Kinofit(リフィッティング)を受けてきた
Kinofitを去年の10月14日に受けたのだが(「Kinofitでフィッティングにトライ」)、そのリフィッティングを2月3日に受けてきた。「フィッティングで変わったポジションに慣れたらリフィッティングをしたほうがいい、体ができれば一段先に進めるから」というお話を聞いていたからだ。
事前に「気になるポイントは?」と尋ねられたので、(↓)をお願いした。
- 全体的なポジションの確認(ツール・ド・おきなわの落車でフレームを交換し、全体を組み直したので少し狂っている可能性がある)
- ハンドル高さ(体感的には、フィッティングしてもらったのより少し下げたほうがいいように感じる)
- クリート位置(現状、シマノの靴にLOOKのクリートで、クリートは一番前。もっと前がいいのならシマノのクリートにすることを考える)
- 時間があればダンシングについてアドバイスが欲しい
車に自転車を積み、1時間半くらい走って、横浜のバイクショップランに到着。
■フィッティング中の木下さんと私
■全体的なポジションの確認
- (木下さん)
- ステム、長くない? 延ばした?
- (Buckeye)
- ハンドル交換でリーチが縮んだのでステムを1cm延ばしました。差し引き3mmくらいしか伸びてません。
- (木下さん)
- うーん、1cmくらいは長い気がするんだけどな~。
結局、サドルにどっかり座り気味になっていて、その分、上体が後ろになっていたのが原因だったようだ。最初のフィッティングについての記事で「自分の感覚としては、背筋をまっすぐにして、ハンドルの上まで上体を伸ばす感じ」と書いており、そういう姿勢で乗っているつもりだったのだが……今回、腰から上だけが前に伸びていたことが判明。もっと骨盤から倒し、お尻から肩にかけての全体がまっすぐになるようにしなければならないようだ。
ポイントは、足の付け根がきっちり折れてるって感じるかどうか、かな。ここが折れてるって感じなければ、腰が後ろに引けてサドルにどっかり座り気味っと。
なお、肩甲骨回りは柔らかく保つこと。
サドルの水平は、もう少し前下がり気味に。軽くへこんだ部分にさえ前上がりの部分がほとんどないくらい。
■サドルの水平
ハンドルの角度は、前より少し大きく前上がりに。
■ハンドルの角度
■クリートを含む全体調整
片足ペダリングを交えながらシートポストの長さとクリートを調整。なにも考えず、いつもどおりに脚を回しているだけなのに、調整のたびに片足ペダリングのなめらかさが変わる。それこそ、かっくんとまったくならずスムーズに回る瞬間さえあって感動ものだった。
シートポストの長さは左足と右足でベストな長さが違っていた。で、右に合わせた長いシートポストとし、左はクリートにスペーサーを入れて調整。クリート位置は、一番前ではなく、少し下がったので、シマノのクリートにする必要はないようだ。よかった。
結局、シートポストは6~7mm伸びた。サドルの水平調整による着座位置の違いも考えると、サドルが7~8mmも上がったことになるのではないだろうか。
ハンドル高さは、やはり、いまくらいがいいらしく5mmアップ。サドルの上昇幅からすると2~3mmだけ下がった計算にはなる。ともかく、リフィッティングが終わった時点では、ハンドルが高すぎるという感覚がなくなっていた。
クリート調整の結果、両ひざがいままでよりずっと内側に入るようになった。ペダリングの感覚がいままでと大きく変わるので、慣れるまで時間もかかるだろうし、しばらく注意が必要だと思う。
■ダンシング
最後に少しだけダンシングの講習。
木下さんの第一声……「うーん、ユニークなダンシングだ……」(ど下手とも言う^^;)
一応、言い訳をさせてもらうと、固定ローラー台でのダンシングなのでバイクを振るわけにもいかず、なんかやりにくかったっていうのは、ある。ま、基本ができていないから、ちょっと条件が変わっただけでめためたになるわけなんだけれど。
それはともかく。
もっと上体を柔らかく使い、体全体をうねらせるようにするらしい。シッティングでペダルを回しているとき、バイクが細かく左右に揺れているのだが、それと同じような揺れがダンシングでも出てこなければならないとのこと。ペダルを回すときの体の使い方はシッティングもダンシングも基本的に同じで、バイクにかかる力も質としては同じになる、ということなのだろう。
先日の「ロードレーサーで華麗に曲がる!」セミナーで習ったあれこれと一緒にダンシングも定期的に練習しなきゃ。
■今後
「なにか気になることが出てきたり、機材が変わったりしたら、また、リフィッティングをどうぞ」とのこと。当分、いまの状態で乗り込めばいいってことのようだ。
■リフィッティング前
■リフィッティング後
大きな違いには見えないかもしれないが、ペダリングの感覚はベツモノになっている。ステム長変わらずなのだが、リフィッティング後はハンドルが少し近いように感じられる。お尻に指があたっているのは、「このあたりの筋肉が働くようになったの、わかります?」って言われている瞬間だから。
■片足ペダリングでサドルにどっかりなりそうになるのを修正中
■感想
なにも考えず、毎回、同じようにペダルを回しているだけなのだが、調整のたびに回転の音が変わっていく。今回、来週フィッティングの予約をしている方が見学に来られていたのだが、その方も変わり方にびっくりされていた。
「初回のフィッティングはだいたい合わせるところまでしかできないけど、しばらく乗って、新しいポジションに慣れてからのリフィッティングだとホントに細かく調整できるんです」というお話があったが、実際、今回のリフィッティングで感覚は大きく変化した。ペダリングに使う筋肉も、特に右側が大きく変化。「お尻回りの筋肉が働くようになったの、わかります?」と言われたけど、たしかにそういう感覚があった。いままでさぼっていた筋肉が強くなるまで少し時間がかかるのだろうが、これが強くなったら、一段いい走りになりそうで楽しみだ。
Kinofit後、使う筋肉が変わって筋肉痛になったって話をあちこちで読むのに、初回フィッティング後の私はそういうことがなく、若干???だったのだが、今回は、少なくともしばらくのあいだ、ちょっと無理すると、お尻回りとふくらはぎを中心にあちこち痛くなりそうな予感がある。
「いや~、よく乗ってられますね~。ふくらはぎを見るとわかります。ちゃんと乗ってる人はフィッティングがやりやすいんですよ」といううれしいお言葉もいただいた。木下さんは褒め上手という気がするので、少し割り引いて聞くべきなのかもしれないけど。
(写真は、見学に来られていた方に撮っていただいた。ありがとうございました)
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