信越五高原ロングライド本番
4時起床。自転車の準備その他をして、5時ごろから朝食。宿の方にお願いして、少し早めにしてもらったのだ。
5時20分ごろ走り出し。スペックからしてもう少し走りたいと思ったので、宿から自走で往復することにしたのだ。朝は寒いので、アームウォーマー、ニーウォーマー、腹巻き(^^;)をした上にウインドブレーカーを着こんで走り出す。
妙高高原駅までが~っと下ったあと、斑尾へ上っていく。上りに入ってすぐ、ウインドブレーカーと腹巻きは脱いだ。けっこう坂がきつくて、あちこちに10%超が出てくる。昨日と同じ感じだ。途中、自転車を積んだ車、数台に抜かれた。
走行20km、獲得標高650mほどでスタート地点に到着。6時半ちょい前だった。少し遅れるかと急いで上ってきたのだが、その結果、ちょうどのタイミングで到着した。
■スタート地点
7時から、10人くらいずつ、20秒おきだかでスタート。参加者は全部で350人くらいらしい。ゼッケンは100番からスタートし、私は164番なので、わりと前のほうでスタートすることになる。そうそう、昨日、ベストサイクリストに選ばれたご夫婦が、やはり160番台だったので、ご挨拶してスタートする。
ウォーミングアップがたっぷりできている形なので、スタートからがんがん行く。最初は下り基調。一番標高の高いところからスタートなので、まずは下りないと上れないわけだ。
■今日もいい天気
■すすきがとてもきれい
■坂を下りきると、山がきれいに見える
いや~、それにしても、みなさん、がんがん行かれるので、写真を撮っているとすぐに抜かれてしまう。ま、レースではなく、あくまでロングライドイベントなので、自分がいいように楽しめればいいわけなんだけど。
第1エイドステーションより前で「海が見える」とコースガイドにあったのでずいぶんきょろきょろしたのだけれど、結局、海(日本海だよね?)を見ることはできなかった。残念。海が見えるところに看板があればよかったのに。
第1エイドステーションはスタートから27km。1時間5分ほどで到着。下り基調なので早い。
■第1エイドステーション(原通り)
■寿司ネタはエリンギ
エリンギのお寿司はけっこうおいしかった。アイデアだなぁ。
第1エイドステーション、到着時は空いていたのだけれど、そのあと、どんどん人が到着し、出発するころにはものすごい混雑になっていた。前のほうを走っていてよかったぁ。
信越五高原ロングライドはいろいろと工夫しているなと思うのだけれど、そのひとつが沿道の看板。コースを示すものだけでなく、「ここから4km上り」とか「半分上ったよ~」とかがあるのだ。
■「半分上ったよ~」看板
■ヘルメットのゼッケンに大会本部の携帯番号
大会本部の電話、パンフに書いてあってもライドに持って行かなかったりするので、いざというとき困りそうだと思うのだが、ここはヘルメットのゼッケンに大会本部の携帯番号が書かれているので安心。これはいいアイデアだと思う。
■各エイドステーションの表示板
エイドステーションの表示板にも工夫が見られる。次のエイドまでの距離やそのエイドの最終通過時刻などが書かれているので、心づもりができていい。
■エイドステーション通過確認板
エイドステーションにつくと、自分のゼッケンに名前を書く。これで、そこまではいたことが確認できるわけで、行方不明がでたりしたときには便利だろう。これもいいアイデアだと思う。
足の調子はまあまあ。昨日のようにアシスト入っているんじゃないかと思うほどのパワーは出ないのだけれど(昨日もけっこう走ったのでその疲れが残っているのだろう)、シート高を上げる前に比べて5%増しくらいまでは力がでる感じ。
■第2エイドステーション(池ノ平)
ここはお昼という感じで、おにぎりやキノコ汁が振る舞われた。スタートから2時間10分くらい、つまり9時すぎなんだけど(^^;) まあ、後半におにぎりやキノコ汁が出てきても、疲れていて食う気にならないからちょうどいいと思う。
■第2エイドステーションでもらったもの
第2エイドステーションくらいまで来るとばらけるのか、ゆっくり食事をしたのにあまり混雑しなかった。
第2エイドステーションと第3エイドステーションのあいだにすさまじいところがあった。鬼の扮装をしたスタッフに誘導され、右折した直後、道がでこぼこに。滑り止めなのだろう、ブロック状のコンクリ舗装になっているのだ。右折したことと、鬼の扮装を見て笑っていたのとで気づくのが遅れ、ごく遅いスピードで突っ込んだら、そこから加速なんてとても無理という状態になってしまった。斜度は12%なので、道さえ平らならそれなりなのだけれど、でこぼこのせいで前に進まない、ペダルに力が入りにくいという状態で、時速5~6kmとごくごくゆっくりのスピードで上るハメに。一気に足を使ってしまった。
コースガイドに「ここが鬼の洗濯板だ!」と書かれていてなんだろうとは思っていたのだけれど……こういうわけだったのね。で、誘導のスタッフが鬼の扮装をしているっと。
