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2008年9月23日 (火)

ヘッドホンアンプ

たまたまウェブで見つけたヘッドホンアンプのキットを組みたててみた。nabeさんという方の電池式アンプ。少数だけ用意されたキットがあったので、そちらを購入。実はもう半年も前に買ったのだが、いろいろあって作れていなかったものをようやく作ったという次第。

中身だけだと思っていたら、ケースも届いたのでびっくり。

◆製作

●キットの内容

20080923_rimg0029_

純A級のDC直結アンプなので、回路はほとんどFETだけみたいなもの。部品点数が少なく、基板を作るのは簡単。念のため、足を1本、1本、磨いてからはんだ付けしたが、それでもかかった時間は1時間程度だったと思う。なお、入力の抵抗は、説明書で「音がよくなる」とされていたNS-2Bに交換した。

●部品を取りつけた基板

20080923_rimg0033_

大変だったのはケースの加工。いや、自作品の場合、そんなもんなんだけど。外に出てくる部品の位置などがよくわからないので、だいたいの位置に小さめの穴をあけ、ナイフで削って調整という現物合わせ。長すぎてかっこわるかったボリュームの軸は金工ノコでカットした。キットの説明図では電池ホルダーのフタを留める穴を通っていたGND線も、ドリルで壁に小さな穴を開けて通すことにした。

●完成したアンプ

20080923_rimg0030_

●入力端子と電源スイッチ

20080923_rimg0032_

よ~く見ると穴の輪郭がガタガタで入力端子にきちんと沿っていない。ナイフで削ったものなので仕方ない。といっても、30~40cmも離れて見ると分からないくらい。なお、穴の裏面側は少しザグってある。入力端子の根元がちょっと膨らんでいるので、それを逃げるためだ。

◆試聴

完成したので試聴してみる。もちろん、基板を組んだ時点で動作確認程度には聞いたが、今度はじっくり聞くということ。音源はパソコンの音源ボード。パソコンではあるが、一応、音源ボードにONKYOのSE-200PCIを入れてあるので悪くないはず。

条件をいろいろに変えて試聴してみた。

●電池による違い

  • 古いニッカド電池だと、音量が小さい、ボリュームをあげると音が割れるとどうにもならない。
  • ENELOOPはニッカドよりずっと大きな音もするし、音質もきれい。
  • オキシライドでも聞いてみた。これもいい音がする。ENELOOPとどっちかというと……微妙にオキシライドがいい気がするが、気だけかもしれないという程度。

nabeさんのウェブでも「単3電池2本(特にニッケル水素電池)で使用できます」とあるので、ニッカドじゃダメなのかもしれないし、私のニッカドが古くてダメだったのかもしれない。ま、今どき、ニッカドなんてわざわざ探さないと買えないくらいなので気にすることはないのだが。

●他のアンプとの聞き比べ
SE-200PCIにつないだオーディオテクニカAT-HA60と聞き比べても、遜色ないと感じる。nabeさんも書かれてるけど、電池というのはとても安定した電源なので、そのあたりも効いているのかな。

●イヤホンによる音質の違いへの影響

音が上滑りする感じでボーカルが不自然に感じるのでほとんど使っていないケンウッド KH-C711で聴いてみた。

解像度の高さはそのままで少ししっとりしていい感じ。使わないのはもったいないなぁと思っていたが、これなら使える。っていうか、かなりいい。ま、このあたりは好みの問題なんだけど。

◆感想

ちゃんとした電池と音源なら、いい音がする。自分で作ってこれだけの音が得られるとかな~り楽しい。オーディオを一からやるのは難しいので、私程度では設計もできないし、アレンジも怖い。こうして、設計を公表し、基板やキットを売ってくれる人がいるのは貴重かも。

気になるのは電源スイッチ。写真を見ればわかるはずだけど、スイッチの先端がケースの表面まで出てきていないので、オンオフがやりにくいのだ。穴を大きくしちゃえばいいんだけど、それはかっこわるくてしたくない。そのうち、長いスイッチに交換、かな。

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