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2014年11月 9日 (日)

ツール・ド・おきなわ2014(100kmオーバー40)-(本番)

すっきり目が覚めたので起きようと時間を確認したら、まだ12時すぎだった(^^;) 初めてのロードレースで緊張しているのかもしれない。あまりにすっきり目覚めてしまって二度寝もしにくかったのだが、4時ごろまでふとんのなかでごろごろする。

4時起床。前日に買ったヨーグルトを食べて胃腸に活を入れてから出発の準備。といっても、ほとんどすることがない。

■ゼッケンがでかい

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ゼッケンは背中側につけるべきだった。写真の位置では風をはらむのだ。

■補給食は持参品と前日の栄養講座でもらったものなど

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バックポケットのひとつに携帯電話と財布を入れ、残りのふたつにめいっぱい携帯食を詰め込む格好。レースなのでカメラは持たない(スタート前の写真などは携帯で撮ればいい)。

5時前にアンカーツアーデスクへ行き、朝ご飯セットをもらってバスへ。

■まだ真っ暗

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■朝ご飯セット

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■100kmスタート地点に到着

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今回はツアーバスで来たからいいが、個人参加だと、「名護に泊まってタクシーで移動」が現実的な選択になるようだ。タクシー代は4000円くらいらしい。

■前日に預けた自転車を受け取る

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交通規制があるので、スタート時刻よりずっと早くにスターチ地点へ行かなければならない。ツアーの人たちとおしゃべりをしたり、そのあたりでアップをしたりしながらスタート時刻まで待つ。

予定では、市民100kmオーバー40が9時40分、市民100kmアンダー39が9時50分だったのだが、210km、140kmのレースが遅れてスタート時刻が後ろにずれた上、アンダー39が先、オーバー40が後となった。結局、オーバー40のスタートは10時ちょうどだった。

■国際210kmが通過

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お~、ロードレースだ……。

■アンダー39のスタート待ち行列

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■オーバー40のスタート待ち行列

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黄色いコーンの前はシード選手(ゼッケン50番まで)、その他がコーンの後に並ぶ。私が並べた位置は、先頭から100~150人目くらいだった。

スタートはパレード方式なのであわてることはない。ゆっくりスタートして、すぐ上りに入る。スタート直後は大混雑で道幅いっぱいを使う。あちこちで中切れが起きるので、前へ前へと上がっていく。ペースは……遅くない。250W前後。めいっぱい頑張ればついて行けそうなのだけれど……頑張りすぎてあとでばてても仕方ない。上りの半ば、2kmほどであきらめてちぎれ、自分のペースで上っていく。

ピークを越えて下ると、北側の海岸線に出る。この平坦路では、後ろから飛ばす人が来たらついていくコバンザメ戦法で走る。いいペースで走る人がいて、そうとうな人数を抜くことができた。

海岸線を離れ、普久川ダムに向けて上っていく。途中、道路工事で道幅が狭くなっているところがあったが、人数の少ないグルペットなので特に問題なく通過。

峠をふたつ越えると平坦路。このあたりまで来ると、市民100kmオーバー40の人がほとんど見当たらず、前に誰かいると思うと、市民100kmアンダー39の遅い人ばかり。というわけで、ペースの合う人がいなくて一人旅状態である。こうなったらアンダー39の速い人についていこうと思っていたのだけれど、オーバー40が後ろのスタートとなったためそれもかなわない。ようやく後ろからグループが来たと思ったら市民140kmのトップグループだったりして、さすがについていけないペースでぶち抜かれたり。

やっとひとり、オーバー40の人がいたので話しかけてみた。

(Buckeye)
これからずっと一人旅ですかねぇ。
(オーバー40の人)
かもしれませんねぇ。アンダー39の速い人に拾ってもらおうと思ってたんですが……
(Buckeye)
私もです。

そんな会話をしたあと、しば~らくたち、それなりの坂を上っているころ……

(オーバー40の人)
いい列車が来ました。乗りましょう!
(Buckeye)
え!?

振り返ると、140kmの選手6人くらいのグルペットが迫っている。ちょい速めのペースだけれど、がんばればついていけそうだ。140kmグルペットの直後に私、話をしたオーバー40の人がその後ろ、そのあと少ししてもうひとり100kmが最後尾に合流。

140kmグルペットの人たちは当然ローテーションをしながら走っているわけで、我々も参加すべきかなぁと思ったのだが、先頭から下がってくる人が、みな、隙間をあけろと手で合図をしてくる。140kmで回すから100kmは付き位置でいいってことのようだ。ありがたく付き位置で走らせてもらう。

平坦はローテーション、上りはばらけて各自という感じで走っていく。平地では合流する人がいるし、峠では落ちいていく人がいるので、140kmの人たちも10人から5人くらいの幅で変動する。付き位置にいた100kmも、ふと気づくとふたりに戻っていたり。

列車効果もあって快調に走る。補給も順次うまく行っている。75km地点あたりで最後の補給。あとはとにかく走るだけだ。

安部のスプリングポイントの手前、峠4連発でもグループの人数がかなり減り、その前に15人くらいになっていたものが最後の峠を越えるあたりでは5人程度まで減っていた。ここで最後に落ちたのが私。峠までもうちょいというところで少々遅れたのだ。