鬼の洗濯板が終わったと思ったら、そのあとまた13%だったりして(--;) スピードが遅くてケイデンスが低いわ、洗濯板で足が売り切れ状態になっているわでどうにもならない。ここ、押して上る人がけっこういそうだ。
洗濯板もそのあとの坂も、止まったら再スタートが難しそうなので写真はなし。
■第3エイドステーション(えんめい茶)
第3エイドステーションは「えんめい茶」工場の敷地らしい。提供飲み物のなかに、ここだけはえんめい茶が入っていた。
第3エイドステーションのあと10kmあまり(500mくらい上るようだ)はSS(スペシャルステージ)ということで、やりたい人はタイムを計測して申告する。用紙は第3エイドステーションで配られていた。せっかくなので、私もタイムは計測することにする。
■スペシャルステージの終点
タイムは41分。ま、こんなもんでしょう。ちなみに、上っている途中、女性サイクリストにぶち抜かれた。ぶち抜いていった背中に見覚えがある気がするのだけれど、もしかすると、東京ヒルクライムOKUTAMAステージで私をぶち抜いていった人かもしれない。
スペシャルステージの終点には特になにもないことになっていたが、実際には、車にいろいろ積んできて飲み物や食べ物が多少、提供されていた。けっこうスパートして疲れたので大休止してから走り出す。
スペシャルステージが終わると戸隠。観光地だし日曜日だしでかなりの人出がある。スタッフが「20km以下で走行を」などと書いたプラカードを持ってあちこちに立っている。しばらく下ると、戸隠中社に出た。
■戸隠中社
このあたり軽い上り下りが続く。人出が少なくなったあたりから、また、快調に飛ばしていく。それにしても、今日は天気がよく、木漏れ日がとてもきれいだ。
■木漏れ日がきれい
きれいなのはいいのだけれど、実は路面が見にくいという問題があったりはする。昨日も思ったが、路面が荒れているところが少なくないのだ。
■こんな感じに荒れている
■栗爆弾もあちこちにある
今年は例年に比べて3週間ほど開催が遅いとのことで、実りの秋に入ってしまったわけだ。スタッフの方たちがかなり掃除してくれたらしいが、路面のあちこちに散っているところもそれなりにあった。このイガを踏むとパンクするので気をつけろと前日注意されたので、極力踏まないようにした。
■給水ポイント
第3エイドステーションのあと、95kmコースと分かれて120kmのみとなった部分にはエイドステーションがなく、給水ポイントだけが設けられている。といっても、それなりに補給が用意されていた。
■エイドステーションと言ってもいいような
給水ポイントのあとは基本的に下り。景色などを眺めつつ、快調に下る。
■午後になっても快晴
95kmコースと合流後、第4エイドステーションへ。ここではザクロとパッションフルーツの飲み物(酢を使ったもの)が振る舞われていた。
■おっきな瓶に入っているのがザクロの飲み物
これがおいしくて、何杯もおかわりしてしまった。
■パンとジャムが出ていた
写真には写っていないが、ジャムが10種類くらい並んでいた。あとで宿のご主人に聞いたところ、第4エイドステーションを担当しているサンクゼールが作って売っているものらしい。宣伝を兼ねているというわけだ。宣伝に使っていいから手伝ってもらうってことかな。これもいいアイデアだと思う。
今回、エイドステーションがたくさんあるのだからとボトルは1本にしたのだが、結局、ボトルが空になってドリンクを作り直したのは第4エイドステーションだった。各エイドステーションで多めに飲み物をもらうと、ボトルからはそれほど飲まないからだ。
さて、サンクゼールからあとは、残り14km。といっても、ほとんど上りだ。最高標高まで上り返さなければならないのだから。
■残りは上り
最後の上りでは魔法使いが出現。写真を撮りたいと言ったら、特別に飛んでくれた。
■ほうきに乗って飛ぶ魔法使い
それにしても、最後の最後まで、13%とか普通に出てくるコースなのね。さすがに足が売り切れ気味で、インナーローでとぼとぼと上る。残り1kmくらいで、なるしまの会長さんを抜いた。エイドステーションでもよく一緒になったので、だいたいペースが同じくらいのようなのだけれど……あの人、何歳なんだろう。60歳とかのわけはなく、70歳くらい? すごいなぁ。
ゴールは2時15分くらいだった。
イベントとしては、走行距離120km、獲得標高2780m、所要時間7時間15分(休憩込み)、消費カロリー3000kcal。
ゴール後、完走賞などをもらったあと、アンケートに答え、本部席に用意されていた食べ物をもらって休憩。
■完走賞
完走賞はお米。あとは小さな完走証とピンバッチ。私は自転車で妙高高原まで戻るので、完走証が小さいのは助かった。全体を細くまとめてバックポケットに突っ込む。
■細くまとめた完走賞
ゆっくり休んで、そろそろ行こうかなと思ったら、朝ご挨拶したご夫婦が到着。奥さんのほう、女性であのタイミングで戻ってくるというのはかなり速いほうなのではないだろうか。おふたりまとめての写真を撮ってあげたあと、ご挨拶をして、私は妙高へ向けて下る。
