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2015年3月27日 (金)

負荷装置付き3本ローラーARION AL13の実測パワー

IT技術者ロードバイク日記に「「ELITE ARION AL13」アルミ3本ローラーで400W以上のパワトレ可能」という記事があがったのを見て思いだした。去年、ARION AL13で速度とパワーの関係を実測していたことを。

■メーカー発表の数字

Al13eliharional133_2

■実測値

Al_2

実測は、(↓)の条件で行った。使用したパワーメーターはGarminのペダル式である。

  • 系列1、2、3が負荷の0、1、2に対応する
  • 各負荷設定で、時速5kmごとに40km/hrまで計測
  • 出力100W前後となるスピードを最低とする
  • グラフは多項式近似でグラフ化

ちなみに、各出力を保った時間はそれほど長くない。低出力のところはそれなりの時間保ってチェックしたが、高出力はかなり短い。私に、何分も500W近い出力なんて出せないので(T_T)

それはともかく。グラフを見ると、負荷設定が0と1はきれいなカーブになっているが、2の最大負荷はカーブに乱れが見られる。これは、負荷装置の摩擦熱による影響ではないかと思う。

■負荷装置

20141008_143444_canon_ixy_610f_img_

赤いパーツの白く丸い部分がマグネットで、そこが円盤をこすることで負荷になるという簡単な構造。マグネットと円盤の重なりがないのが負荷0、マグネット半分が負荷1、マグネット全部なら負荷2である。

こんな簡単な構造でうまくやっているものだと感心するが、問題もある。この部分が熱をもつと次第に負荷が小さくなってしまうこと。200Wくらいの一定負荷でトレーニングしていると、だんだんケイデンスが上がるので、そのうち、ギアを1段上げてケイデンスを落とすといったことが必要になるのだ。常温時に比べ、最大でギア2段から3段くらいのズレが生じる。出力一定、ケイデンス一定で時速が20~30%速くなる計算になる。発熱は負荷設定が大きいほど大きいし、負荷設定が大きいほど計測間に休憩が必要になったりするので、最大負荷時には実測データにはっきりとゆらぎが生じてしまったのだろう。

メーカー発表のデータも実測データも500W前後までグラフが伸びているが、負荷装置の昇温とそれに伴う負荷の低下なども考え合わせると、現実的に使えるのは400W前後までだと思われる。ちなみに、私程度でもダンシング練習では350W前後出ていることもあるようだし(あまりよくメーターを確認していない^^;)、VO2maxトレーニングで320W前後まで使ってみたこともあるが、その程度で不具合が出ることはないようだ。

心配なのは負荷装置である金属ディスクの過熱。最近、ふだんのパワートレーニングで私が使っているのは、せいぜい250W前後というところなのだが、それでも、トレーニング後、金属ディスクはそうとうに熱くなる(防音マットに融けた跡がたくさんある)。

■負荷装置の円盤があるあたりのマット

20150327_132209_canon_ixy_610f_img_

実用負荷が400Wまでという推測は、IT技術者ロードバイク日記の結論ともほぼ符合する。

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