据置用ヘッドホンアンプの製作-2(基板完成)
■製作
基板は完成。秋月の小さな両面基板(72×47mm)を使った。
●完成した基板
●バラック状態で試聴・エージング
電源関係とP点、ダイアモンドバッファの後段トランジスタはソケットでいろいろと変えられるようになっている。
スイッチなし(^^;) バラック状態なので、電池をボックスから抜けばいいかと。
出力の1ΩはMPC78。帰還内で音質に影響がない→MPC78はオーバースペックというのは理解しているが、実験の範囲として、電源電圧を20V以上かけてみるなどもしてみようかと思っており、その場合の安全を考えてW数の大きな抵抗にすると、それなりの値段になってしまう。だったらアレコレにするよりいいかと。手持ちの10Ω、10本ずつ並列を4セット作るという手もあるけど。ま、実験が終わったら使い回せばいいし。
オペアンプ回りが異様に空いているが、これは、シングルオペアンプ×2個→デュアルオペアンプの変換基板を作って遊んでみようと思っているため。
余談だが……VRについているつまみは20年以上も前に買った物(^^;)
●部品の配置図
入力のVR回りと出力付近がややこしいことになっているのは、いろいろとミスったから。
まず出力。抵抗はもう1穴、トランジスタ寄りにおけると思っていた。位置を決めるとき、後段トランジスタをソケットにすることを忘れていたのだ。これがずれた分をなんとかやりくりしたのが上の図というわけ。
VRは、完成後、音出しをしてみたら、左に回すと音量が大きくなるようになっていた(^^;) テスターではかって確認したつもりが、現物に対応させる回路図が頭の中で逆になっていたらしい。6本もはんだ付けしてあるVRの位置を変えるのは大変なのでそのまま配線をやり直したため、変な具合になったという次第。
2~3回、どうもはんだが溶けないと思ったらはんだではなくスズメッキ線を当てていたというのは秘密である。
このあたりの反省をふまえ、こうすればよかったという部品の配置図は以下のとおり。
●こうすればよかったという部品の配置図
■音出し
スピード感がとてもある。かなりざらつきを感じるが、これはエージングが終わらないと評価できない。
というわけで、当面はエージングをする予定。
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「据置用ヘッドホンアンプの製作」
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コメント
音のほうはエージング一晩で激変。すっきりしました。
投稿: Buckeye | 2008年11月 5日 (水) 15時21分
はじめまして。たくと申します。
ヘッドフォンアンプに興味を持ち、情報収集している時に拝見しました。
自作に目覚め、このページの配置図を参考にヘッドフォンアンプを作成しました。ありがとうございます。
しかし、上手く作動せず悩んでおり、厚かましくもアドバイスをいただければと思い、書き込みました。
配置を全体的に右に寄せ、空いた左上のスペースにKANさんのサイトに載っていたカレントミラー分圧回路を設置し、iPhoneからの電源で駆動予定でした。
結局、iPhoneの電源は使えないようで、1.5V*2電池ボックス駆動に切り替えたのですが、右チャンネルのみ鳴りません。
問題切り分けのため、カレントミラー回路を外し、電池ボックスからのプラスマイナスを直接+Vccと-Veeに接続すると、右のみ低音が割れて聞こえますが、とりあえずは同音量で聴こえます。
電池ボックスのプラスマイナスを接続したまま、電池ボックスの電池の間からコードを出しGNDにつけると、やはり右側のみ聞こえなくなります。
どこかショートしているのかと思い、テスターを当ててみたのですが、見つかりません。
上記の症状です。何か思い当たるミスがありますでしょうか?
お手数をおかけして申し訳ありませんが、アドバイスをいただけると幸いです。
P.S 「こばっかいの算数」を読み、妻と大笑いしてしまいまいした。
物事を教えるって難しいですね^^;
投稿: たく | 2009年5月 4日 (月) 23時07分
上記書き込みをした、たくです。
原因は、トランジスタの半田不良でした。
お騒がせしました^^;
投稿: たく | 2009年5月 7日 (木) 03時08分
たくさん、
GW中、遊びに出ていて、今朝方、戻ってきたものでお返事、遅くなりました。
私が遊んでいる間に(^^;)解決されたとのこと、よかったですね。
まあ、私が考えても……はんだ不良か実験している間に片チャンネル飛ばしたか、そのくらいしか思いつかないんですが。なんといっても、なんちゃってDIYerなものですから(^^;;;
ちなみにLME49721は耐圧が低いので、電池4本使うと充電池でも耐圧オーバーとなります。といっても一発で飛んでしまうことはないようですが、でも、電圧のせいか別の理由か、1個、片チャンネルを飛ばした経験があるので、基本的にスペック内で使うほうがいいでしょう。
投稿: Buckeye | 2009年5月 7日 (木) 16時32分
Buckeyeさん
レスありがとうございます。
なんとか形になった基板が正常動作するようになって嬉しいです。
これで諦めて作り直してしまうと、また同じ間違いをしそうだったので、意地になってテスター当てて良かったです(笑)
ズバリ半田不良でしたので、やっぱり経験の差ですね。
今は、せっかくのカレントミラー回路なので、充電池3本駆動しています。ギリギリ大丈夫ですかね^^;
Buckeyeさんを真似て、OPアンプと後段トランジスタ、あとアイドル電流制御抵抗も差し替え式で組みました。
自作プラシーボ効果(笑)が抜けたら、付け替えて試してみようと思います。
ただ、タカチのアルミケース(MX2-8-10だと思います)にギチギチ押し込んだため、コンデンサが寝ています^^;
背の高いコンデンサ、入るかどうか・・・。
しかも欲張って色々詰めたため、大きさも重さもポケットサイズではなくなりました(笑)
でも、GW後半をみっちり楽しんで、しかも良い音で聴けているので大満足です。
今度は、もう少し小さいのを組んでみたいと思います。
もちろん、単三電池1本分に収める神業は無理ですが^^;
その時はまたアドバイスをお願いするかもしれませんが、よろしくお願いします。
投稿: たく | 2009年5月 8日 (金) 01時09分