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2014年10月14日 (火)

Kinofitでフィッティングにトライ

去年の春、ロードバイクに乗りはじめて以来、ずいぶんと力はついてきたと思うが、いつもひとりで走っているので、ホントはなにをどうすべきなのかわかっていない。自転車も、「私の体格ならこのくらいが適切というものにしてください」と友人のO氏に紹介してもらったところにお願いしたお任せの一品だ(好みを聞かれたけど答えられなかった^^;)。走りながら、サドル上げたりハンドル下げたり、サドルを溝付きのものに換えたりと多少いじってきたが、それが正しいのかどうかもまったく自信がない(←当たり前)。

というわけで、一度、プロのフィッティングサービスを受けてみたいと思っていた。そんなとき、木下智裕さんのフィッティング(Kinofit)が一部で評判になっているのをみかけてお願いしてみた次第。「コンピューターによる数値より現場の勘」という方向性も好ましいと思った。体を使うことに絶対はなく、人それぞれという面もあるが、その道のプロの感覚はあなどれないものだからだ。

9月末に打診のメールを出し、10月14日(火)に横浜のバイクショップRUNでという予約をいただいた。その後人気急上昇で、予約が取りにくい状態になっているらしい。私はその直前に滑り込めたラッキーな人間ということになる。

台風19号に直撃されると横浜までの移動が難しいかもとずいぶん心配したが、結局、台風は13日の夜中に通過してくれた。というわけで、特に問題なく横浜へ到着。バイクショップRUNさんに自転車を降ろして、近くのコインパーキングに車を止める。

■フィッティングは固定ローラー台を使って行う

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■フィッティングをしてくれた木下智裕さん

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フィッティングは1時間半くらいかけてじっくりと。まずはシートの高さと前後位置、ハンドル位置を調整。シートは数mm高すぎたとのこと。最後にシートをあげてから右足の膝裏が少し痛むことがあったけど、それはペダリングのせいではなく、シートが高すぎたからなのかもしれない。前後位置は5mmほど後退。水平は心持ち前下がりに。私としては水平に調整していたつもりなのだが、微妙に前上がりでどっかり座る形になっていたらしい。

ハンドルはステムを90mm→120mmと30mm延長。高さはいったんめいっぱい下げ、それでもいいかなって話があったけど、最終的には、フィッティング前とほぼ同じレベルに落ちついた。角度は上面が水平よりほんの少し上気味に。そのほうが、手の平の広い範囲に体重がかかって楽なのだそうだ。

調整は少し動かしては乗ってみて、行きすぎたようなら少し戻すといったことをくり返す。シートも何回も上げ下げしたし、110mmのステムをつけてみたりぎりぎりまで高さを下げてみたりなど、行ったり来たりをくり返した。

「腕、長いですね~。腕が長い人はハンドルを遠く、低くしないと」とのこと。高さはそれなりに下げていたが、ステムが買ったときのままで短い分、寸詰まりのライディング姿勢になっていたらしい(ステムって買わないとセッティングを変えられないので気軽に試せないんだもの)。

申し込むとき、ロードに乗りはじめて1年半の初心者がフィッティングってどうなんだろうと思わないでもなかったのだが、木下さんによると、「初心者のうちにフィッティングしたほうがいい。ベテランは変なクセがついていてかえって大変なことがある」だそうだ。私の場合、ステムを延ばしたら、骨盤の角度なども自然に変わったそうで、「素直でいい」と言われた。

シートとハンドルの位置が出たあと、クリートの調整をしていく。ホントはもう少し前に出すべきらしいが、シマノの靴にLookのクリートだとあまり前に出せないのが問題なのだそうだ。自分でクリートを取り付けたとき、もっと前に出したいのに方法はないのかと思ったのだが、その感覚は正しかったらしい。あとで見たら、前後は前のままで一番前、左右位置は左のみ少し調整、左右とも向きを少し調整という感じになっていた。なんでも、右と左で足先の向きが少し違うらしい。

念のため尋ねてみたが、フレームサイズは問題ないとのこと。よかった。

最後、「ステムはどうしますか? 手持ちがあるならそちらを使ってもらってもいいし、好きなモノを買ってもらってもいい」と言われたが、手持ちもないし特にこだわりもない。というわけで、フィッティング時に使ったものをそのまま持って帰ることにした(RUNさんから購入ということになる)。

■ライディング姿勢の指導

ポジションを変えながら、ライディング姿勢についてもいろいろとアドバイスがあった。まず、肩甲骨の可動域が広くなるようにするのが大事とのこと。ハンドルはもっと上から持てとも言われた。また、ロングで休んでいるときは、手首を入れてひじを伸ばし、腕の骨で体重を支えるようにしていればいいとのこと。そうそう、ハンドルは小指で持つというアドバイスもあった。

自分の感覚としては、背筋をまっすぐにして、ハンドルの上まで上体を伸ばす感じ、かな。そうなるとハンドルへの加重が増えるわけだけれど、それで正しいとのこと。

これは腹筋を使う姿勢。いままでと使う筋肉が変わるので、しばらくは無理せず、体を慣らしていくべきだそうだ。また、必要な筋肉がつくとポジションも変わってくる、特に初心者ほど短期間で変わるので、できれば2カ月後くらいにはもう一度フィッティングをしたほうがいいという。2カ月後に申し込んで予約しても、3~4カ月後になるかもしれないけど。

■感想

上半身が楽になった、の一言かな。ライディング姿勢はかなり変わったらしいが、体感としてはあまり変わった感じがしない。それだけ自然だということで、変わった気がしないのは悪いことじゃないのだろう。

ペダリングは、毎回踏んでいる感じで回転にむらがあったものが、むらが減ってしゅーんと回転する感じに変化(音がたしかに変わった)。

小学生時代に右足を骨折した後遺症で左足が曲がっているのが原因で、いままで左右の感覚が大きく違うのも悩みのたねだったが、その違いも小さくなった気がする。左右差については、お金と手間暇時間をかけてフィッティングしたんだからよくなったはずっていうプラセボ効果かもしれないけど。

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コメント

お久しぶりです。イタリアの翻訳者として以前、ご挨拶した記憶があります。
ちょうど僕も4年ほど前に購入したロードバイクのハンドルとステムを交換したところです。といっても近くにショップもないので、サイズも勘ですべてネットで購入です。自分でいじっているとポジション出しはなかなか切りがないですね。おっしゃる通り、ステムは購入しないと試せないし、、、ステムとハンドルの残骸が部屋に増えていきそうでコワイです(笑)

投稿: 亮介 | 2014年10月25日 (土) 17時21分

そっか、亮介さんもロードに乗られるんですか。意外にロード乗りって多いですね~。

ステムとハンドルの残骸、我が家にも1個ずつあります。いまのところはうまく交換ができていて、残骸が少なくてすみそうではありますが、今後、どうなるかわからないというのも事実ですね。

ちなみに、シートも残骸がたくさん出るらしいです……。

投稿: Buckeye | 2014年10月31日 (金) 22時14分

山とロードの組み合わせは多いみたいですね。
シートは僕は幸い、セライタリアのスタンダードなSLRに変えただけで、ぴったり来ました。

レースはあまり興味ないのですが、でも僕もプロにポジション一度出してもらいたいです。
キノフィット後、やはりいい感じですか? 続報気長にお待ちしています。

投稿: 亮介 | 2014年11月 1日 (土) 03時20分

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