リーン・スタートアップ ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす

今年2冊目の訳書が4月16日に出ることになりました。といっても、今年の1冊目、『閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義』は去年の夏前に訳したものなので、実質、今年訳した1冊目ですが。

実は本書、最初は別の翻訳者さんが担当することになっていたそうです。ところがその方が手をけがしてしまい、直っても痛みが残って無理ができないからと担当を降りられたため、私に話が回ってきたものです。著者が4月か5月には来日するという話があり、それまでには本を完成させたいという裏事情もあったので、前の翻訳者さんは無理と判断されたようです。で、ちょうど、同じ編集さんから別の本をいただいていてそろそろかかろうと思っていた私に、「その本の前にこちらを」と声がかかったわけです。

降板された翻訳者さんには申し訳ないのですが、私にとってはラッキーでした。

これ、すごくいい本です。

あとがきにも書いていますが、いわゆる起業で生まれるスタートアップだけでなく、大企業などの社内でイノベーションを生みだす際にも利用できる手法が詳しく紹介されています。組織論以外の部分については、それこそ私のような個人事業にも当てはまる話が多くあり、訳しながら自分の仕事をふり返ったところもたくさんありました。

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2012年5月23日 (水)

専業独立前後の動きとその結果

ツイッターで、翻訳者になる経緯の具体例が知りたいという話があったので、自分の場合についてざっと書いてみましょう。私が独立したのはもうかなり前のことなので、いまとは状況が違うという意見もあるとは思いますが。

会社員との二足のわらじから独立に向けて動きはじめたのがいまから15年前の1997年。具体的な動きは、翻訳者のデータベース的なところに登録するとともに、翻訳雑誌巻末のリストから選んで翻訳会社にアプローチするというもの。また、翻訳者のオンラインコミュニティーでも積極的に動いてアピールするようにしました。

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2012年5月11日 (金)

ビジネス書大賞2012--大賞と優秀翻訳ビジネス書賞を受賞

出版社のディスカヴァー・トゥエンティワンさんを中心に進められている「ビジネス書大賞」というものがあります。2010年に始まっていますから、今年、2012年が第3回ということになります。

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その大賞に『スティーブ・ジョブズI・II』(講談社)、優秀翻訳ビジネス書賞に『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』(日経BP)が選ばれました。

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2012年5月 8日 (火)

Googleが訳語・表現のコーパスとして使えなくなる?

翻訳者にとってGoogleは訳語を探すほか、どういう表現がよく使われているのか、AとBのどちらが広く使われているのかなどを探す、いわばコーパスとして広く利用されています。でも、もうしばらくすると、そういう使い方ができなくなるのかもしれません。

少し前、(↓)のような記事が出ました。

これの日本語版(↓)もしばらくは公開されていましたが、いまは有料会員にならないと読めない状態になっています。この記事、もっと早くに書けばよかったんですが……
グーグル、検索システムを改良へ 市場シェアの維持目指し過去最大の変更か

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2012年5月 1日 (火)

源泉徴収税率の変更

来年、平成25年の1月1日から源泉徴収の税率が変更になるようです。

現在は、1カ月の支払いが100万円までは10%、100万円を超える部分については20%が源泉徴収となっています。これが、100万円までは10.21%、100万円を超える部分については20.42%になるそうです。理由は、復興特別所得税。復興特別所得税は25年間なので、私なんかは仕事をやめるまでずっと続くことになるのでしょう。

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2012年4月10日 (火)

『なんでもわかるキリスト教大事典』

絶版になってしまった『知って役立つキリスト教大研究』の増補改訂版が出ました。文芸系の人はもちろん、ノンフィクション出版翻訳など一般向けの翻訳や、産業系でも記事翻訳などをする人も買っておいて損はないと思います。「大事典」とありますが文庫で1000円くらいなものですし。技術ばりばりの文書だけという人は関係ないかもしれませんけど。

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2012年4月 3日 (火)

翻訳料不払いを繰り返している会社-一般的な調べ方

前回のエントリー、「翻訳料不払いを繰り返している会社」で「このブログにおいてこれ以上の詳しいことは書けません」と書きましたが、その後、もう少し書ける点があることに気づきました。取引先の信用をチェックする方法です。

新しい取引先についてはいろいろな形で調査をおこなうとともに、少しずつ取引を拡大してお互いの信頼関係を築いてゆくのが基本となります。まともなところであっても、自分とは相性が悪いなどのケースもありますからね。

では、調査はどのようにおこなえばいいのでしょう。

まともに信用調査をしようと思えば帝国データバンクなどを使うことになりますが、今回ほど悪質な場合は、そこまでしなくても比較的簡単な方法で確認できる可能性があります。

参考情報

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2012年4月 2日 (月)

翻訳料不払いを繰り返している会社

JTF会員の方は、3月29日付けのJTF事務局ニュース、「【ご注意】翻訳料不払いを繰り返している会社があります」を必ず確認してください。ここ何年か、翻訳料の不払いを繰り返している会社があるそうです。

個人会員だけでなく、法人会員も確認をお願いします。この翻訳会社は他の翻訳会社へ下請け営業を積極的に展開しているため、そこに発注すると、間接的ながら翻訳料不払いの片棒を担ぐことになります。

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2012年3月27日 (火)

実力と営業力-売れる翻訳者の条件

翻訳者が売れるためには、実力と営業力のどちらが大事か、みたいな議論がツイッターでおこりました。そのあたりについて、私が思うところをまとめてみたいと思います。

ツイッターの議論でも書いたのですが、ぶっちゃけた話、翻訳の世界は(↓)だと思うのです。

  1. ある一定レベル以上の実力さえあればなにをどうしても売れる
  2. なにをどうしても売れるほどではないけれど、実力がもう少し下のある一定レベル以上だという人には売り込み方法などのトッピングが効く
  3. 実力がある一定レベルを下回るとなにをどうしても売れない

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2012年3月 6日 (火)

主語を出さなければならないとき

川月現大さん(編集者)のブログに「どんなときに主語を省略できるのか 【文章技術:ピリオド越え】」というエントリーがありました。

「英語は主語が省略できない(主語と動詞がないと文にならない)が、日本語は主語を省略できる」とよく言われますが、私はむしろ、「日本語は必要なものしか出さない」と表現すべきだと考えています。理由は、「省略できる=省略しなくてもいい」と感じるのが普通であり、「省略できる」と考えていると省略したほうがいいものまで残ってしまう可能性が高いからです。

このあたりについては(↓)のエントリーも参照してください。

いらない主語が残っていると読みにくい日本語になります。これは、優秀なひとならほんの少し翻訳をかじっただけでわかってしまうほど明白な問題です。「翻訳者でない人が気づいた翻訳のコツ」で紹介したように、その方は「主語を省略する。意味上の主語が明白な場合には、なるべく省略する」という言い方をされています。「省略しなくてもいい」ではないのです。「なるべく」省略しなければならないわけです。

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