ツール・ド・おきなわ2014(100kmオーバー40)-(前日まで)
ツール・ド・おきなわの市民100kmオーバー40は2日で枠が埋まった大人気のレース。このエントリー峠は無事に越えて申し込めたのはいいけれど、正直なところ、どこに泊まり、どうやってスタート地点に行けばいいのか、よくわからない。ネットでいろいろ調べてみても、こうすれば大丈夫という確信がもてない。この不安が解消できずにいたある日、アンカーがツアーを企画したという情報をみつけた。沖縄までの自転車輸送もしてくれるし、走り方のレクチャーもあるし、下見ツアーもあるし、もちろん、スタート地点までの移動もバスを用意してくれる。というわけで、こちらに参加することにした。
自転車は、出発の1週間くらい前に販売店に持っていく(船で運ぶので時間がかかるらしい)。せっかくの機会なので、ついでにチェックと調整をお願いしたところ、ハンドル部分のベアリングがさびついていた。交換しなければならない状態だが、部品を取り寄せる時間はない。仕方がないので、クリーニングで対処。動きはかなりよくなった。
ツアーの出発は金曜日。当日は、着替えなどを入れたキャスターバッグと自転車用バックパック(ヘルメットはバックパックの外側にぶら下げる)を持って空港へ。
■靴は中に靴下などを詰め込んでキャスターバッグへ
■ボトルも中に補給食を詰め込んでおく
羽田には、あちこちに自転車のバッグをもった人がたくさんいた。いや~、ツール・ド・おきなわに参加する人がたくさんいるからだろう。
飛行機は羽田から那覇へはANAの飛行機。ちなみに、今回、羽田までの電車内も飛行機内も、ずっと仕事をしていた。ちょうど読み直しをしなければならないものがたくさんあったので。
■那覇空港にあった看板……さすがに沖縄は違う
那覇空港内でお昼。3人のグループで来られていた人たちに混ぜてもらい、いろいろと話を聞きながらお昼にした。那覇から名護まではバス。
■バスに荷物を積み込む。ツアーの自転車輸送を利用せず、自分で運んでいる人もけっこういた
ホテルは「沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ」。いいホテルである。
チェックイン後、箱に詰まった状態の自転車を受け取り、ホテル裏手のテントで組み立てる。「組み立てはツアーのほうでやってくれる」とどこかで聞いたのだが、それはまちがいで、組み立ては自分でしなければならない。うーん、それならトルクレンチを持ってくるんだった……。自分でできない部分があれば、アンカーの人が手伝ってくれるのでなんとかなるわけなのだが。
■ホテル裏のアンカーテント
■箱から出した自転車……かなりバラしてある。帰りの梱包をするときの参考に写真を撮っておく
東京でお店に持ち込む前、シートポストの高さやハンドル位置など、いろいろと写真を撮っておいたので、それを参考にしつつ、原状に戻していく。組み立てが終わると、ほかの人たちはその辺りを走りに出かけていく。そっか~、しばらく乗ってないから乗っておいたほうがいいし、ちゃんと組み立てられているかどうかの確認という意味でも乗っておいた方がいい。というわけで、部屋に戻って着替えてくる。
自転車のところに戻ったら、もう、誰もいなかった(^^;) ま、どうせ知り合いもいないし、ひとりでその辺りを走ってこようと思ったところで、「一緒に行きますか?」と声をかけてくる人がいた。なんと、アンカーの藤田晃三さん。バルセロナオリンピックの日本代表だった方で、今回は我々と同じく市民100kmに参加されるとのこと。
ついていけるかなぁとは思ったが、せっかくの機会なので、後ろについて走ることにする。結局、往復20kmあまりを引いてもらって走った。巡航速度は35~55km/hr。50kmを超えるとついていくのが大変。なんどかちぎれそうになったが、なんとか、最後までつかず離れずに走ることができた。
試走で使ったサイクルジャージは、夜、バスで洗って室内干し。これで十分に乾く。
■夕日がきれい
■夜は沖縄料理でウェルカムパーティー
パーティー時にわかったのだが、ほとんどの参加者はグループで参加しており、個人で参加しているのは、私のほか、もうひとりだけだった。で、ぼっち参加の相手は藤田さん。これ、もしかするととてもおいしいポジションかも。
パーティー時に、藤田さんからいろいろな話を聞いた。
- (藤田さん)
- 君、離れすぎ。ちぎれたのかなぁと思うくらい離れているのに、スピード上げるとついてくる。付き位置で走るときは、せめて車輪半分くらいまで近づかなきゃ。
- (Buckeye)
- 頭ではわかってるんですけど、怖いもので。ハスったら転ぶわけだし。
- (藤田さん)
- 前が減速したら、少しずれて車輪を重ねつつ自分も減速すればいいんだよ。
- (Buckeye)
- 本番ではトライしてみます。
翌土曜日は下見ツアー。朝ご飯をすませて少し早めに行くと、運転席の真後ろに藤田さんが座っておられた。私はそのすぐ後ろに陣取る。ぼっち参加のもうひとりも2列目に着席。藤田さんの解説を聞きながら下見をして回るのだが、2列目なら、疑問点を個人的に尋ねることもできる。特等席である。
土曜日はツール・ド・おきなわのサイクリングイベントがあっているので、海岸沿いにはゼッケンをつけて走っている人がたくさんいた。海岸線をはずれ、100kmのコースに入ったあとも自転車で走っている人をみかけた。翌日の試走をしている人たちらしい。
■試走の人々
■お昼は道の駅で買い込む
走り方のポイントは……「とにかく集団についていけ。上りに入る前に集団の前へ移動し、頂上までちぎれずについていくこと。前に出るときは、上がっていく人を利用してついて行く」。私の場合、集団についていけるかどうかは怪しいというか、まず無理だとは思うんだけど、グルペットでも同じように考えればいいだろう。
■ゴール地点のゲート
レース当日は、このゲートが道側に設置されるらしい。
■アンカーテント
ホテルに戻ったあとは栄養講座。レース直前には具体的になにをどう食べればいいのかなどの話があった。いわゆるカーボローディングである。カーボローディングってどうなんだろうと思っていたが、筋肉中に蓄えられているグリコーゲン量が運動中にどう変化するかといったデータもあって、カーボローディングが大事らしいことがよくわかった。これは大きな収穫かも。
ごくごく乱暴にまとめると(↓)のようになる。
- 前3日くらい、カロリーの70%を炭水化物にする
- 直前は、消化吸収の悪いものから2時間前、30分前、15分前くらいに分けて食べる
■夜はカーボローディングパーティー
このパーティーも、ぼっちのふたりはアンカーの方々や栄養士の方々と一緒。いろいろと質問ができる特等席だった。
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