車の買い換え、決めてしまいました(^^;)

昨日の日曜日はグランフォンド八ヶ岳に行くはずだったが、台風でDNSとし、八ヶ岳入り自体を取りやめ。「突然、予定が空いちゃいましたね～」と言いつつ、グランフォンド八ヶ岳へ一緒に行く予定だったＯ氏とふたりで車屋さん巡りの旅に出ることにした。

車はそろそろ買い換え時期かなぁと思い、実は、しばらく前から検討していた。いまのエスティマルシーダは16年目。子どもが生まれたときに買った車で、八ヶ岳の長期滞在では巨大な荷室に天井まで荷物を積んだりとか、大活躍をしてくれたもの。ただ、回転半径が5.9mとでかくてあちこちで切り返しが必要になるとか、重心が高くて路面のギャップで頭を左右に振られるとか、もわ～っとした走りだとか、操縦性がいいとはおせじにも言えない（背が高いので前がよく見えるというのはプラスだけど）。もともとは、子どもたちが免許を取るまでこの車を引っぱり、その後、小さなセダンかハッチバックにでも乗り換えようと思っていた。でも、ふと思うと、私ももう55歳。70歳まで元気で車の運転ができるとしてもあと15年しかない。いま買い換えると、いまの車が15年強で次の車が15年、5年後までがまんするといまの車が20年で次の車が10年。60歳で寿命がきちゃったりしたら、5年後までがまんするといまの車が最後になる。だったら買い換えてもいいかもと思ったのだ。

新しい車の条件は、（↓）のように矛盾したもの。

• いま（エスティマルシーダ）のようなワンボックスタイプはやめ、車高や重心を少しでも下げる。言い換えると、運転感覚がなるべく乗用車的であるほうがいい
• ロードバイク2台が車内に積める（できれば前輪外しただけで）。つまり、荷室が高さ900mm以上、奥行き1500mm以上（できれば2列目に座れる状態で。無理なら2列目を倒すこと考える）、幅900mm以上。

このほか、できればオートクルーズがほしいとか、助手席側から運転席へ移りやすい方がいいとか、細かな点がいくつかあるが、まずは、上記2点がクリアされなければどうにもならない。

夏から少しずつディーラーを回ったのだけれど、どこに行ってもしぶい顔をされる。条件を満足する車がほとんどないのだ。

いまと同じように2列目に座れる状態で積めるを◎、2列目を一部たためば積めるを○、2列目を全部たためば積めるを△にするとこんな感じになる。

　　◎オデッセイ（ホンダ）
　　○5008（プジョー）
　　△アイシス（トヨタ）
　　△フリード（ホンダ）
　　△トゥーラン（VW）
　　（アイシス以下はバイク実車の積み込み試験をしていない）

グランフォンド八ヶ岳へ一緒に行くはずだったＯ氏が輸入車に詳しく、選んでくれたのが、トゥーランと5008（5008はＯ氏が第一候補にしていた車だそうだ）。5008の実車を見ていないので、日曜日は5008をチェックしに行った次第。

自分のロードバイクを持ち込み、2列目シートを一部（2/3）たためば前輪外しただけで2台は積めるし、前後輪を外せばもう1台積んで3人3台も可能であろうことを確認。その上で、周辺道路を試乗させてもらった。運転感覚は乗用車的で軽快。悪くない。ウィンカー、ワイパーなどのスイッチ類が左右逆なのはちょっと苦しいかも（私はまだしも嫁さんから文句が出そう）。あと、運転席がコクピット風で助手席から移るのはやりにくい。

ま、ロードバイクを積むという部分はクリアされているので候補のひとつにはなる。

で、このあと、その近くでみかけたホンダディーラーに立ち寄ることに。実はオデッセイ、なんども見に行って第一候補なのに試乗はまだ。だから、ついでだから試乗くらいしましょうかって立ち寄った次第。

ふたりとも、「こんなところにあったっけ」と言いながら立ち寄ったのだが、それもそのはず、新しく出店したばかりだという。

本部から来た助っ人営業の人が同乗してそのあたりを一周。試乗車はABSOLUTE EX。車高はそれなりにあるが重心が低く、安定している。5008に比べると重厚な走り。車重の違いとそれに伴う味付けの違いかな。5008がターボエンジン、オデッセイが自然吸気エンジンというのも、違いを感じた原因のひとつだろう。

