文化祭の準備

こばっかいとにこばっかいが通う高校は文化祭がとても盛んで、おそらくそのために3年間、クラス替えがないほど。秋に文化祭が終わると、すぐ、翌年の準備が始まるのだ。そんなだから、夏休みともなると、準備で大忙しである。

■兄弟クラスから降りてきた照明コントロールの修理をするこばっかい

夜もこんな感じでなにかしているし、朝は早くから出かけていく。学校があっているあいだは遅刻気味で9時すぎにならないと起きないことも少なくなかったこばっかいが、いまは、7時には家を出て行く。そこまでやっても、いろいろ間に合わないと悲鳴を上げているが……そうなるぞってずいぶん前から警告はしてやったんだから、まあ、がんばってくれい、である。

ちなみに、「兄弟クラス」というのは上の代の同じクラス。3年間クラス替えがないので「Ｘ組」に対する愛着が強く、各種の資料や資材が順次降りてくるのだ。

そうそう、上のクラスから降りてきた機材がうまく働かないのでこばっかいが修理しているのだが、こばっかいの評価は「作るのがあまりに下手」である。たしかに、はんだ付けがいもはんだばかりとか、いろいろぶらぶらしていたりとか、これでよくも動いたものだって感じ。でも、ねぇ、君だって最初はそんな感じだったんだぜ？　ロボコン参加でいろいろ作ったからいまは基本が身についており、えらそうなことが言えるけどさ。

にこばっかいのほうは、まだ1年生なので、文化祭への力の入り具合がまだまだ。でも、忙しいことで有名な吹奏楽部に入っているし、文化祭後半の体育祭における応援団にも入っているしで、やはり、毎日、朝早くから夕方まで学校に行っている。土曜・日曜もなしに、である。

この10年あまり、夏は八ヶ岳で涼しく過ごしてきたのだけれど、今年はほとんど東京で過ごすことになりそうだ。