« Greg LeMond Washoe購入 | トップページ | クランク長に関する一考察 »

2015年3月 6日 (金)

Greg LeMond Washoeのインプレッション

先日、Greg LeMond Washoeで南伊豆サバイバルフォンドを走ってきたので、インプレとして、とりあえず感じたことを書いておきたい。

■構成

  • フレーム:Greg LeMond Washoe(XS、51cm)
  • コンポ:基本的にシマノUltegra(RDはGS、スプロケ11-32T)、BBはセラミックスピード
  • ハンドル:BP4 Design
  • ステム:Deda Superleggero 140mm(ハンドルが特殊なので上下逆転セット)
  • シートポスト:Easton EC90
  • サドル:Sella San Marco Aspide
  • ホイール:シマノWH-RS81-C35-CL
  • チューブ:Panaracer R-AIR
  • タイヤ:Bridgestone Extenza RR2X 25

ちなみに、Washoeのジオメトリーなどは以下のとおり。

■ジオメトリー

Washoe_5

■重量

Washoe_4

私が買ったXS、51cmは1660g。つまり、フルカーボンANCHOR RL8の600~700g増し。重いっちゃ重いけど、そんなにめちゃくちゃ重いわけではない。クロモリフレームとしては軽い部類に入るだろう。

■インプレッション

全体にしっかりしている印象が強く、たぶん、あまりクロモリらしくない。クロモリはよくしなってバネ感がどうこうってよく言われるが、特にしなる印象がないのだ。(私にとって初めてのクロモリフレームなので比較ができないのだけれど)

Greg LeMondでも、「モダンスチール」と言っているくらいで、新しい設計を豊富に取り入れているからかもしれない。ダウンチューブ下部もトップチューブも扁平になっているし、フロントのヘッドは異径だし。

ハンドリングはかなりクイック。ホイールベースが短いし、前輪のオフセットも大きくないからではないかと思う。ホイールベースについては、気をつけないと、ハンドルを大きく切ったときに足が当たるほど。まあ、私のクランクが175mmと長めだってのもあるんだろうけど。

全体的な味付けとしては、完全なロングライド用というより、少しレース用に振ったあたりではないだろうか。ロングライド用なら、ハンドリングがもう少しおとなしくていいと思う。といっても、別に片手ハンドルでボトルの水を飲んだり補給食を食べたりがしにくいわけではまったくなく、リラックスして走ることができる。

ホイールベースが短いためか、下りでは腰高な感じが若干ある。通常位置に座ったままブレーキをかけると前転しそうな気がするというか。ちょっと腰を引いておきたい。

段差を越えたり荒れた路面を走ったりしたときの感じはいい。角が丸い感じというか、突き上げをあまり感じない。振動はよく吸収されているのだろう。

持つとそれなりに重さを感じるが、走ると重く感じず、上りも気持ちよく走れる。一方、上りでも平地でも、がつんと踏めばすっと前に出てくれる。剛性は、ANCHOR RL8より上な気がする(ラグジュアリーモデルで快適性重視のRL8は割と柔らかい)。剛性が高いと足にくるのでロングライドではつらくなるとか聞くけれど、そんなことも別になく、ロングライドも最後まで快適に走れた。硬いといっても、そこはクロモリということだろうか。

オールラウンドに楽しめるいいバイクだと思う。

ま、気に入って買っちゃった人間のインプレなんて、どうしてもひいき目になるので、その分は割り引いていただくのがいいのかもしれないけど(^^;)

■コンポについての感想

ANCHOR RL8は10速時代のUltegraで、フロントトリプルという構成。これが、今回、フロントダブル、リア11速の現行Ultegraとなった。というわけで、コンポについても感想をメモしておく。

感想は……とにかく操作が軽い。ブレーキもシフトも、はっきりと軽くなった。よく聞く話で、いまさら感がただようインプレだけど(^^;)

最小ギア比は、従来のリア30/フロント30からリア32/フロント34となってギア0.5枚分なくなったわけだが、今回の最大斜度17%くらいだと、だからどうとは特に思わず走ることができた。それなりに力もついてきたからなぁ。20%超えになると多少は違いがあるかもしれないけど。

フロントはコンパクトで50-34T。坂の入り口でアウターからインナー(ミドル)に落とすとき、トリプルならリア2枚でつながるのに、ダブルだとリアを3枚も4枚もシフトしないとつながらない。トリプルの52-39-30Tに比べてだいぶつながりが悪くなるのは確かだ。

というわけで、つながりは悪くなるのだが、その分というかなんというか、フロントをシフトすることは減る。トリプルだと、ミドルで坂を上り始め、ギアが足らなくなったらインナーへシフトダウンする。ダブルなら、坂の最初にインナーへ落としてそのままとなる。どっちがいいのか微妙なところかもしれない。

トリムの扱いは、ぜったいにダブルのほうが簡単。というか、トリプルだと、ミドルにトリムがないわけで、常に、いま、どこに入っているのか意識していないと、トリムのつもりでシフトしてしまったりというミスをする。

|

« Greg LeMond Washoe購入 | トップページ | クランク長に関する一考察 »

自転車-マシン・用品」カテゴリの記事

コメント

「トリプルだとミドルにトリムがない」と書いてますが、これはまちがいですね~(^^;)

改めて確認してみたところ、ミドルにもトリム、ありました。ミドルではトリムのつもりでシフトしてしまうミスが多い、だからトリムを触らないようにしていた(トリム調整が必要なあたりまでリアをシフトしたらフロントをシフトしてしまう)っていうのが正しい記述になります。

投稿: Buckeye | 2015年3月18日 (水) 18時00分

こんにちはレモン ワショーを検索しててお邪魔しました。
最近は乗っておられないのでしょうか?

投稿: Si | 2016年11月28日 (月) 22時26分

いや、ときどきは乗ってますよ。ロングライド系のイベントはWashoeで参加してもいいかなと思ってるんですが、今年はけがもあってイベントへもあまり参加せずに終わってしまいました。

ブログ記事を書いているのは……クロモリロードレース( http://buckeye.way-nifty.com/activities/2016/05/2016-ec59.html )くらいかもしれません(^^;)

投稿: Buckeye | 2016年12月 1日 (木) 18時53分

レモンのサイトが見当たらずJPスポーツみても記載がありませんでした
もう受注停止でしょうかね?

投稿: Si | 2016年12月 2日 (金) 14時29分

うーん、かもしれませんね。短命に終わっちゃったのかなぁ。けっこういいバイクだと私は思ってるんですが。

投稿: Buckeye | 2016年12月 4日 (日) 20時13分

残念です、でも今までもG.Lemonde氏のブランドはいつも画期的でも短命だったりT◇EK社に飼い殺しにされたり不遇な状態にありますね
アメリカ人らしくLemondeトレーナーみたいにパテント売ってお金入ったらハイサヨウナラみたいな感じでフレームも作らせているのでしょうかね
ロード始めた時にTDFでの初優勝や誤射事故後一人でZチームで戦って優勝した時をみていて一番好きな選手だけにちょっとがっかりな引退後だと思っています

投稿: Si | 2016年12月 6日 (火) 09時23分

なんか、あんまり運のない人のように感じますね。日本が好きらしく、東北のほうのイベントに来られたこととかもあるようなんですが。

投稿: Buckeye | 2016年12月 7日 (水) 13時23分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Greg LeMond Washoeのインプレッション:

« Greg LeMond Washoe購入 | トップページ | クランク長に関する一考察 »