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2015年5月17日 (日)

2015佐渡ロングライド210-当日

3時すぎに起床。暑くて何度も目を覚ましたが、不思議と「寝られなかった」という感覚はない。UPのデータを見ても、目を覚ました以外は深く眠っていたようだし、隣の部屋が遅くまで騒いでいたというO氏の話も私には心当たりがないし(寝てて気づいていない)。

着替えをすませ、宿からもらった朝ご飯のおにぎり2個を食べる。とても足りないので、補給食のバーを追加(^^;) 4時ごろに宿発。

■駐車場

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■バスを仕立てているグループも

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■ゼッケンには計測チップが埋め込まれている

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自転車には計測チップをしこんだゼッケンをつける。O氏のアイデアでワイヤーにとりつけたが、これは具合がよかった。いつもはライトをハンドル下につけるのだが、ゼッケンと干渉するので上に。Garminとの干渉を避けるため、Garminの取付ステーを調整しなきゃいけなかったりとか、思いのほか準備に手間取ってしまった。

あれこれ用意して、さあ出発と思ったらO氏の姿も自転車もない。駐車場出口となる下のほうを見ると……O氏らしき姿が。「行きましょう」の声を聞き漏らしたのだろうとあわてて後を追う。O氏は待つ様子がなく、どんどん先に行ってしまう。変だなぁ、O氏らしくないなぁと思いつつ、スタート会場へ。着いたら、もう、A1はスタート位置へ移動していたので、あわてて列の後ろに並ぶ。そこで携帯電話を確認すると、O氏から着信が。電話をかけたら、車のところにいるとのこと。うーん、これは私のミスだなぁ。

スタートが始まる直前、O氏もラインに加わる。

■スタート待ちの列

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服装は、下が短いレーパン、上が袖無しアンダー(肝力)に半袖ジャージ、指切りグローブ、ウインドブレーカー。スタート時点では少し寒いが、そのあとどんどん暖かくなるのだからいいかと。自転車は、クロモリのWashoeにカーボンのセミディープホイール(前38mm、後ろ50mm)。

5時半すぎにスタート。我々は、いわゆるA1のラスト付近でスタート。

今日はO氏を引いて走る日。いまは私のほうが地力があるので、O氏がついてこれる範囲に抑えて走ると言ってもいい。自分のテーマとしては、ダンシングをなるべく増やす(ここしばらくのテーマ。サドルからちょこちょこ腰を上げているほうがお尻も痛くなりにくいはずだし)、下ハンを増やす(今日は高速巡航が多いはずで、ちょうどいい機会)の2点。で、とにかく楽しく走るっと。

ウォーミングアップなしなので最初は抑えてと思ったが、周りがみんな飛ばすので、仕方なく200W弱まで出力を上げて走る。O氏がついてこれるかちょっと心配したが、特に問題ないようだ。コースは佐渡島をぐるりと1周する海岸沿いの道。真ん中あたりと終盤にちょっとまとまった上りがある以外、ほとんどは軽いアップダウンの世界。時速35km巡航くらいで走っていく。快適。スタートから20kmの第1エイド(相川AS)はパスしたが、けっこうたくさんの自転車が並んでいた。第1エイドはパスということで、スタート時から30分ごとに持参のバーを補給。

■トイレ休憩

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O氏のリクエストでトイレ休憩。今回、無線を持ってきているので、こういう相談が簡単にできる。

佐渡ロングライドは、エイドのトイレが不足気味なので、なるべく沿道のトイレを使ってくれとのこと。ここも、トイレ休憩できますよ~ののぼりがたっていた(写真右側、道沿いに立っているピンクののぼり)。これはいいアイデアだと思う。仮設トイレをたくさん用意してお金を使うこともないし、参加者にとってもあちこちにトイレがあるのはありがたいし。

■第2エイド(入崎AS)

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第1エイドをパスしてきたこともあり、空いてる。用意されている補給食は、おにぎり、パン、バナナ、オレンジ、レモン。飲み物が、水、ポカリスエット、ビタミンガード。なお、このイベント、エイド内容はどこも基本的に一緒だった。おにぎりが、海苔が巻かれていたり、炊き込みご飯のおにぎりだったりと多少バリエーションがあったくらいかな。あと、お昼のエイドにほかにないものが用意されていた。いままで参加したイベントで、「グルメフォンドかと思うくらいエイドが充実」ってうたわれていた意味をようやく理解した感じ(^^;)

