『始まりの大時計』-製作風景など
ツイッターに2300オフィシャルアカウントがあることにようやく気づいた(^^;)
そちらに製作途中の写真があったので、いくつか紹介しつつ感想なんぞを。
■外装
■骨格
できあがってしまうとよくわからないが、こんな感じで、教室前後ドアに挟まれた壁の部分を出っ張らせて外装を作っている。
■大時計の外側は薄いベニヤを曲げている
現場で外装の大時計を見たとき、「外周は木でうまく質感が出ているけれど、どうやったんだろう」と思っていたが、こういう構造か。薄いベニヤなら、枠組み に添わせて固定すれば曲がるからね。いわゆる曲げ木とは違うけれど、こういう目的ならこれでOK。一見簡単だけど、うまくカーブさせるのは意外に難しい。 製作陣の技術力あったればこその加工だ。
■外装全体が形になってきた
■受付ブースは曲線で構成
手前端にある受付のブースもベニヤを曲げて作ってある。人の影になって見えにくい部分だけれど、受付をして入っていくとき、角にぶつかりそうな不安なしに入れるのでとてもいい。こういう細かいところが全体の雰囲気を左右するからね。
■受付の内側
受付の内側、椅子も作り付けだったんだ。
■予算食いの外装パーツ……
■……その名はアクリル
外装は前面の全面がアクリル張りで、そこに文字を貼って奥行き感などを出していたが……アクリルって高いんだよね。予算厳しいっていうのによく買ったなぁと思ったら、オフィシャルツイッターアカウントでも、「クラスの予算を食い尽くさんとする外装主要パーツ」と紹介されていた。
ほかの方法では実現できないことだし、お金をかけただけの効果は出ていたと思う。
■段ボールのアンティーク加工
塗装で段ボールをアンティークっぽく仕上げる。このあたりのノウハウも、誰かが持っていたのかな。美術系得意なのが何人もいるようだから。
■内装
■遮光
「教室でアトラクションをしているという感じにしたくない。お客さんには、2300が作る世界に入って浸ってもらう」という考えで、窓を全部つぶす細工をしたのだそうだ。
その効果は十分にあがっていたと思う。高校文化祭アトラクションという感じではなく、すっげーチープでぼろいディズニーアトラクションって感じになっていたから。
強い太陽光が入っていると光線銃の的が誤動作するっておそれもあるし、いろいろな意味でうまくやったんじゃないかな。
■内装作業風景
と言いつつ、もちろん実体は教室なわけで、そのなかで大きなパネルを作り、通路を作りしていくのは作業工程としてなかなかに難しいだろうと思う。
■作業が進むとパーツで床は足の踏み場もない状態に……
■台完成
射撃をするときに乗ったところだろうと思う。この台に上って下りるだけで、なんか複雑な経路を通った気分になるから不思議。このあたりも、教室の中というイメージを払拭するのに大きく役立っていたように思う。
■かなり進んだ内装
部屋全体を4つブースに分ける壁がかなりできた状態。枠組みの上側が余っているのは、たぶん、サイズに切ったベニヤを止めて下からつながる高い壁にするのだと思う。普通のベニヤ板は長辺180cmで、男性大人の身長をわずかに超えるくらいしかない。その高さだと、いかにも「間仕切りです」って感じになってしまう。それを天井近くまで伸ばせば、普通の壁となり、リアリティが増す。その効果を狙った組み方をしているのだろう。「お客さんには、2300が作る世界に入って浸ってもらう」ためにも大きな効力を発揮したことだと思う。
それにしても……こんな感じで夏休みに作っているのはいいとして、8月最後の新学期、1週間は授業があるはずで、そのときはどーすんだよって思ったが(しかも、使っている教室、自分たちのところじゃないわけで)、その間は壁板を取っ払って見通しをよくするらしい。
■授業対応モード
1年生と2年生は、予算上限のほか、木材などは支給のモノしか使えないなど、いろいろと制約があるらしい。カネもモノも時間も制限があるなかで、必要なものは自分たちで作らなければならないわけだ。ちなみに、普通とちょっと違う作りになっているものもけっこうあるらしい。
■ドアも自作
自作ドアの下にキャスターがついてるのは、たぶん、ちょうつがいや壁の強度が低すぎてふつうの支え方では壊れてしまうからだろう。重みをキャスターで支えれば、ちょうつがいや壁の負担を減らせるというわけだ。
■歯車いっぱい
内装や外装のあちこちに歯車があしらってあったが、そのパーツだろう。
■紙パイプ
パイプはラップなどの芯が材料。たくさん欲しいと言われても、ふつうの家庭で芯がたくさん出るわけがない。これについては、出身保育園に頼めとこばっかいにお世話係が入れ知恵。保育園では給食を覆うためたくさんのラップを使うので、芯も山ほど出るのだ。我が家は、昔、そういう芯をもらってチャンバラの剣を作ったりしていた。
■その他
■ポスター
■下駄箱に貼るポスター
■持ち看板
持ち歩いて宣伝するための看板。
■没になったロゴ
■没になったロゴ各種
ひとつ作っておしまいじゃなくて、たくさん作ってたくさん没になって、残った一部が使われたわけね。そのくらいしないといいモノはできないんだけど、素人だと、なかなかそこまでしないんだよねぇ。
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