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2013年8月23日 (金)

光線銃の製作

もうずいぶん前のことなのだが、こばっかいが夏休みの工作で光線銃を作ったことがある。2006年だから小学校4年生のときか。

■完成した光線銃

Rimg0015

発端はディズニーランドのシューティングギャラリーで、あんなのが作りたいとこばっかいが言いだしたのだ。

私も子どものころ、CDSを使った光スイッチの回路を見たとき、それを的にして光線銃を作りたいと思ったことがある。40年以上も前のことで、光源に豆電球を使い、レンズで集光してなんとかならないかと実験はしたけれど、どうにもならなかった。焦点位置に豆電球を置けば広がらない光線が得られるかと思ったのだけれど、そんなわけにはいかなかったのだ。光源が本当の点ではないなど、いろいろな要因があったからだと思う。

そんな経験があったので、「お父さんも昔作ってみようと思ったけど、それは無理だよ」と言ったあと、ふと、レーザーポインターを使えばできそうだと思いついた。レーザーポインターなら3Vで細いレーザー光が出せるのだから、あとは工夫次第ではないのか。

というわけでできあがったのが、冒頭写真の光線銃である。

内部は(↓)のようになっている。

■光線銃の内部

Rimg0017

左上の小さな基板がレーザー素子の駆動部だ。もちろん低出力のあぶなくないもの。レーザーポインターをばらそうかと思ったが、秋葉原の秋月でレーザーの発光モジュールだけが売られていたのでそちらを使った。

その横にある大きめの基板は、スイッチを入れると一瞬だけレーザー素子を駆動するタイマー回路。太くて黒いものは電子ブザーで、レーザーと同じく一瞬だけ「ピッ」となる。「ばきゅーん」みたいな音が出せればかっこいいのだが、そこまでやるのは大変すぎるのでパス。

タイマー回路の右がトリガーとなるマイクロスイッチ。細長い金属板がついているタイプを選び、金属板を曲げてトリガーとしてある。右下は電源となる電池のボックス。

本体は木製。パイン材の板を切り抜いて整形したものを薄いベニヤ板2枚でサンドイッチにしている。両側に板を張るので、基板などが入っている部分は基本的に切り抜いてある。電池ボックス部分は、外側の板の一部がスライドで取れるように加工してある。(↓)で右上のほうにある小さな茶色の板がスライドする部分。

■全体

Rimg0018

もちろん、小学校4年生がすべてを自分で作るのは無理。というわけで、電子回路(基板)は私が製作したし、加工が特に難しい部分は木工も手伝っている。照準に合わせて光軸を調整するところも私がやった。

でも、全体の切り出しや銃身の取り付け、基板間の配線などはこばっかいが自分でやった。なんといっても大変だったのは銃身の取り付け。板の上に銃身がはまり込む円いくぼみを削る作業なんて、何時間かかっただろうか。

こばっかいにとって、全自作よりはずっと簡単だが、いわゆるキット工作よりはずっと難しいという感じだったはずだ。

そうそう、銃身前方、銃口付近にある凸型の照星は、タオル用パイプを止めたりする金具(T字型金具の先端にパイプが通るわっかがついているもの)を使い、T字の水平部分を切り落として整形した。銃身への固定は、わっか下側にタップでネジを切り、ビスで留めている。照星を回転させて照準の調整もできるので便利だ。後方にある凹型の照門は1mm厚のアルミ板だ。

タイマー回路は555を使った簡単なものだが、トリガ部分を少し工夫し、スライドスイッチでレーザーが出っぱなしにできるようになっている。一瞬しか光らないのでは照準合わせが難しいからだ。

■光線銃の的

銃と同じように的も、基板は私が作り、それ以外はこばっかいに作らせるつもりだったのだが、時間切れで的は私が作ることになってしまった。

■的

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■的の背面

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20mmという大径のCDSを使い、そこに光があたるとLEDが緑から赤に変わり、ブザーが鳴るというもの。その実体は555による光スイッチである。

■全体的な仕上がり

思った以上にいい感じに仕上がった。冒頭写真では的までの距離が短いが、これは写真を撮るためで、実際には10m以上離れたところから20mmの的が狙える。こばっかいもにこばっかいも夢中になって遊んでいたし、学校に持っていったときには友だちの間で大人気だったらしい。

ちょっと残念なのは重さ。本体が木製で銃身もアルミパイプなので、全体にとても軽く、ちゃっちく感じてしまうのだ。銃身をステンレスパイプにする、本体内部のあいている部分に重りを仕込むなどすればもうちょっと本物っぽくできたかもしれない。でもまあ、初めて作ったにしては悪くなかったと思う。

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