このあとも、島の北側を快調に走る。しばらく行くと、前方につづら折りの道が見えた。通称Z坂というヤツだろう。大会パンフによると、最大斜度11%で本日のメインイベントって坂らしい。といっても、上りは140mくらいしかない。「え、もう終わり?」と思うくらいあっけなく終わってしまった。O氏もあまり遅れず上ってきた(O氏と走るときは、坂の下で別れ、上で待つのが定例)。

■Z坂

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■Z坂上からの眺め

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ががっと下ったら、前方になにやらもっこり突き出た岩が。大野亀だろう。

■大野亀

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■近づいたら、目もあって、たしかにカメの頭っぽい

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Z坂より大野亀坂のほうがきついとの情報をO氏が仕入れてきたので楽しみにしていたのだが、こちらもあっという間。比べたら、Z坂のほうがまだしもきついと思う。ちなみに、Z坂も大野亀も、体感的にそこまでのことはなかったと思うのだけれど、Garminのメーター読みでは15%を超える斜度が記録されている。少しでも傾いているところを走ろうと、カーブは必ず一番内側を走っていたからかもしれない。

■第3エイド(はじき野AS)

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ここのおにぎりは、しょうゆで味をつけ、回りを少し焼いた焼きおにぎりになっていた。塩をちょっと付けて食べるとおいしい。これはいい。

はじき野のあとは、島北半分(いわゆる大佐渡)の下側を走る。南側海岸線に入ったあたりからかなり強い向かい風になった。ちょうどいいと下ハンで走っていく。お昼の両津まで半分くらい行ったあたりでO氏が遅れ始める。向かい風に削られたのだろう。出力150W前後まで落として走るが、気づくとちぎれていることがあった。

大佐渡南側に回り込んだときから、海の向こうに陸が見えるようになった。最初は本土なのかと思ったが、どうも小佐渡(島の南半分)らしい。

■大佐渡南側から見る小佐渡

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両津はASではなくBSと書かれている。「BSってなんの略でしょうね。ベントーステーションだったりして」「それはないでしょう」「あ、ホントにベントーステーションだった(^^;)」みたいな会話をしつつ、両津BSに走り込む。

両津BSに着いたのは、出発から4時間ちょっとというところ。

■両津BS

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■お弁当とみそ汁

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■O氏はストレッチのサービスへ

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ストレッチサービスは、新潟の専門学校生がやってくれるとのこと。体験したO氏は「いい!」と絶賛していた。

私はかなり余裕を残しての走りなので、O氏がストレッチのサービスを受けている間に食べるほうを追加(^^;) お弁当だけではとうてい足りないので。果物のほか、クッキーやケーキが用意されていたので、そのあたりを追加で補給とした。お味噌汁も1杯追加。

あと、アトラクションが始まったのでそちらを眺めたり。

■アトラクションも用意されている

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1時間以上も大休止したあと、後半戦に突入。O氏はストレッチでかなり回復したようで、150W強でも十分についてこられるようになっていた。

小佐渡南岸に出ると、本州が遠くにかすんで見えた。やっぱり、見える距離なんだ。

■本州がかすかに見える

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小佐渡南岸は風がさらに強かった。今日はのんびりペースなので下りは踏まず、脚を止めるのだが、-6%で時速20kmから加速しないとか、どんだけ強い風なんだか。

■コース上には10kmごとに距離が表示されている

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■第5エイド(多田AS)

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■第6エイド(小木AS)

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O氏が疲れ気味でペースが落ちているが、それでも、走っているあいだは抜くほうが多い。だが、エイドはだんだんと混んでいる。つまり、順位というかなんというかは落ち気味ということだ。エイドごとにゆっくりしているからだろう。

O氏は、小木ASでもストレッチサービスへ。両津BSは1年生、こちらは3年生で、やはり、3年生のほうが格段に上手だったらしい。勉強の成果がきちんと出ているということだ。

■小木のストレッチサービス

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小木ASを出て走りはじめたとき、なにかおかしいと感じた。どう見てもサドルが下がっている。いったいいつからだろう。今回のライド直前、サドルを2mm上げたのだが、そのとき、締め付けが弱かったのだろうか。トルクレンチでいつもどおりに締めたはずなのだけれど。携帯ツールの六角レンチで回転数を数えながら緩め、サドル位置を記憶で元に戻したあと、緩めた回転数+α締め込む。シートポストがカーボンで締めすぎるのもまずいので慎重に。走りはじめると、ちょっと高すぎる気も。しばらく低いサドルで走った影響かもしれないし、しばらく走ったら少し下がるかもしれないので、とりあえず次のASまでそのまま走ることにする。

