『スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで』

この9月8日に新しい訳書が出ます。めちゃくちゃだと言われることの多いスティーブ・ジョブズが、なにを、いつ、どのように学んで希代の経営者と言われるほどの人物となったのかに焦点をあてた本です。

ジョブズについては伝記などたくさんの本が書かれていますが、ジョブズに近しい人のあいだでは、エキセントリックな面が強く描かれていると不満の声もあったようです。実は、本書の著者もそのひとり。そして、その彼がジョブズを25年にわたって取材してきたジャーナリストであったことから本書が生まれました。

ジョブズについての本を初めて読む人にはもちろん、他書をいろいろと読んできた人にとっても新たな発見がたくさんある本になっています。他書をいろいろと読んできたし、訳してもきた私が言うのですから、まちがいありません(^^;)

電子版も出る予定です。いつとは聞いていませんが、もしかすれば紙版と同時、少なくとも、そう遅くならずに出るのではないかと思っています。

例によって裏話も少し。

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2016年6月 9日 (木)

日本翻訳連盟の理事を退任

昨日の社員総会をもって、一般社団法人日本翻訳連盟(JTF)の理事を退任しました。全部で7期14年、後半の5期10年は常務理事という肩書きになっていました。

理事になったのは、とある理事さんから、「JTFのイベントは翻訳者の参加が少ない。特に若い翻訳者が少ない。若い翻訳者が参加できるようにしたいので手伝ってくれないか」と言われたからです。それから15年ほど。最近は、翻訳祭などのイベントに翻訳者もかなりの人数が参加するようになっていますし、若い人の姿もかなり見られるようになりました。まあ、増えた理由は、私のみの功績ではもちろんありませんし、それどころか、私の功績が多少なりともあったのかなかったのかもわからないわけではありますが。

それはともかく。

団体の役職というのはある程度の周期で交代していくほうがいろいろな意味でいいと私は思っています。組織の新陳代謝という面でも交代すべきですし、役職が人を作るという面でも交代してなるべく多くの人がその恩恵に浴したほうがいいでしょう。どこかでしゃべる機会を与えてもらえる、話を聞いてもらえるという面でも、肩書があるほうがよかったりします。そんなこんなを考えると、常務という役付理事になって10年というのは長すぎたくらいだろうとも思います。

実現したいと思って根回しをしていた案件を最終的に形にできていないのが心残りですが、今回の役員改選で新たに個人翻訳者理事になった方々を含め、あとは残る方々に託すことにします。

今後は、一会員として日本翻訳連盟にかかわっていくことになります。

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2016年4月26日 (火)

『翻訳のレッスン』刊行記念シンポジウム

毎年恒例となっている翻訳フォーラム主催のシンポジウム&大オフ、今年は、『できる翻訳者になるために プロフェッショナル4人が本気で教える 翻訳のレッスン』刊行記念とし、共著者の4人(高橋さきの、深井裕美子、高橋聡、井口耕二)の話をメインに組み立てました。

シンポジウムは5月29日(日)の11時から17時までお茶の水女子大学にて、その後、池袋に移動して大オフが18時から20時30分までの予定です。

シンポジウムについては、1次募集・2次募集(アクセスに便利な時間が人によって異なるので曜日・時間を変えて2回募集としました)とも、3~4時間で満員御礼となってしまいましたので、会場を一回り大きなところに変更し、3次募集をすることになりました。3次募集は、4月28日(木)の夕方18時からです。さすがに今回も3~4時間で満員御礼ということはないと思いますが、参加しようと思われる方は早めに申し込んでいただいたほうがいいかもしれません。

大オフのほうは残席僅少となっています。こちらは定員増が難しく、いま、残っている席が完売したらおしまいです。いまさらお店を変えるわけにもいきませんから。

詳しくは、(↓)のサイトをご覧ください。

「翻訳のレッスン」刊行記念 翻訳フォーラム・シンポジウム&大オフ2016

なお、刊行記念シンポジウムではありますが、本を買わなければならないわけではありませんし、まして、あらかじめ買って読んでこなければならない話でもありません。買いたいという方のために会場で本を販売はしますが、強制ではありません。シンポジウムで我々の話を聞き、実際の本を手にとってぱらぱらめくってみて、買う価値があると感じたら買っていただければと思います。

