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2014年10月22日 (水)

Kinofit後の初実走

Kinofit(「Kinofitでフィッティングにトライ」「Kinofitの効果」)後の初実走となったのは、先週末の東京グランフォンド。ポジションを変えて長距離を走った結果、感じたことや思ったことがいくつかあるのでメモしておく。

■腹筋を使うということの意味

これはたぶん、体が反らないようにしているのだと思う。Kinofitでは、

  • 骨盤から倒す
  • 背筋は伸ばす
  • ハンドル(腕)に体重をかける

という走り方になるようポジションを変えたわけだ。このとき、上体は、

  • サドルと接する骨盤
  • 腕に支えられている肩

の2点で支えられていることになる。その状態で体の力を抜けば、当然ながら、背中が反るというかお腹が落ちるいうか、そういう姿勢になる。ポジション変更後、ローラー台で腰が痛くなったことがあるのだが、このときは、たぶん、お腹の力が不足して背中が反っていたから腰にきたのだと思う。お腹に力を入れすぎて骨盤が立たないようにって思ったのが裏目に出たと言うべきか。

結局、上記2点で支えられた上体がまっすぐに保たれるよう、腹筋に適切な力を入れるのがポイントとなるのだろう。日曜日はその点に気をつけて走ったからか、長距離・長時間を走ったにもかかわらず腰が痛くなることはなかった。

腹筋もむやみと力をいれているわけではないので、力を入れたからといって腹筋がつらくなることはない。呼吸しにくくなることもないようだ。

■肩や肩甲骨回りに力を入れない

楽に走って体力を温存する場面では腕を伸ばし、腕の骨で上体の重みを支えるのだとKinofitのときに教えてもらった。東京グランフォンドは、風張峠に向けた上りなど、思いっきり力を出して楽しんだところ以外は流して走るイメージだったので、かなりの時間をこの方法で走っていた。というか、走っているつもりだった。ところが、風張峠の上りが始まる少し前には、肩から背中にかけてがばりばりになってしまった。どうも、いらないところに力が入っていたらしい。

上りで体をほぐしたあと、後半の平坦区間では、肩から背中にかけてが自然になるよう気をつけてみた。これがよかったのか、少なくとも、後半で肩から背中にかけてがこることはなかった。むしろ、少し丸めて張るような乗り方より、背中は楽になったと感じる。

なお、腕にかなりの体重がかかり続けるわけだが、そのせいできついと感じることもなかった。骨で支えている時間が長いからかもしれない。

総合すると、腕から肩、背中にかけては楽になったと思う。

■左右のバランス

ローラー台でも感じたが、風張峠に向けた上りなど、めいっぱい踏んで走ったときも左右のバランスがかなり改善されていた。フィッティングの効果としてバランス改善があったことはまちがいないようだ。

■出力レベル

東京グランフォンドのとき、レストランやませみから風張峠まで、平均で250W近い出力を保つことができた。東京ヒルクライムOKUTAMAステージ2014に参戦したときの実績は平均221W。序盤の緩斜面は平均して出力が低めになるはずだが(記録を見ての推測)、出力は10%前後も高くなったと思っていいだろう。

もちろん、出力アップがすべてフィッティングのおかげとはかぎらない。気温などの条件も違うし、OKUTAMAステージ2014の7月末から3カ月近くもたっているし(その間に力がついたと思いたい^^;)。逆に東京グランフォンドのほうが出力が上がらなくてもいいはずの要因として、そこまでの走行距離が長いこと(アップというには走りすぎ)、まだあとがあるのでぎりぎりまでは追い込まなかったことなどが挙げられる。

■力を出しているあいだの走行感

これは変わったと思う。風張峠に向けた上りでは、上記のように私としてはめいっぱいのはずの出力が出ているのに、意外なほど楽に感じた。もちろん、心拍160台でぜーぜー言いながら上っていたわけだけれど、それでも。なんというか、出そうと思えばもうひと息、ふた息、力が出せるって感じるのだ。

最後の最後、ゴール直前の短い上りを350W弱で駆け上ったときも、いつもと違う感覚があった。すぐにたれてもいいはずの出力レベルなのに、体感的にはまだまだいけるという感じなのだ。実際、あの坂を頂上まであの勢いで上れたのは自分でも驚いたくらいのこと。

とにかく、なにかが変わった、違いが出たという感じがしたのはたしかである。

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