ラミーキューブ用タイマー
ラミーキューブというゲームに使うタイマーを作ってみた。
場に出ているカードを自由に組み換えられるセブンブリッジといった感じのゲーム。とてもおもしろく、我が家では人気のゲームだ。このゲームでは、1回の組み換えに1分以内という制限がついている。つまり1分タイマーがあればよく、最初はキッチンタイマーを使っていたのだが……毎度毎度、3回ほどボタンを押さないといけないし、時間を間違えちゃいけないしで操作が面倒だと、専用タイマーを自作することにした。
せっかくなので、経過時間がわかるように、30秒たったら「ピッ」と1回鳴り、あと10秒になったら、1秒ごとに「ピッ」と鳴るようにした。PICマイコンを使えば、全部を組みこんだタイマーが作れるのだが、とりあえずはパソコンを使うことに。
まずはソフトウェア。仕事用のツールを作っているDelphiを使い、画面いっぱいに残り秒数が表示されるカウントダウンタイマーを作った。ゲーム中にややこしい操作は面倒なので、「Enter」キーを押すとカウントダウンが始まる(カウントダウンの途中なら最初に戻る)、「Enter」キーをすばやく2回、押すと動作を停止する、というプログラムにした。
この場合、問題になるのは「Enter」キー。できればゲームをしている机の中央にボタンを置き、各人がスイッチを操作できるようにしたい。端っこにノートパソコンを置いて、では、誰か1人がタイムキーパーをしなければならなくなってしまう。
というわけで、秋葉原からUSBキーボードのジャンク品を買ってきた(105円)。
●USBキーボードのジャンク品
これをバラして基板を取り出し、キーエンコーダーの「Enter」キーとなる組み合わせに押しボタンをスイッチを取りつければOKというわけだ。
●キーボードをバラして基板を取り出す
あとはゲーム機用の押しボタンスイッチ(値段忘れた。300円くらい?)。基板と押しボタンスイッチの大きさに合わせ、ダイソーからケース、2個を買ってきた。あとは電線などが少々あればOK。
●集めた材料
直径30mmの穴を開けなければならないため、押しボタンスイッチ用ケースの加工がけっこう大変だった。薄いとはいえステンレス。硬いのだ。ドリルで8mmくらいの穴を開け、リーマで広げようとしたが、とてもどうにかなりそうにない。仕方がないので、ジグソーで放射状に切り込みをいれ、ラジオペンチではさんでコキコキとくり返し曲げて折り取る。最後はやすりで仕上げる、という方法にした。
●押しボタンスイッチ用ケースの加工
基板についていたUSBコードは長いので切って詰めた。押しボタンスイッチへの配線は、基板に直接、電線をはんだ付け。むき出しだと、あとあと、ひっかけて切ったりしそうなので、透明なガムテープのようなものを基板全体にはっておさえてある。
●完成したラミーキューブ用タイマー
タッパーの部分はノートパソコンのすぐ横に置き、押しボタンスイッチだけを机の真ん中に出してゲームをする。ラミーキューブではたくさんのタイルを並べかえるので、机の真ん中に大きなものが出ているのはいやだからだ。
実際にゲームをしてみると、やはり具合がいい。今まではUSBテンキーを使っていたが、どれがエンターキーだったっけと迷うことがないのだ。
使わないときは、コードなど一切合切をタッパーに入れてしまっておく。これができる大きさのタッパーを探してきたわけだ。
●しまった状態
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