残り27kmの80km地点で2時間半。平均速度33km弱である。最後の上りで少々ばてても3時間半くらいでゴールできそうなペース。はっきり言ってできすぎである。正直、こんなにいいペースで走れるとは思わなかった。補給もうまく行っていてまだまだ走れる感じだし。

「ここまで一緒に走ってきたグルペットに追いつきたい」……そう思った。思ってしまった。あまりに調子がよくて欲が出たのだろう。下りで追いつこうと、いつもより少しだけ飛ばして下っていく。

左端からセンターラインに向けて大きな右カーブを曲がろうとしたとき……え、なんで左車線の真ん中までしか寄れないの? やばい。曲がりきれない。

道の左側に目を走らせると側溝が見える。ふたはない。このままコースアウトすればあそこに突っ込むことになる。じゃあブレーキをかけたら? スピードダウンできるほど強いブレーキをかければ、タイヤがスリップして転倒、そのまま滑って体から側溝に落ちるだろう。そのくらいなら、乗ったまま側溝に飛び込んだほうがまだしもだと思う。

そんなことを考えているあいだも、少しずつ道の左端へとふくれていく。

側溝に落ちた直後のことはよく覚えていない。気づいたら、自転車は側溝内、体はその向こう側に転がった状態になっていた。肩が痛いが、起き上がることはできる。体を動かしてみると、骨折などの大きなけがはなさそうだ。自転車は……カーボンのフロントフォークに深い切れ目が入っている。リタイア決定(--;)

■側溝に突っ込んだあたり

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自転車のわき、壁に背中をあずけて座り込む。さて、どうすべきなのだろう。そっか、まずはカーブの内側に移動すべきだな。ここにいたら、誰かが突っ込んできたりしたら大変なことになる。

自転車を抱えてカーブの内側に移動。

改めて体を確認する。肩には擦過傷ができていて、サイクルジャージもぼろぼろ。

■肩がぼろぼろ

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左脇腹には切り傷らしいものがひとつ。左足にも少々の擦過傷。

まずは、補給所でもらったスポーツドリンクで傷を洗う。それが終わったところで大会本部に連絡。ウェブサイトで電話番号を確認して電話をしたところ、救護車を向かわせるとのこと。

救護車を待つあいだに、同じ側溝にもう1台突っ込んだ。事故多発のカーブではあるのだろう。とは言え、2000人からが通過して2人くらいしか突っ込まないわけで、自分自身の大ミスであるのも確かである。

私のあとに突っ込んだ人は耳を切ったらしい。救護車が来るからそこで待てと言ったが、本人はなんとか走ろうと自転車をあれこれいじっている。結局、私と一緒に救護車に乗せられたけれど。

救護車が来るまでかなりの時間がかかったし、そこから病院までもかなりの時間がかかった。交通規制が終わりかけていて道が混雑していたし、救急車ではないので渋滞を割って進むことができないからだ。

病院についたのはけがをしてから2時間後の2時半だった。さらに、先生が手術中とのことで、処置をしてもらったのはその1時間後の3時半。左脇の傷はけっこう深いのか、最後まで血が止まらなかった。つまり、3時間ほど血が出続けたわけ。

失血が多かったからか、ずっと水も飲まずにいたからか、救護車に乗るあたりから脚がつりまくり。病院で「姿勢を変えてくれ」と言われても、そのたびに脚がつって身動きがとれなかったり。自転車に乗っていると足がつるのは当たり前らしいが、実は、私は、自転車に乗りはじめて1年半あまり、足がつったことなどなかったのだけれど……(^^;)

左脇腹はなにか細いモノが刺さったらしく、筋膜が切れ、筋肉も傷ついているとのこと。筋膜を縫った上で表皮を縫う必要があったので、ぜんぶで7針縫う。

そこ以外は擦過傷。メインは肩から背中にかけての広い範囲。背中側は現場で洗えていなかったので、病院で洗ってもらった(けっこう痛かった^^;)。左足にも少々。

レントゲンも撮ったが、骨には異常がないとのこと。

その後、抗生物質の点滴をうけ、抗生剤と痛み止めをもらう。

病院からホテルはアンカーツアーの人が迎えに来てくれた。これは助かった。足に力が入らず、立ち上がれないので車いすになってしまったし。

ホテルに戻ると、打ち上げパーティーが始まっていた。車いす姿に驚いて声をかけてくる人もいたが、そういう人にはたいしたけがではないことを説明。

パーティー後、ツアーの人が回収してきてくれた自転車を確認する(ゴール地点までは大会側が回収・輸送してくれる。それをツアーの人が回収し、ホテルまで持ってきてくれたわげだ)。

現場でも確認したとおり、フレームはアウト。ホイールもだめらしい(側溝に飛び込んでいるのだから当たり前か)。コンポーネントは、レバーに少々の傷があっただけで機能的には問題がない模様。

夜、部屋に戻ってパッキングをしていて気づいたことがひとつ。ヘルメットの左側がつぶれている。気づいていなかったが、頭も打っていたらしい。まあ、ヘルメットが代わりに壊れてくれたので中身は無事だったようなのだけれど。

■壊れたヘルメット

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