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2016年4月 8日 (金)

『翻訳のレッスン』

翻訳フォーラムの関係者4人共著で本が出ることになりました。

できる翻訳者になるために プロフェッショナル4人が本気で教える 翻訳のレッスン』(講談社)

刊行予定は5月27日ですが、アマゾンなどで予約が可能になっています。

書いているのは、高橋さきの a.k.a. Sakino、深井裕美子 a.k.a. miko、高橋聡 a.k.a. baldhatter、井口耕二 a.k.a. Buckeyeの4人。

この4人は、baldhatterさんと私が微妙にかぶっていることをのぞき、産業翻訳者としての守備範囲が大きく異なっています。産業翻訳の世界で言えば、守備範囲が違いすぎて共通の話題などなくてもおかしくないのですが、その4人が寄ると触るとカンカンガクガク、いつ果てるともしれず議論が続きます。内容は、翻訳の本質について。翻訳には分野によって違う部分もたくさんありますが、その根底には、どの分野にも共通する本質的な部分があると思うのです。守備範囲が違っても、そういう本質の部分だから共通の土台で議論ができた……いや、守備範囲が違うからこそ共通の土台となる本質部分に目を向けなければ話ができず、自然とそこに注意するようになったのかもしれません。

本書は、これから仕事を始めようという人、仕事を始めて間もないいわゆる駆け出しの人、さらには、仕事は順調に回っているがステップアップしたい中堅クラスの人までを対象とした内容になっています。勉強中や駆け出しの人には難しいかもしれない内容も含まれますが、そこは、長く楽しめる内容になっているのだと考えていただければ幸いです。

アマゾンのページもまだきちんとしていませんし、本自体もまだまだ手を入れている最中です。著者一同&編集さんなど関係者一同、いいものに仕上げようとがんばっていますので、お楽しみに。

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2015年8月 8日 (土)

Windows 10へのアップグレード

Windows 10の提供が始まりました。

仕事用マシンへの導入は、しばらくやめておきましょう。OSのメジャーバージョンアップでは、アプリケーションが動かなくなる、OS自体の操作やその権限が変化していままでと使い勝手が変わる(最悪、いままでやってきたことができなくなる)といった危険があります。

「OSのメジャーバージョンアップでは、サービスパックが出るまで仕事用マシンには導入すべきでない」などと昔から言われてきているくらいですからね。

個人的に興味がある、仕事でWindows 10についてよく知っておく必要がある、そういう不具合が時代の最先端を走っている感じで好きなど、特別な理由がないかぎり、やめておいたほうが無難です。世の中にノウハウが蓄積されればネット検索で解法がみつけられるようになりますし、サポートも適切に対応ができるようになります。それまでは、ネット検索しても解法はみつからないし(みつけてネットに書いた人がまだいない)、オフィシャルのサポートも適切な対応ができなかったりします。

Windows 10は提供開始から1年間は無償でアップグレードできることになっています。ですが、仕事用マシンなら、アップグレードは無償期間がすぎて有償になってからでも遅くないと私は思います。無償が魅力的ということであれば、無償期間が終わりかけるころにアップグレードすればいいでしょう。

ちなみに、私は、いまのところ、メインマシンについては、Windows 7をサポート期限終了の2020年まで使い続けようかなと思っています。機会があればサブマシンはWindows 10にするかもしれませんし、その結果、使い勝手が向上するなどのメリットがあればメインマシンもアップグレードするかもしれませんが。

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2015年6月 1日 (月)

SimplyTermsアップデート

自作して公開している翻訳支援環境、SimplyTermsのver.0.12.1 β を公開しました。動作期限の延長のみです。
Buckeye's Software Library

◎アップデート方法

stフォルダごと上書きコピーが一番簡単です。各種設定は旧版のものが引き継がれます。

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2015年4月24日 (金)