そのあと、特に波乱もなく、4時前、宿に到着。妙高高原へ戻る道は駅あたりが一番低く、そこからまた上り返すので、それなりに大変だった。12%とか13%とか、また出てくるし。戻りは、所要時間1時間、走行20km、獲得標高350mほどだった。
結局、今日走った全体は、総走行距離160km、獲得標高3780m。おー、初の獲得標高3500m超えだ。よく走ったなぁ~。昨日、今日の二日間では、走行230km、獲得標高5350mかぁ。
近くの温泉でゆっくりしたあと、宿で地ビールを飲みつつ晩ご飯を食べ、そのあと、ロビーでブログ記事をまとめる(←いまここ)。
■感想
コースはかなりきつい。ロングライド系でこれほどあっちにもこっちにも13%とかの傾斜が出てくるところってほかにあるのだろうか。その分走り応えがあるので、走れる人にとっては楽しいってことでリピートしたくなるだろうと思う。私は、スケジュールがあったらまた来たいなと思う。
イベントの運営は、いろいろと工夫されていてとてもよかった。
荒れた道が多いのは、雪国だから仕方ないだろう。
95kmのショートコースも13%の傾斜が上れないとどうにもならないし、「鬼の洗濯板」もあるので、参加者の健脚率は高いと思う。その分、望郷ライン・センチュリーライドのショートコースに参加していた人みたいにマナーが悪い人は少なかったんじゃないかと思うのだけれど……皆無ではない。
今回だと、チームジャージを着て集団で走っている人たちのなかに3列横隊で走り続ける人たちがいて閉口した(TTRとでっかく書かれていた)。坂の上り初めで抜いていくのはいいが、いつも平地で練習している人たちというか、そういう系のレースを目標にしているチームなのか、坂では勢いが長続きしない。というわけでしばらくすると抜き返したくなるのだが、3列横隊で左車線いっぱいに広がられているので抜くに抜けない。一瞬で抜くことができない上りでは、右車線に出るわけにもいかないし。ちょうど通りかかった走るスタッフから、「広がって走るな」と注意されても直らないし。結局、横隊が前後にずれた瞬間に隙間から強引に抜くって形で2回も抜くはめになった。隙間に入った瞬間、ダンシングでもされると接触の危険もあるんだけど(坂で余裕がないんだと思うけど、かなり蛇行するダンシングをするので)。途中からは、そのチームがエイドステーションに入ってくると先行出発するという形で間隔を開けたので、それ以上は絡まずにすんだが。
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コメント
この度はTTRのマナーとルールに欠く集団走行により、参加者の皆さまに多大なご迷惑をおかけしたこと、不愉快な思いをさせてしまったことを深くお詫びいたします。
TTRは年齢、性別、職業、居住地、そして経験年数と脚力もまちまちなメンバーで構成されており、レース・イベント等ではそれ故に個々にバラバラに走行しておりました。今回は計らずもTTRの集団が構成されてしまったことで、ご指摘の通り私たちのマナーとルール遵守に問題があることが露見しました。
安全に関わることであり、他の参加者にご迷惑をおかけした事から、TTRは半年のレース・イベントへの参加を自粛します。そしてこの半年でマナーとルール遵守の徹底に努めます。
ご指摘いただいたことに感謝するとともに、問題のある集団走行をしたことを重ねてお詫び申し上げます。
TTR代表
投稿: TTR代表 | 2013年9月30日 (月) 20時05分
TTR代表殿、
これはどうもご丁寧にありがとうございます。せっかくの楽しいイベントだったのでネガティブなことは書きたくなかったのですが、さすがに目に余ったので書いてしまいました。2列までならずっと併走していても「マナー悪いなぁ」と思うだけですし、スタッフから注意されてさっと直せばそれはそれだったと思うのですが。
今回、私が前をふさがれた2回は、2回とも、同じ人が一番センターライン寄りを走っていました(「なんなんだこの人」と思いながらしばらく後ろを走ったので特徴を記憶しています)。そういう意味では個人の問題だとも言えますが、スタッフから注意されたあとも含め、仲間の誰も注意しないというのは、一緒にいたメンバー全員、3列横隊で道をふさいでも問題ないという意識だったとも言えるでしょう。
私は自転車に乗りはじめて半年ほどと日が浅いのでこちらの世界の常識はよくわかりませんが……こういうイベントの場合、みんなでわいわい話をしながら走るのが楽しいであろうことはわかるので、時と場合でうまくやればいいと思うんですよね。ただ、おしゃべりするにしても2列までにすべきだとは思いますし(2列というのはときどき見かけますよね)、おしゃべりをする余裕がなくなったら併走をやめるべきでしょう(抜いていくあたりではおしゃべりの声が聞こえたけれど、私が抜き返すあたりは余裕がなくなったのか、みなさん、黙ってペダルを踏んでおられました)。
次回、どこかで同じイベントに参加することがあれば、そのときは、一緒に楽しく走れればいいなと思っております。
投稿: Buckeye | 2013年9月30日 (月) 21時48分