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2014年8月 3日 (日)

ケガの処置

Attack! 299でのケガ、血は止まっているしあまり痛みはない。でも、薬指はかなりざっくりやってしまっているし、ほかも縫う必要があるのは明らかだ。というわけで、佐久穂のチェックポイントからあちこちに電話をしてどこの救急に駆け込むのかを決めた。

最初に電話をしたのが佐久総合病院の小海分院。八ヶ岳近辺はよく来るので、このあたりで救急と言えば、まずは佐久総合病院であることがわかっていたのだ(子どもも救急でお世話になったことがあるし、私自身もインフルエンザでお世話になったことがある)。佐久の本院ではなく小海分院を選んだのは、国道141号が野辺山に向けて急上昇する手前くらいまで自走し、野辺山に来ているお世話係に車で迎えに来てもらうことを考えたからだ。佐久穂のチェックポイントまで自走できたとはいえ、走る距離が短いにこしたことはないだろうというわけ。

でも、小海の分院には内科医しかいないし、レントゲンなどの対応もできないから本院に行った方がいいと言われてしまう。もっともな意見なので、本院に電話。でも、本院も休日で内科医しかおらず、表皮の縫合くらいはできるけど、指は腱の問題などがあるので後日専門のところでやり直してもらうことになるかもしれない、佐久の雨宮病院なら整形外科なのでそちらをお薦めするとのこと。場所を聞くと141バイパス沿いで信号のある交差点のところと、割合にわかりやすそうだ。それならと雨宮病院へ向かうことにする。

チェックポイントのスタッフに、行く病院が決まったので移動する旨を伝えに行く。荷物は12時半、つまり2時間後にチェックポイントへ降りてくるとのことで、病院での処置が終わって取りりにこれるなら来ることにした。

と、ちょうど、前日、晩ご飯をご一緒した竹澤さんが到着。走っている途中には抜かなかったので、彼がコンビニ休憩しているところを抜いてきたのだろう。リタイヤを竹澤さんにも告げ、病院に向かって走りはじめる。

もっと遠いと思っていたが、雨宮病院まで3~4kmくらいだった。

(医者)
どうしました?
(Buckeye)
あんなでこんなで、ざっくりやってしまいまして。
(医者)
(左手を見ながら)ざっくりって言うほ……ああ、これはざっくりやってますね。

そんな会話があったあと、足の処置。麻酔をしたあと、まず、傷の洗浄・消毒。こちらの傷は現場で洗えていないので。そのあと、傷の縫合をする。

(Buckeye)
5針とか10針とか、そんなレベルじゃないですよね?
(医者)
10針なんてとっくに超えてるよ。全体で30は行くだろうね。
(Buckeye)
世間的には大ケガですね~。
(医者)
まあ、世間的にはね。整形外科的には中ケガかな。縫う数が多いから小ケガとは言えないけど、大ケガでもないからね。大ケガっていうのは、しばらく車いす生活になるとか、かなりの機能障害が出るものを差すんだよ。

足の縫合が終わったら指。人差し指、中指と縫合が進む。

(医者)
薬指がどうなっているか、見る?
(Buckeye)
そうですね、せっかくですから(なにが「せっかく」なんだか^^;)
(医者)
奥に白いモノが見えるだろ? あれが骨。関節の部分ね。で、ここが腱の切れている部分(とピンセットでつまんで引っぱる)。1/3くらい切れてるけど、逆に言えば全部は切れていないから、縫っておけばちゃんとつながるよ。
(Buckeye)
(あの、腱を引っぱられるとけっこう痛いんですが……)
(医者)
ほかは皮が切れてるだけだけどここはいろいろ切れてるからちょっと面倒。まず関節の膜を縫って、そのあと腱を縫って、最後に皮を縫うってことになる。何層も縫わなきゃいけないからちょっと時間がかかるよ。そうそう、ここに丸い管が見えてるの、わかる?
(Buckeye)
はい。
(医者)
それは指の動脈。それが切れてたら大出血で大変なことになってたよ。縫うのも顕微鏡でちくちくやらなきゃいけないし。運よく動脈が無傷だから、こうしておしゃべりしながら縫えるくらいですんでるけど。

縫合には1時間ほどかかった。

(医者)
何針縫ったか、数えてみる?
(Buckeye)
はい、一応、お願いします。
(医者)
1、2、3、4……中も含めて全部で40針かな。指が15針、足が25針だね。
(Buckeye)
40針ですか……
(医者)
ん、どうしたの?
(Buckeye)
いや、嫁さんになんて言おうかなって。
(医者)
まんま言うしかないんじゃない?
(Buckeye)
ですよね~。怒られるだろーなー。

縫合が終わったら、包帯でぐるぐる巻きにされた。薬指には添え木が当てられている。腱がちゃんとくっつくまで動かさないように添え木を当てるのだそうだ。

■包帯ぐるぐる巻きの左手

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その後の処置について確認しておいた。

(医者)
薬指がかなり深いし、自然のなかで切ったものできれいとは言いがたいはずだから、化膿止めとして抗生剤の点滴をしよう。経口薬を飲むくらいじゃ足りない可能性が高いから。
(Buckeye)
直るまでどのくらいかかりますか。
(医者)
薬指以外は10日から2週間かな。薬指の添え木は1カ月くらいしとくことになるよ。
(Buckeye)
注意点は?
(医者)
薬指を動かさないこと。
(Buckeye)
もう2~3日したら東京に戻るのですが、東京ではどのくらいの規模の病院に行けばいいのでしょうか。
(医者)
中規模だね。えんえん待って大規模病院で看てもらうほどの傷じゃない。でも、万が一化膿したりすると、切開して縫い直すことになるから手術ができるところがいい。個人開業医だと整形外科と看板掲げていても整形らしいことができないところもあるから気をつけないと。

処置が終わったら12時過ぎだった。処置前に書きかけたお世話係宛メールを書きなおしていたら、途中で送信してしまった(^^;)

(Buckeye)
ごめん、ケガした。いま、佐久の雨宮整形外科に来てる。けっこう縫う話になると思われます。ま、ここまで自転車で
(お世話係)
おやおや、どの程度ですか?
(Buckeye)
けっこう縫いました。ここまで自転車で来れたくらいだからそれなりなんだけど、左手包帯で自転車に乗れなくなった。悪いけど、車で迎えに来てほしい。

そんなやりとりをしているあいだに、Attack! 299のスタッフの方が荷物を届けてくれた。DNF者への荷物受け渡し場所から割と近いとはいえ、本来はやらないはずのことで大サービスだと思う。荷物はあとで郵送かなとあきらめていたのだけれど、受けとれて、そのあと、いろいろな面で助かった。ありがとうございました>スタッフの方々

お世話係が予定していた用事をすませて迎えにこれたのは5時半だった。それまで、私は、枕とタオルを用意してもらい、病院の待合室で横になって居眠り。

ファミレスで夕飯を食べながら、40針縫ったなどの詳しい説明をする。あきれられた気はするが「こういうこと(自転車)していたら、そのうちこんなことがあるだろうと思っていた」とあきらめムードで対応してくれたのはありがたい限りである。

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