小木ASを出て少しアップダウンをこなすと、最後となる3連発の坂がある。O氏によると、ここは最初の坂がきつい、いや、後半のふたつがきついなど、人によって言うことが違うらしい。よくわからないが、どうせ170mくらいしか上らない。たいがいなんとかなると「じゃ、上で待ってますね~」とO氏に声をかけたあと、ダンシングで加速し、登坂に入る。それなりの斜度とそれなりの長さで、今日、一番楽しい坂だったかもしれない。一気に上ると、上では応援の太鼓演奏があっていた。

■坂の最後を上るO氏

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■坂上では太鼓の演奏

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ぐわ~っと下ると最後の須浜AS。

■第7エイド(須浜AS)

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サドルを確認すると、1mmほど下がっている。心もち増し締めする。

小佐渡の北側に入ったせいか、このあたりから風がなくなり快適になった。最後の上りふたつも、私が先行して上で待つ形でさくっとこなし、ゴールに向けた平坦路に入る。150W弱の時速30kmくらい。このあたりは信号がわりとあったが、幸い、ほとんど引っかからず快適に走る。最後はわりとあっけなく終わり、10時間50分くらいでゴール。

ゴール後、完走証をもらい、ストレッチサービスへ。

■ゴールのストレッチサービス

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せっかくなので私も受けてみた。たしかなかなりいい感じ。自分でストレッチしてもここまであちこちきちんと伸ばすことはできない。終わったら、体が一段軽く感じた。

我々がサービスをうけたちょっとあと、5時ごろにはストレッチサービスも撤収。我々はぎりぎりでまにあったという感じらしい。よかった。

今日1日走ってみて、アンダーの肝力はかなりいいと感じたので、追加で1枚購入しようとONYONEブースに向かうと、もう撤収中だった。奥のほうから探してくれたので買うことはできたが、かなり手間をかけてしまった。

5時すぎ、会場をあとに車へ移動。さっと片付けて宿に戻ったのが6時ごろ。晩ご飯を7時半にお願いして、まずは露天風呂へ。沈みつつある夕日を眺めながらゆ~っくり風呂につかる。ストレッチと温泉でかなり疲れが取れたように思う。

今日は、休憩込みで11時間くらい、正味時間で8~9時間は走っている。これだけ走るとさすがに少しすれるようで、お尻あたりが少ししみた。ここまでのロングでは、シャモアクリームとかいうのを使ったほうがいいのかもしれない。

晩ご飯のお酒は、味を確かめてから地酒を買って帰りたいというO氏の希望で日本酒。佐渡の地酒2種類を楽しんだ。おいしい……のはいいのだが、私にしては飲み過ぎたようだ。部屋に戻ったら、ふたりとも、ふとんの上に沈んでしまった。電気もテレビも付けっぱなし。真夜中に目をさまし、歯を磨いたりしたあと、改めて就寝。

本日のライド-総走行距離208km、獲得標高2481m、所要時間10時間50分(休憩込み)、消費カロリー4021kcal、平均移動速度26.7km/hr、最高速度62.8km/hr、平均パワー124W

■感想

距離200km超えは初体験。走る時間もそれなりに長くなり、新たな発見もあったりとなかなかに楽しく走れたと思う。

今回は平地メインなので、いつものイベントとは参加者層が違っていたように感じる。装備も平地型が多いというか。前後50mm、あるいは70mmといったディープホイールもずいぶん見かけた。ま、そういう自分も、フロント38mm、リア50mmだったりするのだけれど(ヒルクライム用は決戦ホイールがあるので、あえて巡航重視のホイールを選んでみたもの)。

このホイールのおかげか、無風の平地巡航は快適だった。いつもは上りか下りしかないところを走っているのでよくわからないのだけれど(^^;)

ストレッチサービスは魅力的。専門学校生にしてみればいい実習の機会なのだろうし、参加者にとっては、疲労回復に大きく役立つ。O氏はストレッチサービスを全回受け、「向かい風にやられてどうなることかと思ったけど、ストレッチサービスで回復した」と言っている。私はゴールのみサービスを受けたが、自分でやるのとは段違いにいいストレッチができた。

エイドで、佐渡の特産品的なものが出てきたら言うことないかも。

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