エレクトロニクス入門
こばっかい(小6)とにこばっかい(小4)がエレクトロニクス関係の初歩を楽しく勉強できそうなものがなにかないかなぁと前々から探していたのだが、ようやくそれなりのものを見つけることができた。
「マイキット150」や「電子ブロック」の復刻版が大人の科学から出ていたらしく、そちらが買えればよかったのかもしれないが、気づいたのが少し遅く、買うことができなかった。秋口、秋葉原で最初に見たとき(←この時点ですでにメーカーは販売を終了していた)、買っておけばよかったんだけど。
今日、「ロボットセミナー全国大会優勝&準優勝のお祝いだ」とふたりに渡してみたところ、大喜びでいろいろいじり始めた。ただ、失敗がひとつ。やっぱ、1人に一つずつ要るわ(--;) 仲よくやってはいるのだが、片方が回路を組んでいる間、もう一人は見ているだけになっちゃうし、新しい課題に入るときはどっちがやるかの話し合いが必要になっちゃうし。自分の手を動かすことが大事だからこういう本を与えるのに、それじゃねぇ。かといって二人がそれぞれにやるのでは2回、くり返すことになり、時間貧乏な我が家にはつらい。
それはともかく。
順調にLEDを点け、VRでLEDを明るくしたり暗くしたりと進む。
●VRをブレッドボードに取りつける準備をするにこばっかい。初めてのはんだ付けだが、根が慎重なヤツだからかけっこう上手にやっていた。
さらに進み、あっちこっちの電圧をはかり、オームの法則の説明をして、今度は電流というところで事故発生。「電流は回路を切って間にテスターを入れる」と、私も説明したし本にもそう書いてあるのだが……ブレッドボードに回路を組み、最初は電池のところねと、にこばっかいがブレッドボード上のプラスラインにテスターリードを刺す。次は回路を切って……と思って見ていたら、なぜかもう1本のテスターリードを手に持つにこばっかい。何をする気だ?……え、マイナスラインに刺す気か!? 「ちょっと待て!」とやめさせたが、ちょい遅かったらしい。テスターのヒューズが飛んでしまった。回路まで逝っちゃってることはないだろうし(そのためのヒューズなんだから)、もともと子どもたちがいじり壊してもいいようにと先日買った秋月の1000円テスターだしで、いいのはいいんだけど、いや、びっくりしたわ。子どもたちがやるとこんなものだということなのだが、こちらにしてみればあり得ない行動で、何をしようとしているのか理解するのに時間がかかったのが敗因(^^ゞ
いや~、それにしても……機械的な工作にせよエレクトロニクスにせよ、こうして子どもに教えてみると、基礎しか知らないはずの自分がいかに多くのノウハウを知っているのかがわかってびっくりする(何かを作るのに最低限、知らなきゃいけない基礎だけで膨大にあるってこと)。
こばっかいには先日来のロボットセミナーでエレクトロニクス関係のことを少しずつ教えてきたのだが、それだけでもずいぶんと違うことが、今日、ふたりが作業しているのを横で見てよくわかった。逆に言えばにこばっかいはこれからなんだから、改めて教えてやらないといけないわけだ。ついつい、「このくらいは分かっているはず」と感じたりするけど、それはこばっかいのレベルなわけで。気をつけよう。
子どものとき、私は、親父に回路を書いてもらい、材料もそろえてもらって真空管ラジオを小4(検波だけの1球ラジオ)、小5(低周波増幅がついた3球ラジオ)、小6(中間周波増幅までついた5球スーパー)と作ったあと、『子どもの科学』と『初歩のラジオ』、『ラジオの製作』を読んでは親父のジャンク箱から材料を分けてもらっていろいろ作って覚えた。
びっちり横についてもらった記憶はないので、けっこう一人で失敗しながらやっていたんだと思う。テスターなどは早くに買ってもらい、そのかわりというか、親父の道具は使っちゃいけないことになっていたけど、それがなぜだったのか、今ならよくわかる(爆)
しかしこのごろは、子ども向けの入門になりそうな雑誌や本がなくなってしまっていて……秋葉原で聞いても「子どもの初心者向けってないんですよね」と言われてしまう。
今回、見つけたセットのいいところは、付属の部品をブレッドボード(同じく付属)の上で組んでいろいろと実験しつつ、段階を追って基礎的な内容がわかるようになっていること。ブレッドボードなので回路を組むのにかかる時間も手間も最小。例題がいろいろ載っているので、こちらで考える必要がないこともいい。説明は一部、小学生には難しいことも書いてあるが、そこは飛ばしてしまえばいいんだし。
このセットふたつくらいが終わればエレクトロニクスの基礎の基礎くらいはわかるはず。そのあと、「秋月電子のキットを作る」(↓)などではんだ付けなどを身につければそれなりのものは作れるようになるだろう。
あるいは(↓)あたりを使ってブレッドボード上でいろいろな回路を組み、あんなこと、こんなことができるんだって興味を持ってもらうのもいいかも。
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コメント
こういう趣味って、男親 → 男の子になら黙ってても自然に影響するかと思っていたのですが、そうとも限らないんですね。
Buckeye さんほどではないながら私もいろいろとモノをいじる方ですが、長男はなぜかまったく興味を示しませんでした。復刻版電子ブロックをときどき触って喜んでいるのは、今のところ末娘だけです。
投稿: baldhatter | 2008年12月 1日 (月) 18時02分
なるほどぉ・・・うちの息子にも、大変よさそうな本がいっぱい。参考にさせて頂きます♪
ちなみにうちの息子は、小学1年のころ「家に帰ったらはんだ付けをする」のを楽しみに学校から帰ってきてたという記憶が・・・変わった子でした(今も、か?)
投稿: ただ | 2008年12月 1日 (月) 21時05分
>baldhatterさん
やっぱり、子どもが持って生まれた性格というものがあって、興味を持つ子は持つし持たない子は持たないみたいですね。どういう興味を持つかは子ども次第で選べないわけですが、親と同じ方向性の興味を持つ子のほうが得だという気はします。親がいろいろと持っているし、それなりにいろいろ教えてくれたりしますから。少なくとも理解はありますし(爆)
>たださん
小1ではんだ付け……それはすごいかも。そこまでできるなら、一番上の本とテスターくらい用意してあげれば、自分一人でも実験ができると思いますよ。テスター、もし、持っておられないなら、秋葉原に行ったとき、「秋月」というお店で安いテスターを買ってくればいいと思います。テスターはポケットタイプより小さめの文庫本くらいの大きさのもののほうがいいと思います。私が買ってきたのはMAS-830(1000円)。
秋月
http://akizukidenshi.com/
そういえば、私は小学校の1年生、2年生のころ、住んでいた団地のゴミ捨て場を定期的に漁ってました(^^;) 狙いは電動のおもちゃに入っているモーター。まだ動けば何かを作るのに使うし、モーターが壊れていた場合はバラして磁石を取り出し、それで遊んでいました。
投稿: Buckeye | 2008年12月 1日 (月) 21時57分
> モーターが壊れていた場合はバラして磁石を取り出し、それで遊んでいました。
磁石を取り出したいときは、古い洗濯機の "出物" を狙ってました ^^
投稿: baldhatter | 2008年12月 2日 (火) 00時06分