~。来年は、ぜひ、余裕で切ってください。
facebook、もちろんOKです。加藤さんを検索してみたのですが、同姓同名が多くてわかりませんでした(^^;)
投稿: Buckeye | 2015年6月24日 (水) 06時57分