夏用のソリ
6年前、こばっかい(当時小2)の夏休みの製作として作ったもので、坂をガラガラと滑り降りるソリだ。
■兄弟で競争
特徴は(↓)。
- 車はちょっと大きめのキャスター
- 舵取りは足で前輪の向きを変える
- ブレーキは手でレバーを引く
私が小学生高学年か中学生のときに作ったものを、記憶を頼りに再現した。元の製作記事は、たぶん、『子供の科学』あたりに載っていたんじゃないかと。おもしろくて、友だちとふたり、夢中になって遊んだ記憶がある。
家を建てたときの床板の余りを半分に切ったもの(組みあわせるための切り欠きは切り落とす)を用意し、それをこばっかいに切らせて作った。座面は、床板そのままを使っている。床板同士を組みあわせる切り欠きがあるので、そこで組みあわせて取りつけている(ベニヤなどの1枚板でもちろんOK)。
こばっかい初めての大物だったので、実演として私も並行して製作し、にこばっかい用のものを作った。
■全体構成
作ったパーツを並べてみたところ。このほかに、胴体中央にブレーキの板を取りつける。
■胴体の組立
胴体部分は、間に1枚挟む形で接着する。接着後、念のため、木ねじも打っておく。
間に1枚挟まれた部分に、前輪用・後輪用の板や座面をつけてゆく。
■座面の組立
前輪は、方向転換ができるように可動とする。使ったのは、ドアに使う掛け金の大きなもの。クリンと回すほうを使う。
■加工前の掛け金
加工は、つまみ部分をドリルで取りさり、木ねじで固定するためのに穴を開けるだけ。
■加工後の掛け金
全体が組み上がったら、ブレーキを作る。胴体中央付近に太めの穴を開け、M6程度のボルトでブレーキ用の板を取りつける。
力がかかるので太めのボルトを使うべきだろう。また、ブレーキの板が動かなければならないので、きっちり締めずに余裕を持たせておく。そういう形だとナットがゆるむので、ナットは2個を互いに押しつけ合うように締めてゆるみ止めとする。このナットが取れてブレーキがかからなくなるとすごく怖いことになるので、ここは要注意。
ブレーキ板の地面側は、地面と広く接するように斜めに切り落としておく。胴体の上に出た部分を両手で持っておき、それを上に引っ張り上げると板が地面に触れてブレーキになるわけだ。
■ブレーキ部分の加工
■完成したソリ
このソリを作ったのはこばっかいが小2、にこばっかいが年長組のときなので、小学校にあがるかあがらないかという子どもに合わせたサイズとなっているが、強度的には大人が乗っても何の問題もない。大人用ならもうちょっと大きいほうが操縦しやすくなるのだけれど。
キャスターのタイヤが小さいため、それほどのスピードは出ない。横から見ているとガラガラとのどかに降りてゆく感じがするくらい。操縦に失敗して転んでも、そうそうケガはしないというくらいのスピードである。
ところが、乗ってみると世界は一変。視線が地面に近いため、すごいスピード感になる。乗ってみた大人は、ほとんどの人が「怖い」というほど。男の子にはたまらない遊びとなる。ウチの子どもたちは、今も大好きだし、遊びにきた友だちともよく一緒に走っている。
そうそう、走るとき、ガラガラとすごい音がする。警笛を鳴らしながら走ってゆくようなもので、その分、安全だと言える。
とは言っても、遊ぶのが道路になるので、その点、十分な注意が必要だろう。作って遊ばせる人は、車がほとんど通らないようなところを選んでいただきたい。昔の私は自動車が通っている横で遊んでいた記憶があるのだけれど……転んだりしたとき危険なのでやめておこう。田舎か、東京なら袋小路の坂か、遊べる場所が限られるのが難点かもしれない。
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