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2008年5月16日 (金)

鹿角、鹿角、鹿角

GWに何をするか……春の清里と言えば鹿角。我が家の辞書にはこれしかない!

雄鹿は、毎年、春先に角が生え替わる。つまり、雄鹿1頭が年に2本、角を「どこかに」落とす。なので、山の中を歩き回ると、運がよければ落ちてる角にでくわすというわけ。なお、鹿角は、1年目が枝分かれなし、2年目は2本角、3年目が3本、4年目以降は4本というのが普通。ただし、ごくマレに5本に分かれた5本角が生えることがあるという。というわけで、1年目、2年目、3年目の角や5本角はなかなか拾えず、拾えるのはほとんどが4本角。

今年は、4月頭とGW前半、GW後半、都合、5回だか6回だか拾いに行った。写真はまだ涼しかったGW前半に拾いに行ったときのもの。

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右側こばっかいが両手に2本ずつと右肩に1本、左側にこばっかいが右肩に1本、左手に2本持っているのが拾った鹿角。これは子どもたちが自分で拾った分。親は親で自分の分を拾っている。この調子で5回も6回も拾いに行ったらどうなるか……おそろしいものがあるというか、実際、おそろしい状態になっていたりする(--;)

鹿角拾いに行き、別のものを見つけることもある。4月頭に鹿角を拾いに行ったときのこと。以下、(こ)はこばっかい、(ば)はBuckeye。

(こ)おとーさん、カラスって肉食?
(ば)雑食。
(こ)じゃ、あっちに行ったら鹿の死体があるかも。
   あっちからカラスがたくさん飛び立った。

行ってみたら、ありましたよ。肉は全部なくなってるけど、肋骨がまだ赤い生々しいヤツが。

20080405_

首がその辺りにあるはずだとこばっかいがしばらく探したけど見つけられず。 首は、鹿角付き頭骨って可能性があり、その場合は持って帰ることになる。この写真みたいに切れていなければ首には背骨がどんとついてる。これを切りとらないと持って帰れない。というわけで、私は腰になたをぶら下げて山に入っていたりする(--;)

それはともかく。

鹿角の拾い方はある意味、簡単。鹿のふんや樹木の皮のはぎ跡(角ではいだ跡)が多いところを探し、獣道をたどったりしながら、ひたすら山の中を歩く、歩く、歩く。2時間なんて短い方。長いときはお弁当をはさんで5時間も。運がよければ目の前に出てくるので拾う。運がよくないときはあきらめて後日、再挑戦する。これだけである。

清里関連の仲間にはこの鹿角拾いにはまっている人がけっこういる。なかでも甲府の××さんは我が家が「鹿角乱獲隊隊長」と呼んで尊敬しているほど(ちなみに私は「××さん鹿角乱獲隊別動隊隊長」である)。ただし、家族単位では、おそらくウチが断トツにたくさん拾っている。理由は……こばっかいが熱心でよく拾いに行くことと、場合によっては標高2000m近くと相当に奥まで行くからだ。先日、一緒に行った仲間の一人は「奥に入るよとは言われていたけど、ホンットに奥に入るんですね……」とあきれていた。

なお、道なき道を行くので山慣れしていない人にはお勧めできない。森の中、足元を見ながら歩くというのは、意外に方向を失うもの。山菜採りに山へ入って行方不明なんて報道がときどきあるが、あれとまったく同じことになる。慣れていれば太陽から方角を見たりもできるが急に曇ったりすると困るので、私は一応、1/25000の地図とコンパスを持って行っている。

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コメント

僕は最近、知らない街を歩くときや、知らない街で飲みに行くとき、ポータブルナビ(バイクや車で使ってるSDカードナビ)を持っていきます(^^;。まぁ、めったに使うことはないですけどね。一応、念のためってことで(^^;。

投稿: えでぃ | 2008年5月16日 (金) 13時25分

そっか、そういう手があったか。GPSの電波は衛星からだから山の中でも使えますね。

投稿: Buckeye | 2008年5月16日 (金) 14時00分

書き忘れていたことがありました。

甲府の××さんについては伝説があります。走っている車の中からでも落ちている鹿角を見つけられる、と。

鹿の角を拾いに数人ででかけたとき、もうすぐ駐車場というあたりで助手席にいた××さんが「車、止めて! 落ちてた!」と叫んだんですよ。運転は私だったんですが、右折しようとしていた瞬間で止めるに止められず、ともかく、右折で駐車場に入って停車。××さんは走っていったと思うと、牧場の柵あたりから1本、拾い上げてました。

柵を跳び越える瞬間に落ちる可能性があると柵のあたりを見ていたらしいんですが……いや、その熱意と鹿角目には脱帽。

投稿: Buckeye | 2009年9月29日 (火) 18時56分

ばっかい様
初めて連絡致します。2015年6月に清里に鹿角取りに行った時、時期が遅いと言われ、今年3月末に再度行きました。からまつロッジ、アンデレ教会、東沢大橋付近の山の中を探しましたが見つかりません。ばっかいさんの行く場所はどこなのですか。教えて頂けないでしょうか。当方千葉に住んでいますが、家内の実家が甲府なので、時折甲府に行きます。宜しくお願いします。

投稿: 谷内 | 2016年4月 6日 (水) 07時49分

谷内さん、

そのあたりは、我が家も、鹿角を探し始めたころに探したことがあります。あのあたりだとほとんどみつかりませんね~。我が家は、ここもだめか、あそこもだめかみたいな感じであちこち探し、2年越しか3年越しで、最終的に山の中を探すようになりました。

谷内さんがお探しのあたりは標高1300m強ですが、我が家は、あのあたりの遊歩道などから山の中に入り、標高2000m以上まで上がります。

ただ、いきなりそこまで奥に入るのは危険です。本ブログのほかの記事にある写真を見るとわかりますが、獣道しかないところを歩くので道に迷うおそれがあります。崖などもありますし。もし、山に入られるなら、最初は少し入るだけにして、あたりの風景などを覚えたらその先という具合に少しずつ奥に入ることをおすすめします。

あと、足元はしっかりした靴を。我が家は、ほとんど鹿角拾いのためだけに、毎年のように、子どもたちに軽登山靴を買っていました。ある意味、完全な登山というか、道がない分、ふつうの登山より条件が悪いというかなわけで、ねんざでもされたら下山が難しくなりますから。

水、食べ物、防寒着、コンパスなども必携ですし、午後、まだ早い時間に下山するなど、遭難対策も忘れないように。標高2000m前後というのは、東京都最高峰の雲取山頂上に匹敵する高度で、完全に高山ですし、そこにGW前後というごく早い時期に登ろうというのですから。年によっては、上のほうに雪が残っていたりしますよ。

鹿角は、遭難してまで拾うものじゃないですから。ホント、気をつけてくださいね。

投稿: Buckeye | 2016年4月 6日 (水) 11時18分

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