曲がり角がよくわからず決められた試乗コースを外れたので、ついでに、細くて少し荒れた道を走ったりとか、好き放題をさせてもらう。広い道では強めにアクセル踏んでみたり、前後に車がいないときブレーキ強めに踏んでみたりとかも（5008でも同じことをしている）。

お店に戻ったあと、一応、見積もりをと言われ、そのお店の営業担当者と話をする。実は、通り一遍の見積もりは別のお店でもらっているので、改めてはいらないのだけれど、ま、かなり好きに試乗させてもらったし、そのくらいはしてもいいかなと思って（見積もり書いた、は営業担当者の成績になるはず）。

見積もりを前に営業担当氏としばらく歓談。Ｏ氏の車遍歴とかもいろいろ聞けておもしろかった。

(営業担当氏)

この車だとどうしてもこういう感じになってしまうのですが、数字についてはできるかぎりのことをさせていただきますので、ぜひ、ご検討を。

(Buckeye)

具体的な数字は、話がもっと具体的にならないと出せませんよね？

(営業担当氏)

そうですね……。

(Buckeye)

オデッセイ、先代は不調だったようですが、モデルチェンジ後はそれなりに売れているようですね。ということは、あまりいい数字は出せないのかなぁと思っているのですが。

(営業担当氏)

おかげさまで、爆発的ではありませんが、順調に売れています。この車は……（他車との比較、乗り換え実例などの営業トーク）……ですが、それなりにはなんとかします。

みたいな話をしばらくして、そろそろ切り上げて帰ろうかなという感じになったところで、ふと思いついて尋ねてみた。

(Buckeye)

新規オープンの記念でいい話が出たりってことはないんですか？

(営業担当氏)

……あります。オープン記念セールで、何台か、××で出すことになってます。

(Buckeye)

（ぴくっ）

(営業担当氏)

見積もりのこの車で該当するものがあるかどうか、確認してきましょうか。

(Buckeye)

そうですね。せっかくですから、お願いします。

しばらくして戻ってきた営業担当氏によると、外装色が3色からしか選べないが、その3色のいずれかでよければさっきの条件が出せるという。車の色にはあまりこだわりがなく、買うならオプション料金のかからないノーマル色からこれかこれだと思っていた片方が入ってるので、色には問題がない。といっても、その場で決められるはずもなく。駐車場に入れたとき、通路がどうなるかなど、お世話係の意見も聞くべきだし。

どーしよーかなーと思ったら、駐車場の状況確認などをするため、試乗車をそのまま乗って帰っていいとのこと。それではと、Ｏ氏とふたり、オデッセイで帰宅（営業担当氏はついてこなかった）。

帰宅すると、お世話係に玄関をあけてもらって、私、Ｏ氏と家に入る。雨だし暗いしだが、私が家に入るあたりで、お世話係にも車が見えたはず。そのタイミングでＯ氏が口を開く。

(Ｏ氏)

車、買って来ちゃいました（テヘっ！）

(お世話係)

(*O*)(*o*)(*O*)(*o*)（言葉を失い、クチだけぱくぱく）

(Ｏ氏)

冗談です(^^;)

その発想はなかった(爆)＞Ｏ氏　あきらかに違う車で帰ってきたのに私がだまって家に入り、そのタイミングでＯ氏の一言があっただけに破壊力が強烈だったというべきか。

雨の中だが、駐車スペース脇の通路幅などを確認。通路が狭くなるのでお世話係はしぶい顔だが、絶対にダメではないとのこと。「気に入っていて、お金の算段もつくのならいいんじゃない」と予想どおりの回答が返ってきた。

というわけで、車をディーラーに返しに行き、最終交渉で＋αの条件を引きだして成約。高額の買い物ではあるが、第一候補だっただけにいろいろと下調べはしており、そう簡単には出てこない条件であったことはまちがいない。チャンスの女神の前髪つかみになったとは思う。

それにしても……グランフォンド八ヶ岳がオデッセイに化けるとは思わなかった。