ロボットセミナー@未来館-バトル大会
お昼休みを挟んで、午後はバトル大会。
そうそう、こばっかいは、お昼休みに遅れてきた子のマシン整備を手伝っていた。こういうあたりの面倒見がいいのは、こばっかいのいいところ。にこばっかいは、予選リーグであたるマシンの下見をしていたらしい。
■展示されたマシンたち
■仲良くなった66番さんと隣り合わせで最終マシン調整を行うこばっかい
今回はバトル大会が平日のため、撮影係が私ひとり。というわけで、バトルそのものについては写真がない(ビデオを撮っていたので)。
にこばっかいは順調に勝ち進み、全勝で予選リーグを抜ける。まあ、曲がりなりにも、昨年の全国大会2位の機体&操縦者なのだから、そのくらいはできて当たり前だろう。
心配なのはこばっかい。足は動くのか、ピンポン球がこぼれることはないのか、ゴールはきちんとできるのか……。
ただ、予選リーグ、強そうなマシンはほとんど全部が別のリーグに集中し、こばっかいのリーグには強そうなマシンがいないとのこと。ホント、くじ運の強いヤツ。
ともかく、予選リーグの第1試合。2回すくってピンポン球20個を取り込むはずが、1個、取りこぼしてしまう。3回目をすくって全部取り込むかと思ったら、ゴールへと向かった。ま、対戦相手は10個も取り込めそうにないマシンなので、19個をゴールして95点が取れれば勝てるからいいのか(ハイゴールは1個5点、ローゴールは1個1点)。19個をゴールすると……「100点は狙わないのか!?」の野次が飛ぶ。そう言われたら引けないのだろう、改めて最後の1個を取りにゆく。2分間で2往復する気か……結局、ぎりぎりで間に合って100点を獲得。
第2試合はきれいに2回で20個をすくい取るが、ゴールで1個、フィールド外にこぼれてしまう。フィールド外にボールを出すと-1点の罰則がつくので94点。ただし、対戦相手とは大差で勝利。
第3、第4試合も100点。予選リーグは全勝で抜けた。できすぎやん。いや、マシンの動きを見ていると、とてもいい動きだし操縦もうまいし、ほぼ100点になるのはわかるんだけど、こんな泥縄のマシンがそこまでの出来だったとは……偶然というのはおそろしい(--;)
予選がおわり、決勝トーナメントにはいる。まずこばっかいの試合があった。抽選で、予選リーグで戦った相手と戦うことに。あぶなげなく勝ったところでボクサー側を見ると、なんか、にこばっかいが試合をしているようだ。あわてて向かうが、試合は終了していた。結果を聞くと……負けたそうだ。相手は、もうひとり、全勝で予選リーグを抜けた子。今回、机が隣り合わせで、お互い、できれば決勝であたりたい(早い段階ではあたりたくない)と思っていたらしい。どっかで見たようなマシンだと思ったら、タスカーの全国大会、決勝でにこばっかいが負けた子だそうだ。マシン性能はこばっかいがちょっと上だと思うので、操縦の差で負けたのだろう。あんまり練習していないからなぁ。
にこばっかいはベスト8で負けたので、全国大会への出場はなくなった。出場枠は3人なので、ベスト4で負ければ3位決定戦に望みがつなげたのだけれど。
予選リーグの成績でトーナメントの組み合わせを決めてくれれば、今回のように強いの同士が早期につぶし合うことがなくていいのだけれど。過去にそういうパターンもあっのだが、今回は完全に抽選だった。
決勝は、中学生のスパイダー、小学生のボクサー、小学生のスパイダーとひとつずつ行う。
まずは中学生のスパイダー。こばっかい(65番)と、朝、練習試合をした相手(66番)である。66番さんは、昨年、全国大会でいい成績を収めており、今回こそ全国優勝と意気込んでいる子。足は低速だが、ゴール時にピンポン球が飛びだしにくい工夫をするなど、いろいろと考えた構成になっている。
試合時間は2分とのアナウンスに66番さん、「決勝は3分じゃないんですか?」と突っ込む。たしかに、地方大会も全国大会も、少なくとも決勝は3分間にすることが多い(時間に余裕があれば決勝トーナメントは3分)。「試合時間は3分」と訂正のアナウンスがはいるとガッツポーズをしていた。こばっかいは2分かからないのが普通なので時間が長くなっても関係ないが、足が低速だと2分と3分が大きな違いになる可能性があるからだ(スパイダーの場合、時間内に何点取れたかを競うので、早くに入れ終わってもあまり意味がない)。
試合が始まってはじめの方で観客からどよめきが起こる。66番さんが1個、取り込みそこねてフィールド外にこぼれてしまったのだ。こばっかいは20個、きちんと取り込んでゴールに向かう。ゴールすると……1個がフィールド外にこぼれる。会場からは大きなどよめき。結果、94対94で引き分け。
決勝トーナメントに引き分けはないので第2試合へ。