JTFスタイルガイドセミナー「プロが教える日本語文章の校正・リライトのテクニック」

標記のセミナーに参加してきました。

Jtf_2

講師は校正やリライトをされている磯崎博史さん。ふつうはもっと時間をかけていろいろとやるらしいのですが、今回は、2時間と時間が短かったことから、ごく一部を駆け足で紹介という形だったようです。

内容は、基本的なポイントをおさえたものでよかったと思います。ワークショップ的なやり方なのに手があまりあがらなかったのは、日本人だからか、どうしたらいいのかわからない人が多かったのか、どちらなのでしょう。

いずれにせよ、今日は、突っ込んだ議論はせず、さらっと流した感じになりました。これで終わりにするのはちょっともったいない気がするので、「正文に仕上げる」の演習4について、できたら突っ込んでみたいなぁと思ったことをメモしてみます。

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2014年8月18日 (月)

『沈みゆく帝国 スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか』

だいぶ前のことになってしまいましたが、今年の頭からかかっていた本が6月18日に発行されました。スティーブ・ジョブズ亡きあとのアップルを追ったノンフィクションで、題名から推測されるように、本書が予想する未来は決して明るいものではありません。その結果、アップルの現CEOティム・クックが珍しく不快感を表したとか(普通なら黙殺する)、米国アマゾンのカスタマーレビューで評価がまっぷたつに分かれているとか、いろいろな意味で話題になっている書でもあります。

著者が来日して行われたイベントで、著者、解説者、訳者が並んで写真を撮るという実はけっこう珍しい事態が起きたので、その写真もアップしておきます。写真を撮ってくださったのは菊池美範さん。マニアックなカメラだったので、写真がお好きな方なのではないかと思います。

■左から訳者、著者、解説者

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では、恒例の裏話、行きましょうか。今回は珍しいパターンで仕事が進んだので、裏話がたくさんあります。

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2014年8月12日 (火)

仕事にも「枠組み」がある

翻訳をする場合、私は「枠組み」が大事だと考えています。

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枠組みは、翻訳作業だけでなく仕事についてもあると思います。一つひとつの案件で、「なにが目的で、なにをどうすべきなのか」が異なるのです。

こんなことを書こうと思ったのは、とあるSNSで、以下のような要旨の質問を見かけたからです。

登録会社から「緊急対応案件」ということで相談があった。トライアルを通過すれば、本発注にもなるしトライアル分の支払いもされるとのこと。

「できるだけ早く出してくれ」と朝に言われたが、いろいろと予定があってトライアルを提出したのは夜。最終的に受注にいたらず、仕事は先に提出した人のところへ行ったらしい。

このような経緯でトライアルに対するフィードバックが欲しいと申し入れるのは失礼にあたるだろうか。自分としては、今後の参考にフィードバックが欲しいと思う。また、トライアルの依頼をして、その後何もないのもおかしな話なのではないか。

SNSにも書いたのですが……このトライアルについては、目的に照らして十分なフィードバックがすでに返ってきていると私は思います。さらに、「トライアルの依頼をして、その後何もないのもおかしな話なのではないか」とフィードバックを求めれば、「そんなことが言えた義理じゃないだろ」と思われても文句は言えない経緯なのではないかとも思います。

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2014年6月24日 (火)

IJET25参加

JATが毎年開催しているIJETに参加してきました。今回は第25回、東京での開催ということで、600人前後が参加という過去最大の規模になったそうです。

■リフレッシュメント

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JTF翻訳祭はホットコーヒーと冷水くらいしかないのですが、IJETはコーヒー(ホット、アイス)、紅茶(ホット、アイス)、冷水に加え、ちょっとつまめるお菓子がたくさん用意されています。用意が大変だろうとは思いますが(飲み物は会場に手配を頼んでいるのだと思うけど、お菓子は事務局関係者が手分けして用意しているはず)、参加者には好評です。私はお菓子を食べないし、冷たいモノも飲まないので翻訳祭くらいでも同じなんですが(というか、翻訳祭ではホットコーヒーさえもらわない。近くのスターバックスへ買い出しにでかけるので)、それは私の勝手ですからね。

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