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2008年11月 5日 (水)

据置用ヘッドホンアンプの製作-3(後段トランジスタの影響)

エージング一晩で音はすっきりした。とてもクリア。その後もエージングを継続しているが、大きな変化を感じない。

というわけで、ダイアモンドバッファ後段のトランジスタによる音の違いをチェックしてみた。オーバーオールの帰還がかかったバッファアンプなのでトランジスタによる音の違いは小さいはず。となると、あまりよくない私の耳はアテにならないかもしれないが……ま、どう聞こえようと、それが自分にとっては真実の評価ということだからいいか。

■試聴条件

音源は(↓)

  • WinAmp→ASIO4ALL→なべさんのUSB-DAC(WMA Lossless)
  • 外出時に使うiRiver T60(WMA 192kbs)

イヤホンは、ちょい聞くときにいつも使うソニーのMDR-EX90SLと、今までほっぽらかしていたがFETアンプで戦列復帰したケンウッドKH-C711。あとは外出時のメイン、Shure SE530-J。外出時に使う携帯用HPAの仕様を詰めるというのも試聴の大きな目的なので。

■単三×4本、P点切断による試聴

据置で使うならある程度の電圧があったほうがいいので、このパターンが据置用の本命。

満充電状態のEneloop 4本だと5.8Vから最悪5.9Vとなり、LME49721の推奨動作電圧の上限を超えてしまう。ただ、絶対定格の6Vはぎりぎり超えないので、DIY的にはこのくらいまではアリかと。壊れたらあきらめると割り切って。

  1. 2SC1815/2SA1015
  2. 2SD667/2SB647

1はオリジナルで使われているもの。しばらくこの状態で聞いてみたが、特に不満を感じない。というかとてもよく感じる。

2はKANさんがいいと言われているペア。こちらに差し替えると……分離がよくなってボーカルがにごらず、前面に出てくる感じ。全体に迫力が出る。1もこれだけ聞いているととてもいいのだが……音を大きくするとボーカルが少しひずんでしまうようだ。音が小さければひずまないが、2と比べると若干、ひっこんで平板になる気はする。比べなければわからないくらい差が小さいけど、比べると、2SD667/2SB647が一枚、上手という感じ。

■単三×2本、P点接続による試聴

携帯用HPAは単四3本用ケースに収めようというのだから、このパターンしか選択肢はない。

電源を電池2本にしてP点をつなぐと音量を大きくしたときの差が小さくなる気がする。Tr側の駆動力が落ちて差が縮む上、OPアンプの出力も出てくるからか?

違いは小さくなったが、しいて違う点を探すと……1は少しキンキンする感じで2のほうがまろやか。まろやかといっても音の立ちあがり・立ち下がりの肩がなまっているわけではない。2のほうがボーカルが自然な声に聞こえて好みだなぁ。

イヤホンによっても違うだろうとShureにしてみたら……違いがイマイチわからなくなった(^^;) ShureのSE530-Jって、119dB SPL/mWと効率がバカ高いからかなぁ。

うーん、携帯用HPAの仕様、どうしよう。Shureだけで考えるなら2SC1815/2SA1015で十分。でもケンウッドKH-C711は比較的遮音性が高く、外出時にも使えるタイプなので、一応、そちらも使うことにするなら、なるべく2SD667/2SB647、かな。高さ、入るかなぁ……。

■iRiver T60

iRiver T60にすると、音が少しこもる上、スピード感ががっくり落ちる。あくまでバッファアンプであり、元の音が変化するわけではないので仕方がないのだろう。T60だけ聞いてるときにはそれなりにいい音だと思ってたんだけど(^^;) オーディオに手を出すとコレが怖いんだよな。いい音聞いちゃうと、相対的に前の音が悪く聞こえるから。

それはともかく。

これはT60の特性なのか、それとも圧縮音源だからなのか。T60で再生できる最高音質、320kbsのWMAとMP3で2~3曲、聞いてみたが……192kbsと大きな違いを感じない。ということはT60の限界なのかなぁ。

■オフセットに対する後段Trの影響

KANさんのところで、後段TrはhFEによるペア取りを気にしなくてもオフセットがあばれることはないと思うと聞いていたが、一応、調べてみた。hFEの違いが一番小さいペアと一番大きいペアを作りオフセットを測定してみたが、いずれも1mV以下。たしかに特に影響はないらしい。

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■一連の記事へのリンク

「据置用ヘッドホンアンプの製作」

  1. 仕様の検討
  2. 基板完成
  3. 後段トランジスタの影響

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DIY-エレクトロニクス」カテゴリの記事

コメント

亀ですが^^;
hFEによるオフセットの問題ですが、この回路の場合は出るほうがおかしいはずです。
なんでかというと、最終出力をフィードバック(負帰還)させてるからです。トランジスタでずれが起きたとしてもOPアンプが頑張って戻してくれます。
なのでP点をつながないでhFEが違うトランジスタを使って回路を組んだ場合のP点はオフセットが出ているかも知れません。

投稿: strv | 2008年11月18日 (火) 11時59分

そうかぁ……といったんは思ったのですが、新たな疑問がわいてきてしまいました。

NFBをかけていれば出力にオフセットが出ないのなら、前段も含めてTrのペア取り自体、する必要がないってことにならないでしょうか。その場合でも、オペアンプに無理をかけるからなるべくhFEがそろったペアにしたほうがいいという程度の意味はあるのかなとは思いますが。

投稿: Buckeye | 2008年11月18日 (火) 12時41分

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あと終段トランジスタを変更することで、音の傾向を変えて楽しめることが実証されています。その他いろいろ(トラックバック外で)参考になりそうなもの。みなさんに感謝。 [続きを読む]

受信: 2008年11月15日 (土) 11時36分

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