66番さんは1個、取り込みそこねてフィールド内にころがしてしまう。こばっかいは20個を取り込んでゴールへ。今度は20個すべてをゴール。会場からは大きなどよめき。66番さんは、ころがした1個を押しつつゴールへ向かう。とりあえず、取り込んだ19個をゴールしたあと、押してきた1個を壁に押しつけるようにして取り込み、追加ゴール。会場がまたも大きくどよめく。100対100でまたも引き分けなのだ。
というわけで第3試合にはいる。ここで引き分けるとVゴール方式に移行し、1点でもいいから先に取ったほうの勝ちとなる。こばっかいが有利になる気もするが、やり方次第ではわからないところも。
第3試合、こばっかいはあせっていた。いつも右端からピンポン球を取っているのに、今回だけ左に突っ込みかける。最後は右側から取り直して20個を取り込むが時間をロス。ゴールに着くと……ゴール脇で66番さんがピンポン球の取り込み中。対戦相手をじゃましてはならないというルールがあるので、66番さんが取り込みを終えてゴールに向かうまで横で待つ。
66番さんは、ゴールから遠いほうからピンポン球を取るように練習したのだそうだ。そうすれば、こばっかいのマシンが待たなければならなくなり、足を高速にしたメリットが小さくなるから。敵を知り己を知れば百戦危うからず、だね。
さてゴール。これまたあわててざらっと流してしまい、ピンポン球が詰まってしまった。機体を揺らして落とそうとした瞬間、ミスってピンポン球入口側を開き、1~2個がフィールドにこぼれる。ほかにも数個、出口側に流れるはずがないところに落ち込んだピンポン球もある。どうするんだ?と思った瞬間、こばっかいは入口側をさらに大きく開き、落ち込んだピンポン球をフィールド上に散らす。会場からは悲鳴のような声まで聞こえたが、あれはたぶんわざとだろう(後で聞くと、わざとやったそうだ)。残りをハイゴールに入れ、こぼしたピンポン球を拾いにゆく。
66番さんはこのあたりでゴールを終了していた。1個がフィールド外にこぼれたので94点。こばっかいは、19個をゴールできれば勝てるが、確実を期すためには20個全部を拾うべき。ところがピンポン球はフィールドのあっちとこっちに散らばっている。まずは数が多い4個を取り込む。残り2個を取り込むためには、マシンを180度回頭しなければならない。「今、時間はどのくらいですか?」と審判に聞きながらマシンを回頭させるこばっかい。あまり余裕はなさそうだ。
なんとか全部を取り込んでゴールへ。ゴール位置についた直後、審判から秒読みがはじまる。「10、9、8、……5、4」で20個目をゴール。100対94でこばっかいの優勝が決まった。
いや~、いい試合だった。
小学生のボクサーは、にこばっかいが負けた子があぶなげなく瞬殺で優勝。小学生のスパイダーは10個前後の争いだった。
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コメント
夏休みロボットセミナー2010、お疲れ様でした。
また、コメントをしていただきましてありがとうございます。
本日、私の管理しているブログ「東西線・武蔵野線で会いました」に、「夏休みロボットセミナー2010in日本科学未来館」を公開しました。
こちらには、特に3日目の競技会・デザインコンテストについての記事となっていて、記事の最後には私の試合の様子(動画)のリンク(youtube)を載せてありますので、どうぞご覧ください。
(以下質問)
11月の全国大会楽しみですね。
私のロボットにも改造を予定していて、決定しているのが足の高速化です。
そこで質問なのですが、あの欠けやすい「大径ギア」はどれくらい使う(走行する)と、欠けますか?
投稿: Yama | 2010年8月18日 (水) 15時10分
Yamaさん、
どうも~。
ブログ、見てきました。いろいろと詳しくレポートされてますね。お世話係も言ってましたけど、ちゃんと、わからない人にわかるように書かれていてすごい。それって大人でもできない人が少なくない難しいことなのに。ウチのこばっかいもあのくらい書けるようになるといいんだけど(以下略)
高速ギアの欠けですが……(↓)だそうです。
(こばっかい)負荷をかけなければいつまでも使える。
私もそう思います。マシンの作り方にもある程度はよりますが、単に歩く程度の負荷なら問題はないでしょう。ただ、ピンポン球の取り込み時などにどうしても無理押しをしがちで、ギアが欠けるとしたらそういう瞬間ですね。
こばっかいも、決勝戦の第3戦、こぼれたピンポン球を拾う最後の最後にギアがいやな音を立ててヒヤッとしたそうです。
投稿: Buckeye | 2010年8月19日 (木) 13時27分