LEDコーナリング・ライト-その2
『オートメカニック』2008年5月号、6月号の記事は……おもしろかったけど、ローライダーのコーナリングライトを作る参考にはあまりなりそうにない。通常のライトハウジングにパワーLEDを組みこむため、熱をどうやってライトハウジング外に逃がすのかという部分が主眼だったので。ヒートパイプの自作とか、やってみたいなぁと思うものではあったけど。
というわけで、『オートメカニック』と一緒に見つけて買っておいた(↓)に期待。
『高輝度/パワーLEDの活用テクニック―駆動方法から熱対策/可視光通信まで応用例が満載!』
仕事の合間にちょこちょこと読み進めているが……コーナリングライトをどういう方針で自作すべきか決めるにはいろいろと考えることがありそうだ。
●小さめの砲弾型LEDをたくさん灯して光量を確保する
砲弾型LEDは集光性があるので(レンズが一体化しているので)、レンズなどを外付けして配光を調整する必要がない。LEDを使った懐中電灯の安いものでよく使われている方法。ただし1個で60mW程度なので、左右片方につき100個集めても6Wか。電球なら12W相当くらいの光が出る……なら、それなり、かなぁ。集めた場合の放熱がどうなるかちょっと心配だが、とにかく、作るのは簡単だと思う。
あるいは、15度×50度なんていういかにもよさげなレンズが使える3W品を片側3個~5個、並べるか。これなら10~15Wになるから十分な明るさになりそう。
このとき心配なのは法律。コーナリングライトも道交法上はフォグライトと同じ扱いになるはず。ということは、(↓)を守る必要がある。
- 左右対称につけること
- 同時点灯は2灯まで
LEDを100個、並べたライトは、1灯と数えるのか、それとも100灯と数えるのか。けっこう微妙な気がする。3W品にレンズをつけたら、それをまとめてバンドルしても、やっぱ、3灯とか5灯って数えられちゃいそうな気がする。いずれにせよ、お役所がダメと言ったら車検が通らなくなるし、道で警察に止められたりしたとき警察官によって対応が違ったりしてもややこしい。安全を見るなら、やはり片側LED 1個ずつにすべきか。
●大容量のパワーLEDを使う
1個で十分な光量が確保できるLEDとなると、10W以上のタイプだろう。バイクの電圧などを考えると、『オートメカニック』の記事でも使われた15Wのもの(Edison EdiPower 15W 実勢価格で6000円ほど)が昇圧せずに使えるので使いやすそう。これ2個なら、フルにドライブしなくても電球なら片側20W×2に相当するくらいの光が出るはず。
ちなみに、50Wなんていうお化けLEDも存在する。価格は1個、2万くらいするらしい。
これなら、誰がどう見ても両側で2灯と数えるはず(それしか数えようがない)。でも光は120度くらいに広がるので、配光をどうやってコントロールするかが大きな問題になる。光軸を左右30度から45度くらい振って、上下を切ればそれなり……かなぁ。
冷却は、ヒートシンクをつけて空冷でいいだろう(ヒートシンクまでの伝熱には注意すべきかな)。走っている限りは大丈夫なはずだし、コーナーリングライトが必要な地域ならガンガン走れるはずだから、強制空冷までする必要はないと思う。
総合すると、(↓)のどっちかかなぁ。
- (3WのパワーLED+15度×50度の集光レンズ)×左右
- (15WのパワーLED+集光を工夫)×左右
上のほうが作るのは簡単。配光も心配ないし放熱も簡単。費用も安くてすむ(ランプ部分で3000~4000円+駆動回路で3000円+ヒートシンクなどもろもろ1000~2000円と1万円を十分に下回る)。でも暗いかもしれない。
下側なら十分な明るさが得られるけど、作るのが難しい。特にかっこよくするのは困難かと。費用もLEDだけで1万円突破+駆動回路が6000円+ヒートシンクなどもろもろ2000~3000円と2万を超えてしまう。
うーむ、とりあえず、(3WのパワーLED+15度×50度の集光レンズ)×左右で作ってみて様子を見るかなぁ。暗くてもないよりマシなんだし。LEDを選んで、オーバードライブ気味にしてやれば5Wくらい行けそうだし。オーバードライブすると寿命が短くなるはずだけど、それはまあそれか。壊れるころにはもっといいモノが出ているかもしれないから。
オーバードライブでも暗すぎ、かつ、余力があったら15Wに挑戦?
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